眼精疲労ケアアイクリーク代表の加藤真理です。

 

梅雨が明け、子供たちは夏休みが始まりました。

 

夏休みに入ると学校検診の用紙を持って小中学生が眼科を受診にやってきます。

 

また夏休みにメガネやコンタクトデビューする子もたくさんいます。

 

普段忙しい子供たちにとって

 

ゆっくり時間をとって検診に来れる夏休みですが、

 

夏休みの間に近視が少し進むことがあるのをご存知でしょうか。

 

 

成長期の子供は身長が伸びると眼球も少し大きくなり、

 

眼軸(眼球の長さ)が伸びて構造的に近視化します。

 

身長が伸びている間は着実に近視も進むわけです。

 

夏休みは紫外線が強く日照時間が長いので、

 

ビタミンDがたくさん生成されます。

 

ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるので骨が成長し、

 

身長が伸びるのです。

 

また、学校がないのでリラックスして睡眠時間が増えると

 

成長ホルモンの分泌も盛んになります。

 

一夏ごとにぐんとひとまわり大きくなるのは、

 

子供の健全な体の成長ですが、

 

成長期は身長が伸びると同時に

 

近視が進むことがあることを知っておいてください。

 

また紫外線は悪いものと思われがちですが、

 

ビタミンDは身体にとってとても大切です。

 

 

身長が伸びる要因のひとつである夏の紫外線ですが、

 

近年は外遊びが危険なほどの猛暑日で

 

冷房の効いた室内でゲームばかりして夏休みを過ごす子が増えています。

 

ゲームに夢中になると学校がないのでつい夜更かしをして朝寝坊になり、

 

規則正しい生活リズムが崩れがちです。

 

パソコンやタブレットの液晶画面のブルーライトは太陽光と似ていて

 

夜のブルーライトが不眠の原因となり、

 

昼夜逆転してサーガリアンリズムを乱し、

 

自律神経のバランスを崩し体調不良も起きてきます。

 

長時間のゲームで近見時間が増えて近視が進むこともあります。

 

身長が伸びるとともに近視が進むのは健全な近視化ですが、

 

ゲームのやりすぎで近視が進むのは不健全な近視化です。

 

不健全な近視化の場合は仮性近視の可能性もあります。

 

 

また忙しい子供たちは塾の夏期講習もあり、

 

昔のように夏休みに元気に外遊びする子供が減っています。

 

1日2時間以上太陽光を浴びると

 

眼軸が伸びるのを抑えて子供の近視を抑制する効果があると言われます。

 

直射日光でなく日陰で過ごすだけで十分ですので、

 

健全な成長と近視の抑制のためにも

 

夏休みはゲームばかりせずに

 

ご家族でアウトドアを楽しんでほしいと思います。

 

 

夏休みを規則正しく過ごすのはなかなか難しいことです。

 

ゲーム感覚で、

 

早起きをしたら〇ポイント、

 

勉強をしたら〇ポイント、

 

お手伝いをしたら〇ポイントなど

 

やるべきことを書き出してポイント制にし、

 

ポイントがたまったらお小遣いやゲーム時間の延長など

 

ポイント交換するいうポイント制を取り入れるのも良いですね。

 

 

子供の目のためにも

 

ゲームの時間を決めて早寝早起きを心がけるなど

 

長い夏休みを子供がどう過ごすかを

 

子供自身に考えさせて親子でしっかり話し合うことをお勧めします。