きもの美人道*ひとみ です。
このブログ、着物のブログかと思って訪問された方は、
色彩のお話が多くて「?」
な方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、私が「色」に興味を持ったきっかけをお話ししたい、
と思います。
「色」に興味を持ったきっかけは、
着付け教室なのです♪
私が通っていたのは全国展開の大手の教室でしたので、
カリキュラムは万全。
半襟付けから始まり、、、(お裁縫は、苦手でした^^;)
紐の扱い、用具・小物の扱い方、
季節に合わせた取り合わせ、
格について、、etc.
着付けそのものはもちろんですが、
着付け周りのこともバッチリ教わります!
上級コースまで行くと、
色の組み合わせを学ぶ講習もあり、
そこで、<日本の伝統色名>に出会いました!
例えば、「鴇色・朱鷺」(トキいろ)。
トキは白い鳥ですが、風切羽根の先っぽは、
温かみのあるオレンジピンク。
その色を「鴇・朱鷺」(トキ)と呼びます。
かつて、昭和の初期までは、沢山のトキが空を飛んでいた。
人々は下から見上げて、「ああトキだ」と、
空に舞うトキを眺めていたのだな〜
と情景が目に浮かんできます。
その頃、すでに純国産は最後の一羽でしたので、
知った時は胸がキューンと、寂しくなりました;;)
その後、日本産はとうとう絶滅してしまいましたね。
色名から、
環境問題にまで思いを至らせることになりました。
また、由来の知らなかった色名も多々あり、
「瓶覗」(かめのぞき)、
「納戸色」(なんどいろ)、
「新橋色」など、
読み方や、由来を知れば知るほど、
当時の生活・風俗が頭の中で蘇り、
もう楽しくって仕方がない♪
「こんな世界があるのだな〜!」
まるで、「何か降りてきた!」かのように、
生まれて初めて、(20代前半でしたが)
学びたい、<ライフワーク>にしたいな、
と思いました!!
その後、
「カラーリスト」という仕事があると知り、
なんとかプロになれないものか、と
何年も苦悩(?)の末に、
色彩を教える先生・講師になりました!
人前で話すことが大好きな私には、
講師業は天職とも思えます♪
そしてさらに10年を経て、
あるきっかけで、
着物の世界へ、着付師という形で戻ってまいりました。
この経緯については、また次回にいたします。
そんなこんなで、私の中では、
「色彩」も、「着物・着付け」も、
日本人の美意識・感性から捉える
という点では同じです。
日本に生まれて、日本人として、
日本のことを知らなすぎるのは勿体無い!
と思っております。
お読みいただき、ありがとうございました^^