薬物の販売目的所持は、懲役20年ぐらいの厳罰に処すべきだろう。
本来は、死刑でもいいぐらいだが、様々な事情や背景がある場合も
残念ながら多いことも事実なのでしょう。
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出会い系の女性“シャブ漬け”常習か 「青梅のナオキ」戦慄のワゴン車内
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080420-00000929-san-soci&kz=soci
「青梅のナオキ」。そう呼ばれる容疑者は薬物中毒症状のためか、供述は支離滅裂で、上申書もうまく書けない。覚醒剤を打ち、連れ回した石田佳奈子さん(19)の行方は分からないままだ。容疑者の車からは、最悪の事態を想定させる尿反応が出たうえ、戦慄の常習犯をうかがわせる“物証”が…。携帯電話の出会い系サイトで女性を誘い出し、“シャブ漬け”にすることを繰り返していた疑いが持たれている容疑者。佳奈子さんが誘い出されてから2週間。一刻も早い救出が待たれるが…。
(伊藤真呂武)
■パンツのポケットに覚醒剤…「俺が打ってあげた」
《一緒に冷たいのをキメない?》
携帯の出会い系サイト掲示板に、塩野直樹容疑者(26)がいつもの誘い文句を載せた。その誘いに応じてしまったのが、佳奈子さんだった。
4月5日午後11時ごろ、東京都江東区のJR亀戸駅北口のパチンコ店前で、2人は顔を合わせた。佳奈子さんは直前まで一緒にいた友人の女性に「池袋で男の人と会う。会うのは初めて」と告げていたが、結局、待ち合わせは佳奈子さんの自宅近くの亀戸駅に変更した。
塩野容疑者が警視庁にあてて書いた上申書などによると、ワゴン車に乗り込んだ2人は圏央道あきる野ICを下り、途中、ガソリンスタンドやカレー屋などに立ち寄りながら、塩野容疑者の地元、青梅市方向に向かった。
《眠くなったので、車の中で休憩した》
塩野容疑者は車を止めると、パンツに縫いつけたポケットから小袋に分けた覚醒剤を取り出し、注射器の準備を始めた。
「(佳奈子さんは)下手だったから、打ってあげた」
警視庁の調べに、塩野容疑者は平然と言い放っているという。
佳奈子さんが助けを求めて110番通報をしたのは、6日正午ごろだ。
電話は山梨県警通信指令室につながった。
「はぁ、はぁ…」
息遣いだけが約20秒間続いて、電話は切れた。
不審に思った指令室は直後に折り返し、約10分後につながると、佳奈子さんが名前を告げた。
「ワゴン車で連れてこられた」
「どこにいるか分からない」
佳奈子さんはこう続けた後、数分で通話は切れた。約5分後に再び佳奈子さんから通報があったが、呂律(ろれつ)が回らない様子だったという。
通信指令室は、7日午前7時ごろまでに数十回、佳奈子さんの携帯電話にかけ続けたが、つながらない状態だった。担当者は午前8時半に上司に引き継ぎ、勤務を交代したが、上司は捜査部門に連絡していなかった。
同じころ、佳奈子さんの自宅でも、異変を知らせる電話が鳴っていた。
「知らない男に連れ回された」
「2人組の男に、ラブホテルに連れ込まれそうになった」
「覚醒剤を打たれた。助けて」
電話は6日午後1時ごろまでに数回。車のナンバーを断片的に伝えてきたが、悲鳴を上げたり、意味不明な言動が目立った。
■車内から尿反応…血の付いたティッシュも
事件は、佳奈子さんの父親が6日午後、警視庁小松川署に届け出たことで発覚した。
警視庁は佳奈子さんの携帯電話の履歴や、佳奈子さんが伝えてきた車のナンバーなどから、塩野容疑者を割り出した。
発覚5日後の11日。
