淡路島から北上し、今度は琵琶湖へ。

琵琶湖には沖島という小さな島があり、湖の中にある島では唯一、人が住んでいる島です。

夕方、フェリーで出て、沖島へ上陸するツアーに参加。



湖に出てみると、島から竿みたいなものが湖に向かって突き出しています。

海上7メートルだそうで、昔はお坊さんの修行に使われたとのこと。

今でもここから飛び込む行事があるとか。

よく見るとそのそばにひっそりと寺が見えました。

なるほど、孤島の寺は修行にぴったり。



島の奥さんたちが煮た佃煮を売ってましたが呼び込むでもなく、

その少し先には漁師のおじさんたちが世間話でもしているようでした。

道を歩けば鳥が舞い、ほんと、のどか。

路地を入り、お寺で住職さんのお話を聞き、

明恵上人直筆という書を見せてもらいました。



帰りはちょうど日の入り時刻で、私は船内に入らず甲板の後部にいました。

刻々と夕日が沈んでいき、それにつれて沖島は暗くかすんでいきます。

島にはネオンなどありません。

きっと、朝ぼらけのの中起きだして、1日働いて、

日が暮れたら家に帰る、たまには誰それさんの家で寄り合いがある、とか、

今さらスローライフなんて言われるまでもない、そんな日常なのかも。



毎日が、こんなふうに、ごく自然に始まり、終わって、それでいいはずなのに、

都会に生活すると、変に刺激が多すぎて、何かが足りない気分になってしまうから、

逆に酷だなぁと思います。