学校検診後で忙しくなるたびに感じることが2つあります。
ひとつは、今の子供は忙しいということ。
近視でメガネが必要になると、
初めてのメガネ処方には必ずサイプレジン検査を行います。
子供は調節力がとても強いので、
本来の真性近視に仮性近視が加わっています。
そのままメガネを作ると実際より強いメガネになってしまうため、
サイプレジンという強い調節麻痺剤を点眼して
仮性近視を取り除いた状態で視力検査をしてからメガネを処方します。
子供は身長が伸びるとともに近視が進みますが、
初めてのメガネが強すぎると、
スタートから合わないメガネを使うことになり、
その先もずっと強いメガネを使うことになります。
ところが、
このサイプレジン検査は、点眼後眩しく近くが見づらくなり、
戻るのに1日から1日半かかります。
高学年になると、塾や習い事で時間が取れず、
なかなかこの検査が難しくなってしまうのですが、
メガネデビューの際には必ず必要な大切な検査です。
子供のコンタクトデビューも早くなってきています。
小学校の高学年になると、
男の子はサッカーやバスケ、
女の子はバレエの発表会でコンタクトを使いたいという子がいます。
コンタクトを使っている親は子供のコンタクトへの抵抗が少なく、
中には子供でなく母親の希望で、
小学校の卒業式をコンタクトでというケースもありました。
男の子だったので本人は嫌がっていましたが…。
中高生は部活をきっかけにコンタクトにする子が多いのですが、
土日も部活があって眼科検診が難しい子も多く、
安易なコンタクト使用による目のトラブルが心配です。
今の子供たちは本当に忙しそうです。
でも大切な目の検診はしっかり受けてほしいですね。