こんばんは。あんどう静希です。
※こちらはお母さま向けの記事です。少しお久しぶりの発信になっていました。暖かくなったかと思えばまた寒くなったり、天候にあわせるのが忙しい最近ですがお変わりありませんか?あなたは、お子さまに摂食障害を卒業してほしいと思いますか?「卒業する」ことの意味は支えるあなたにとってはどんなものでしょうか?私は「卒業」の定義は人によって違うと思っています。この定義を当事者さんが明確に言語化できると、・なぜ卒業できたのか/できないのか・どうすれば卒業できるのかは、わかってくるんじゃないかなと思ってもいます。例えば、卒業=症状が止まること だとすると、少し難しい感じがしています。理由はいろいろありますが、まずひとつは「否定形」ではなくて「肯定形」で言えるほうがいいんですよね。症状が止まる、という言葉には「症状」ってもう出ちゃってますから卒業を目指すならこの定義は変えたほうがいいです。他にもよくあるのが例えば時間やお金をもっとやりたいことに使えるようになること自分のことを大切に扱えるようになることというもの。これも当事者さんからよくお聴きする「卒業したい理由」です。私も当事者だったときには、同じように思っていました。これの何が卒業しにくくさせてるかというと「もっとやりたいこと」って何なのか明確じゃないし「大切に扱う」ってどういうことなのかも明確じゃないし当事者さんが「卒業のリアリティ」を自分の中で作れていないことが多いんですよね。私たちにとって、「リアリティのより高い世界」が現実になるようになっています。ということは、卒業が叶うときには「症状がある現状」よりも「卒業後の毎日(このイメージは人それぞれ、「卒業」の定義がみんな違うから)」のリアリティのほうが高くなるはずなんです。で、これは当事者さんだけに限った話ではなく、支える私たちも同じです。お子さまが摂食障害を卒業した後、あなたとどんな毎日を一緒に送っているでしょうか。その様子にリアリティを感じていたい、ということです。私の立場なら、目の前のクライアントさまが摂食障害を手放して、自分の人生を思いきり生きている未来を「私が」確信することです。ご本人以上に私が、「この方は絶対そうなれるな」と確信できるために、セッション中に材料集めをします。で、その確信をそのままご本人と共有するんですね。(言葉を直接的には使わずに)実際ここ最近も、お会いしたその日に症状が止まったご報告があったりしますが、そのときにやっているのはこれです。私たちにとって、「リアリティのより高い世界」が現実になるようになっていますから当然と言えば当然なのですね。私がリアリティ高く卒業しているイメージを持てた瞬間に、それは一緒にいる相手と同調する仕組みになっています。(そうなるための条件はありますが)でお話を戻すと、私たちにとっての現実は「よりリアリティの高い世界」ですから、現状の世界よりも「卒業後」のリアリティを高めたい。そのためには、「卒業」ってどんな状態?ということを、まずは明確にする必要があるんですね。症状を止めるための協力以上に、支える私たちが優先したいのは卒業後のリアリティを高めること。そのために今すぐできることは、「卒業」の定義を明確にすること。本当に望んでいることは「卒業」ではなくて「幸せになること」のはずですから、「どうなれば最高に幸せ?」と考えてみるのもいいですね^^これは卒業に直結するアクションになると思います。それではまた!■人気記事過食症卒業を支えることに疲れてしまった時におすすめの心を軽くする方法子育てに後悔はいらないと思うお話。母に言いたくて言えなかった言葉お母さんの役割。10年の過食症を克服した私が、お母さまに届けたいメッセージ■摂食障害の理解を深める実は…めっちゃ怖いんです。「治してあげる」ことはできない。【依存期】の母の過ごし方15歳の子に甘えさせるってどうするの?過食症卒業の秘訣はコレ。私の過食の理由原因探しは必要ない。過食は悪じゃないし、過食を止めることが善でもない。過食症からの卒業で大事な考え方。こんな「依存」もあるんです。本当の意味での「応援」とは?■こんなときはどうする?問題を解決したいなら、視点をちょっとずらしてみよう過食症の子のサポート、こんなときどうする?過食のための買い物、どうするのが正解?子どもの要求にどこまで答えるべき?■安藤静希の摂食障害卒業の道のり過食症になって克服するまでの10年間のストーリー私の過食を止めたメモ