眼精疲労ケアアイクリーク代表の加藤真理です。
コロナの影響で激減していた眼科の患者様も
少しずつ増えてきています。
子供たちもやっと学校が再開しました。
医師による学校検診は9月から行われますが、
視力検査は始まった学校もあるようで、
学校検診の用紙を持ってくる子供が
徐々に来院されています。
ところが、学校での視力検査を待たずして、
学校が始まって黒板が見えないという子供の受診が目立ちます。
自粛生活で家の中で近くばかり見ていたために
急激に近視化している子供達です。
ずっと室内で過ごしていると、
5メートル以上遠くを見る機会がなくなります。
ゲームの時間が増え、
オンライン授業が始まり、
近い距離のものばかりを見ていることで、
調節力が強い子供は仮性近視状態になります。
遠くを見ようとしてもピント調節がうまくできなくて
遠くが見にくくなってしまうのです。
先日、オンライン授業のためにパソコンを買い与えられた中学生が
パソコンの文字が見えなくなったと眼精疲労外来を受診されました。
もともと視力が良く、
裸眼でパソコンを長時間見ていたために目の負担が大きくて、
遠くが見にくくなる状態からさらに調節力の異常が悪化し、
近くにピントが合いにくい
『スマホ老眼』状態になってしまっていると考えられます。
若いので眼精疲労の自覚はないのですが、
クリークピローを購入されて、
目を温めると近くが見えると、1日に何度もピローを使ったそうです。
調節力の負担を減らすためにパソコン用メガネを処方しましたが、
このような子供はまだまだ大勢いると思われます。
コロナによる自粛生活は、
テレワークの大人だけでなく、
休校中の子供の目にも大きな負担を与えました。
ある程度の予想はしていましたが、
これから学校での視力検査が始まったら
もっともっと視力が低下した子供が増えているでしょう。
すでにメガネやコンタクトを使用している子供は
視力が低下したと安易にレンズの度数を強くしないで
まず眼科専門医を受診してくださいね。