前回の続きです。
Aさんは「言った」という。
Bさんは「聞こえなかった」という。
それを見たコーチは
「伝わらなかったら、伝えていないのと同じだ」
と言いました。
その時には私はよく分からなかったのですが。
帰ってからも、次の練習の時も、その言葉が残っていて。
それでね、自分なりにこう解釈しました。
『伝える』というのは、自分の思いを相手に届けようとすること。
『伝わる』というのは、相手がそれを受け取るということ。
その時は分からなかったけど、受け取るには準備ができていることが前提。
私は、家族を通じてそのことを後から痛感することになります。
いくら自分が思いを届けようとしても、相手の準備ができていなかったら受け取ってもらえない。
伝えても、伝わらない。
ということが、何度も起きたのです。
そこで自分の伝え方が悪かったのかなと自分を責めてみたり、どうして受け取ってくれないんだろうと思ってみたり。
伝えているのに伝わらないって、結構しんどい。
しかも、毎日を共に過ごす家族なら尚更。
でもね〜。
言葉の解釈って、本当に人それぞれ。
同じことを聞いても、受け取り方が全っ然違ったりするもんね〜。
面白いよね。
だったら、伝わらないからって落ち込むことないし、諦めるのもひとつなのかも。
でもね、初めから「伝えない」というのとは、ちと違うと思うんだ。
もう二度と会わないかもしれない人ならいいけど、身近な存在で、この先もずっと関わる人に、思うことがあっても伝えないというのは、もったいないなあと。
受け取ってもらえるのか、誤解されるのか、聞いてもいないのか。
それは伝えてみないと分からないよね。
(どうせ言ったって…)
って勝手に想像して諦めるのは、自分の中にある気持ちをなかったことにするってことだもんね。
ちゃんと、自分の大切な気持ち、伝えていますか?