おはようございます。安藤静希です。
私は過食症になってから１０年
ほぼ毎日のように症状がありまして、
そこから再発不安がなくなるまでに
さらに３年ほどかかってます。
症状があった１０年の間にも
何回か短いスパンで
症状ストップと再発を繰り返しました。
過食症から卒業するときの道のりは、
きれいに右肩上がりに調子よくなっていく
っていう感じじゃなかったんですよね。
調子よくて、もうこのまま
過食なんていらなくなるんじゃない？？
なんて思ってたら、
またズドーンと落ちる。
いったん浮上した後に落ちるときは
なんかそれ以前よりさらに落ちる感じで、
落差が激しいことが多かったな。
そりゃもう落ち込みましてね、
その度に「もう無理かも」って
思ったものです。
（過食やめるのが、ね。）
こんなことを何回も何回も
繰り返すうちに、
気づいたことがありました。
症状がないときって、
「なんであんなに食べれてたんだろう？」
って、つい昨日までの自分が
不思議になるくらいだった。
だから、過食って、
食欲によるものじゃないんだな
っていうことがひとつ。
それから、
意志で止めてるわけではないことも
自分でよくわかりました。
だけど、ひとたび症状が再発すると、
「なんで過食しなくていけたんだろ？」
って、やっぱりつい昨日までの自分が
不思議に思えてくる。
意志で止めてたんじゃないってことは
よーーーく分かってるのに、
やっぱり意志の力で
なんとかしようとしてしまう。
そうする以外、
どうしていいか分からなかったから。
でも、もちろんうまくいかない。
そうなるともう自暴自棄になっちゃって、
症状ストップと再発を繰り返すたびに
症状はエスカレートしてました。
過食症の原因のひとつが、
心にある欠乏感だと私は考えてます。
欠乏感っていうのは、
何かが「ない」って感じる
心に空いた穴。
心の勉強して、
私は自分が持ってる欠乏感がなんなのか、
知ることができました。
優先してもらえない
大切にしてもらえない
理解してもらえない
愛されてない
価値がない・・・
「ない」だらけで生きてきて、
一人暮らししても、
職場変えても、
結婚しても、
子ども産まれても、
外側の環境が変わっただけでは
根本的には変わらなかった。
でも、この欠乏感は、
自分で満たすもの、
自分で満たせるものだって知りました。
そのことを知ってからです。
心の状態が、ぐるん！と変わりました。
欠乏感が一時的に大きくなっても、
自分で満たすことができるっていう
安心感があるから、
心が大きく揺れることが起きても
ベースには安心があって、
気づいたときには
過食でまぎらわせる必要を
全く感じなくなっていました。
一時的な症状ストップと
完全卒業の違いは
ここにあると思ってて、
心が揺れなくなったんじゃなくて、
揺れたときにどうしたらいいかを
知ってるということ。
「ない」ばっかりが目についても
そこからどう心を楽にしていくかを
知ってるということ。
この安心感があるかどうかが
違ってるんだと思います。
なんでか分からないけど
調子よくなることってあると思う。
なので私みたいに、
一時的に症状が落ち着いては
またひどくなる
なんてことを繰り返してる方は
少なくないかもしれませんね。
私の場合、一時的に調子よくなっても、
その仕組みがわかってなかったから
再現性がなかったんです。
だから、症状は止まってても
いつまた出てくるかって
不安だったんですよね。
「落ち込んだり問題が起こっても
自分で解決する方法を知ってること、
その手段を持ってること。」
これが、再発不安も消えて
完全卒業できた理由なんじゃないかな
と思うんですね。
過食を我慢して止める
っていうことじゃなくて、
過食にならないように
気を付けていくんでもなくて、
過食したくなるほど心が揺れたときでも
自分でその揺れに自然と対処していける。
過食症を卒業するには
これが大事なんだと思うんです。
揺られるときは揺れていいんです。
揺れないようにするんじゃなくて、
自然な揺れにはむしろ乗っかって、
揺れた後には必ず収まることを
体感として知っていくこと。
これができてくると、
再発不安は自然と消えていくと
私は思っています。
ちなみにこの方法、
我慢とはほんと無縁です。
私でもできたらから、
これは間違いないです。笑
過食を我慢しないで
過食がいらなくなる方法。
我慢できない私としては、
そんな方法を伝えていきたいのです。
ではでは。
