眼精疲労ケアアイクリーク代表の加藤真理です。
先日コンタクトメーカーのクーパービジョン主催の講演会に参加いたしました。
テレビでもよく拝見する東京科学大学の大野教授のお話を是非とも生で聞きたくて、
土曜の仕事終わりに遅れて参加しました。
大野先生は東京科学大学(旧東京医科歯科大学)の先端近視センター長をされている
近視のスペシャリストです。
近年子供の近視化が世界的に問題になる中、
日本は国としての対応がとても遅れていて、
今年やっと近視進行抑制剤リジュセアミが認可され、
近視抑制コンタクトレンズであるマイサイトワンデイも認可されました。
世界各国ではとっくに行われている近視抑制治療ですが、
日本もスタートラインに立ったわけです。
この2つの認可はとても大きなトピックスだそうです。
なぜ子供の近視抑制が必要かというと、
様々なモバイルを子供のうちから見ることで近視化が進み、
強度近視のリスクが上がることが懸念されているからです。
強度近視とは-6.0D以上の近視をさしますが、
強度近視になると様々な眼病のリスクが上がります。
白内障・緑内障・網膜剥離・近視性黄斑症・黄斑部出血など
中には失明に至る病気もあり、
大野先生は特に緑内障のリスクが上がることを防ぎたいと
子供の近視抑制治療の必要性を話されていました。
現在推奨されている近視抑制治療はいくつかあります。
〇低濃度アトロピン
今までは海外からの輸入でしたが、国内初のリジュセアミニ(参天製薬)が認定されました。
リジュセアミは従来の低濃度アトロピンと濃度は同じですが、
羞明などの副作用が少なく近視抑制効果が高いそうです。
〇オルソケラトロジー
就寝時に特殊なハードコンタクトレンズを装用して近視の進行を抑えます。
〇レッドライト療法
赤色光を目に当てることで近視を抑制します。
〇特殊なメガネ
近視抑制効果があると言われる特殊なレンズのメガネです。
〇特殊なコンタクトレンズ
メガネと同じレンズ効果ですが、クーパービジョンの特殊レンズによる近視抑制効果は
かなり高く、『マイサイトワンディ』が今年正式に認可されました。
〇サプリメント
近視抑制効果があると言われるクロセチンのサプリメントです。
〇1日2時間以上屋外で過ごす
太陽光にあたることで近視抑制効果があります。
大野先生は近視を-3.0D程度にとどめることが目標だとおっしゃっていました。
確かに-3.0D程度の近視は将来老眼になった時にちょうど良いので、
近くを見ることが多い現代生活においてとても便利な視力です。
私自身-13.0Dの強度近視なので、43歳で白内障の手術をしました。
今は強度近視による軽い緑内障があります。
だからこそ強度近視のリスクを実感し大野先生のお話にとても共感します。
今回の講演では
今年認可された近視抑制コンタクトレンズ『マイサイトワンデイ』の話が中心でしたが、
世界の多くの国では7年以上多くの子供に用いられている近視抑制コンタクト『マイサイトワンディ』は
安全で効果が高くリバウンドがないそうです。
ただ8歳くらいから1日10時間週6日以上使用するそうで、
高度医療機器であるコンタクトレンズの扱いに少し不安があります。
『マイサイトワンディ』は来年2月から販売開始です。
当院でも勉強会を行う予定ですので、
詳しい情報はまたお伝えしたいと思います。