本日、学習院大学内の正堂にて

「華ひらく皇室文化」ー明治宮廷を彩る技と美ー」展関連シンポジウムが行われ、
会場には皇太子殿下もお越しになりました。
ご来場は特に知らされていなかったので、

二階席の人が皆一斉にお立ちになった音で知った次第。

 

偶然にも元号が切り替わるこのタイミングで

皇太子殿下のご尊顔を遠目からでも拝見でき、とても光栄でした。

 

さて、基調講演のトップは、彬子女王殿下でした。
海外の日本美術の研究者として知られ、

雑誌「和樂」の日本の伝統工芸の職人を訪ねる記事の連載、

心遊舎の活動などから、

お若いながら日本文化への思いが感じられことを

頼もしく思っておりました。

 

「私がお話しすることは、

皇太子殿下が一番よくご存知のことですが、、」

と前置きして始まったお話の中で、

元旦の装いや食事についての解説がありました。

 

「これは宮中ではなく我が家のものですが、

まさか、このようなスライドでお見せすることになるとは思わずに撮ったものです」

と、元旦のお膳の写真をスライドで見せてくださり、

文献と照らして、ご紹介くださいまして、

親しみやすく分かりやすいものでした。

 

この他、染織・色彩文化研究では知らない人はいないであろう、

長崎巌先生のご登壇もあり、

私にとりまして、なんとも嬉しい企画でございました。

 

学習院大学のキャンパスは、

新緑につつじが咲く中、

スポーツに汗する若者の姿も清々しく、

また、紳士的な対応のご担当者さま達のバランスが良く感じ、

とても心地よかったです。

 

少し歩いていたら、継宮明仁殿下(昭和23年)と、

 

浩宮徳仁殿下(平成3年)、

それぞれの立太子礼記念植樹の碑がありました。
学習院らしいですね。

 

講演会場で、

「天皇メッセージ」(小学館)

という本を購入しました。

天皇、皇后両陛下のお言葉を写真と共に紹介する良書です。

 

読みますと、一般にはなかなか知られない事情や発見があり、
両陛下の国民を思う深いお気持ちに、

私たちは呆れるほど無関心であったように思います。
もっと自国のことを我がこととして知らなくてはいけない、

という思いが強くなりました。