台湾(台北)へ、行ってきました。

それほど目的をもっていたわけでもなく、気軽な旅です。



私は観光スポットの龍山寺と行天宮に足を運びました。



龍山寺には、商売繁盛から縁結びまで、

よろずの神様がいらっしゃいます。

色鮮やかな飾り付けがされており、

なぜかミッキー&ミニーをかたどったものまで。

とっても賑やかです。



人々は、果物やお花をもってきて、お供えし、

お線香を握りしめながら、後方と前方に向かって、

住所氏名と生年月日を名乗り、3回お辞儀をして何事か祈っています。



自分がお供えした食べ物は、あとで、神様に感謝して、

自ら食べるので、ちゃんと置いた場所を覚えておくとか。



お線香をあげ、願掛けしている人々の後方で、

年配の方々が青い法衣を着て、ひざまづき、

経文を唱えている姿が印象的でした。



そこには何ら欲というものを感じず、

ただただ祈りの、至福の時を味わっているように見えました。



その実直な横顔に、この国の善い気質がみてとれ、

「信仰」というものは強く美しい、と思えました。



行天宮では、青い法衣を着たおばあさん達が、お線香をもち、

人の身体の前後をお祓いしていました。

見ると、みんな列をつくって待っています。



順番が回ってくると、最初におばあさんに何やら話しているので、

私は、「身体の具合の悪いところでも言うのかな?」

と思い、言葉ができないので並ばなかったのですが、

あとで名前を告げているのだと教えられました。



日本だと、すぐ、「あやしい~」といわれてしまいそうな、その様子が、

全く違和感のない、ありがたい光景でした。



(写真は行天宮)