眼精疲労ケアアイクリーク代表の加藤真理です。

 

とても珍しい症例に驚いたので、紹介します。

 

 

これは、上まぶたの中に取り込まれて埋まっているハードコンタクトレンズです。

 

半年くらい前に、目に人の肘が当たって、

 

落としてなくしたと思っていたレンズが、

 

実は、ずれてまぶたの奥に入り込み、

 

半年後にはこのように肉が盛り上がってレンズを覆い、

 

さらに結膜に覆われて、完全にまぶたの中に埋もれているのです。

 

ご本人は落としてなくしたと思い込み、

 

新たにハードコンタクトを作って、

 

この状態のまま別のレンズを装用していたそうです。

 

さらに、まぶたの異物のせいか、

 

再びコンタクトが外れてなくしてしまい、

 

2度も作り直したそうです。

 

なにより、

 

異物を取り込んでしまう細胞の働きを目の当たりにして、

 

本当に驚きました。

 

 

さて今回の症例は、

 

ただ珍しいということでブログに載せたわけではありません。

 

この方は、コンタクト処方で2度も眼科を受診していたのに、

 

なぜ目の中のレンズに気付かれなかったのか。

 

聞けば、コンタクト量販店でコンタクトを購入されたとのことで、

 

いわゆる『コンタクトクリニック』を受診されていたのです。

 

通常、コンタクト処方の際には、

 

まぶたの裏の結膜の状態をチェックします。

 

コンタクトは目に異物を入れるので、

 

結膜にアレルギーなどの炎症所見がないかを診る必要があります。

 

まぶたを裏返して結膜を見れば、

 

ずれたレンズが入り込んでいるのがわかるはずですが、

 

その結膜のチェックが、

 

コンタクトクリニックで、きちんとされていなかったようです。

 

 

眼科には、

 

通常の眼科医院と量販店に隣接するコンタクトクリニックがあります。

 

コンタクトクリニックの中には、

 

時に、眼科専門医でない医師が形だけの診察を行っているところがあり、

 

特に日曜祝日には多いようです。

 

以前日曜に休日当番で診療していた時に、

 

ショッピングモールに入っている眼科から連絡があり、

 

目に入った異物が取れないと、

 

簡単な処置の患者様をまわされたことがあります。

 

眼科医なのにこんな処置ができないのかと疑問を感じました。

 

おそらく、眼科医ではなかったのだと思います。

 

でも、皆さんはコンタクトクリニックをちゃんとした眼科と思っていて、

 

しかも、日曜祝日にやっているので、便利ですよね。

 

すべてのコンタクトクリニックが良くないとは言いませんが、

 

ほかにもいろいろな意味で、

 

コンタクト量販店に隣接するコンタクトクリニックには問題があります。

 

 

今回のまぶたに埋まったレンズは、

 

眼瞼切開の手術で取り除きます。

 

コンタクトレンズは、

 

異物を直接目に入れる高度医療機器であること、

 

眼科専門医の定期検診が必要であることを、

 

コンタクトを使われている方に、

 

改めて知っていただきたいと思います。

 

検診を受けずに安易にネットで購入していると、

 

失明につながることもありますよ。