アルコールのジャンルの一角をなす「カクテル」
女性やお酒の弱い人に人気で、顧客満足のためには欠かすことのできないアイテムです。そこで改めてカクテルの歴史とバーに纏わる話を紹介したいと思います。
カクテルの歴史は酒の誕生時期まで遡れます。
古代ローマではワインに混ぜ物をして、また古代エジプトではビールにハチミツやショウガを加えて飲んでいたといわれています。中世(12~17世紀)ヨーロッパではワインやスピリッツ類に薬草などを入れて暖めて飲むホット・ドリンクが流行し、さらに蒸溜酒の技術が普及するにつれてレシピが増えカクテルが浸透していきました。
世界的に見て最初にカクテルが広まったきっかけは、皮肉にも世界大戦時。まずアメリカ人によって第一次世界大戦とともに普及し、第二次世界大戦が終わるとヨーロッパでも盛んに作られるようになりました。
日本に渡来したのは明治初期で、東京の市民の間でカクテルという名前が知られるようになったのは大正元年、下町にバーが出現してからです。
酒類をそのまま飲むストレートに対して、数種類の酒や飲料などを混合して創った飲み物(ミクスト・ドリンク)を総称してカクテルと呼びます。
カクテルは一般的に知られているだけでも何と3000~5000種類もあると言われています。一般に「サワー」「チューハイ」と呼ばれるものも広義のカクテルです。
ちなみにバーテンダーとは、Bar(酒場)とTender(優しい相談者)を合わせてできた言葉で、お酒を提供したり、優しく話し相手になってくれたりする人という意味だそうです。優しくないバーテンダーは居ないということになります。皆さん安心してバーに行きましょう。
(アサヒビールのホームページより一部抜粋)