ICUでは麻酔無しで
骨髄検査を受けたRyoが
泣いていました
『ママ…すごく痛かった…』
『うん…一人でよく頑張ったね…
Ryo偉かったね』
不安と心細さの中で…
経験したことのない痛み…
どうしてRyoがこんなことに…
つい5~6時間前までは…
明日も明後日も
ダチョウ先生や子ダチョウたちと
楽しい毎日が続いていくと
疑いもしなかった…
離婚してから…
働く私に変わって…
甘えん坊の妹Kanの面倒を
見ていてくれたRyo…
Ryoが小3の時
運動会で履くスニーカーを
買いに行った時のこと…
ジャストサイズを選んだ私に
『もう少し大きいサイズがいい』
と言って…
なんでー?!
意味がわからない私…
『運動会で履くんだから
それじゃ大きくないの!?』
と聞くと…
Ryoはニッコリ笑って
『少し大きくていいの。だってRyoは
すぐ足が大きくなっちゃうから』
私の経済的負担を考えての言葉でした…
いつも自分より他の誰かを思いやる
Ryoらしい言葉に…
嬉しさよりも…
せつなさが込み上げて
泣いてしまいそうでした
そんなRyoがなぜ…
私の父は
私が6才の時に
ギャンブルで作った
借金を苦にして自殺しました…
(今日は父の命日です)
母は借金を返しながら
私と姉と兄の三人を育てました
母は眠れぬ日々をアルコールに依存し…
家庭環境は悪化していきました
私は小3から洗濯や炊事
自分のことは自分でやりました
思春期には母との衝突も増え
殴られたり蹴られたり…
大嫌いな母は
いつも私の反面教師でした
グレようと思えば…理由なんて
いくらでもありました
こんな運命から本当に抜け出すためには
自立しかない…
辛くても頑張り抜いて
自分の運命は自分で決めてやる
そうして生きてきました
私の人生の辛く苦しい出来事は
全て終わったと思っていたのに…
私の運命を呪いたいなら
呪えばいい
私に対する罰なら
私に与えればいい
なのに…なぜRyoなのか!
神も仏もない
無情と非情…
自分の運命は
自分で決める
頑張り抜いてきた
『信念』が玉砕し
深い悲しみは
漠然とした
『怒り』や『憎しみ』となって
私の心は
真っ暗な海の底まで
沈んでいきました…
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