眼精疲労ケアアイクリーク代表の加藤真理です。


かとう眼科では、OCTという新しい機械を導入し、

より精密な眼底診断ができるようになりました。

OCTとは、光干渉断層計のことで、網膜の断層画像を撮影する機械です。

 



今までは2次元で網膜の状態を見て、

視神経乳頭の形状から緑内障を疑い、

視野検査での視野の変化が緑内障の診断材料でした。

しかも、視野検査はあくまでも自覚的検査で、

中心から視線を動かさずに、光を感じたらボタンを押してもらうのですが、

どんなに声掛けをしても、光を目で追ってしまう方が多く、

実際にはいささか正確さに欠けるところがあります。


このOCTでは、3次元で網膜の状態がかなり詳しくわかります。

視神経乳頭も断層画像で明確に形状がわかり、

網膜の厚みが色で表示されるので、

自覚がなくても網膜の感度が悪くなっている部分がわかります。

眼科の検査では、視力検査を始め、自覚的検査が多いのですが、

多角的な画像診断は、患者様にもわかりやすく、

かなり早期に緑内障が診断できます。

40歳以上の20人に1人は緑内障と言われています。

緑内障は、治すことができない病気なので、

なるべく早期の段階で発見し、

経過を見ながら進行を防ぐことが大切です。


また、OCTは網膜の様子が詳しくわかるので、

緑内障以外にも、様々な眼底疾患に役立ちます。

物を見る大切な部分である網膜の黄斑部の断層画像は、

成人に多くみられる黄斑変性症や網膜上膜などの状態がよくわかり、

OCTは眼科治療に大いに活躍します。

本当にすごい機械だなあ~と、感心します。

こんなにすごい機械なのに、検査代は3割で自己負担600円

医学の進歩は、

次々と開発される医療機器に支えられていることを、つくづく実感いたします。

40歳を過ぎたら、目の検診は必要ですから、

皆様の目の健康のために、是非OCT検査をご利用ください。