そろそろ "健康診断" を考えてみませんか? | アイリス動物病院__________犬と猫の病気 & 看護師日記

アイリス動物病院__________犬と猫の病気 & 看護師日記

大阪府羽曳野市にある『アイリス動物病院』です。
「犬や猫の病気について」と「看護師日記」を掲載していきます。
大切な家族であるわんちゃん、猫ちゃんが健康で長生きしていくためのお役に立てればと考えています。
是非ご覧下さい。

犬や猫では、皮膚・耳の病気などは、見た目ですぐにわかるため飼主様も早い段階で気付き病院に連れて行くことができます。


しかし内臓、血液、関節などの多くの病気では初期症状が分かりづらく、かなり進行して明らかな症状が出てから来院されるケースが後を絶ちません。





高齢で一般的にみられる病気の初期症状には、次のようなものがあります。
また、初期では全く症状がみられないこともあります。


★ 飲水量、尿量の増加
★ 元気がなくなる
★ 食欲の低下
★ 体重減少
★ 運動不耐性(あまり運動しなくなる)
★ 太りやすい
★ 被毛が薄くなる




このように
「高齢だからこんなもんかな。仕方ないか。」
「ちょっと気になるけど、元気だからもう少し様子を見ようかな。」
などと思わせるような症状が多く、どうしても発見が遅れてしまいます。




<中高齢の犬や猫で一般的な疾患>
・歯科疾患(歯肉炎、歯槽膿漏、歯根膿瘍、口腔内腫瘍など)
・内分泌疾患(犬:副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能低下症、糖尿病など)
      (猫:甲状腺機能亢進症、糖尿病など)
・腎臓病
・膀胱炎
・便秘
・前立腺疾患
・心臓病(僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症など)
・肝臓、胆嚢疾患
・関節炎
・腫瘍
・その他



もちろん全ての病気が完治するわけではありませんが、病気の早期発見、早期治療には下記のような様々なメリットがあります。


① 治療の成功率をあげる


② QOL(生活の質)の向上


③ 病気の進行を遅らせる


④ 疼痛の緩和


⑤ 生存期間の延長




逆に言えば、進行してからのメリットは何もありません。
治療もより困難になり、大きなリスクを伴う手術が必要になる事もあります。
強い痛みや苦しい思いをさせてしまうかもしれません。
また長期間の入院や大量の薬が必要になる事もあります。



<一般的に動物病院でよく実施される健康診断>
・身体検査(眼、耳、口、心肺検査、関節・神経検査、腹部触診など)
・糞便検査
・尿検査
・血液検査(一般血液検査、血液生化学検査)
・レントゲン検査(胸、腹部)
・エコー検査(心臓、腹部)



大切な家族である犬や猫のため、そして大好きなご家族である飼主様と1日でも長く一緒にいられるように、6~7歳頃からの健康診断をお勧めします。(もちろん、もっと早くから始めてもOKです!)
「まだまだ元気だな」と思えるうちに考えてみて下さい。


※ 犬や猫の1年は人間の約4年に相当すると言われています。これは1年で人間の4年分老化するという事です。そのため1年に1回の検査では間に合わない病気も多々あります。大変ですが10歳以上の高齢の動物では年に2回以上の検査が理想的です。




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