短大の夏期集中授業で、4日間、女子学生に着付けを教えました。



もちろん初心者ばかりですから、

「肌襦袢と長襦袢てどう違うのですか?」

「衣紋?抜くってどういうこと?」

と、次から次へと超初心者の質問の嵐。



カルチャーショックだったのは、

半襟を付ける練習をした時のこと。

おぼつかない手つきの学生に、

「皆さん、将来、旦那様にズボンの裾あげぐらいしてあげてね。」

といいましたら、

「裾ってどうやって縫うんですかぁ?」と聞かれ。

「裾はまつればいいの。まつり縫いすればいいのよ。」と答えると、

「まつり縫いってどういうの?」

と、真顔で聞かれてしまいました・・・・(- -);



今どきの家庭科はまつり縫いをしないのだろうか??



一時が万事こんな調子で、時が過ぎ、最終試験。

条件は、普段着の着物に名古屋帯をつけ、

歩いて正座して立ち上がって、くずれないこと。



全員なんとかできあがり、あとは写メ大会。

内心、ほっとしました。

一応、単位認定講座なもので。



着付けを教える事は、女性としてのたしなみも一緒に教える事になります。

学生は、私にとっては娘のようなものなので、

ちょっとお母さんになった気分でもありました。