警視庁は午前10時50分ごろ、青梅市内の駐車場で、ワゴン車の中で寝ている塩野容疑者を発見、監禁容疑で逮捕した。
2人が出会ってから、すでに5日半が経っていた。
ワゴン車は父親名義だったが、塩野容疑者は普段から車内で生活していたとみられ、ゴミが散乱。助手席には尿反応があり、血液が付いたティッシュペーパーも見つかった。血液は塩野容疑者のもので、何度も覚醒剤を打とうと注射器を刺し、血が出たところをふきとったとみられる。
逮捕後の身体検査で、パンツの隠しポケットからはさらに覚醒剤1・8グラムと向精神薬数錠が見つかった。
「奥多摩方面にドライブに行った。峠で休憩していたら、(佳奈子さんが)急に暴れ出して車外に出て行った。探したが見つからなかった」
塩野容疑者は覚醒剤の中毒症状からか、支離滅裂な供述を繰り返している。
その一方で、警視庁は山梨県山梨市の山林で、大がかりな捜索を始めた。
なぜ、この山林なのか。
「静かな場所で、覚醒剤を打つために、何度か来たことがある」
警視庁は塩野容疑者に覚醒剤の使用を認めさせ、この供述を引き出したからだ。塩野容疑者はあいまいながらも、自ら地図を書き、現場を指し示した。
14日になって、佳奈子さんのブーツとショルダーバッグ、手提げバッグを発見した。バッグの中身は物色されていなかったが、携帯電話だけが見つからず、いまだに佳奈子さんの行方は分かっていない。
佳奈子さんのブーツの靴底には、山を歩けば付着するであろう泥がついていなかった。塩野容疑者が所持品だけを山林に捨て、佳奈子さんは別の場所にいる可能性も捨てきれない。
■薬物に興味? 被害者の部屋から大麻
《エス 0・1 18000 都内 手渡し》
インターネットの掲示板には「エス」「アイス」などと覚醒剤を表す隠語に量、価格、取引方法などが簡潔に掲載され、メールで詳細を詰めれば簡単に売買が成立する。
塩野容疑者が、掲示板で使った『冷たいの』も覚醒剤の隠語の一つだ。
財団法人「インターネット協会」によると、掲示板は「禁止用語」を設定しているケースが多く、薬物の名称は伏せ、隠語が飛び交っている。ただ、ネットなどで隠語の意味が周知されており、隠語から薬物を容易に連想できるという。
同協会が運営する有害サイトの通報窓口「インターネット・ホットラインセンター」に寄せられた薬物の情報は、昨年1年間で1174件。一方、警察庁によると、ネット上の薬物売買の検挙数は、わずか18件にとどまっている。
「ネットの掲示板は、詐欺まがいの書き込みも多く、警察は確実に薬物を所持しているという情報を重視する傾向がある」
同協会は、警察の捜査がネット情報に及んでいないことを指摘する。警察もこうした実態を憂慮しているが、「警察が掲示板の情報を逐一つぶしていくことは現実的には難しい」(警視庁幹部)。
同級生らに「おとなしい」と思われていた佳奈子さんだが、薬物に興味を持っていたという。
近所の住民は「行方不明になる数日前に見かけたが、すごくやせた感じがした」と話す。
「うすうす気づいていたけど、止めることはできなかった」
石田さんの部屋から大麻が見つかると、両親は気まずそうにこう打ち明けたという。
薬物に興味を持ち始めた佳奈子さんに、塩野容疑者の誘いを拒むことはできなかったのか。
警視庁幹部は「かつては一般市民が薬物に触れるにはハードルがあったが、今はネットで簡単に情報を入手できる。興味本位で手を染めると、取り返しのつかない深みにはまる」と指摘している。
■一時はホスト…「ナオキ」地元暴力団とも関係
塩野容疑者には悪評がつきまとう。
小学6年生のころ、当時住んでいた青梅市内の自宅アパートの通路でタバコをよくふかしていた。
「吸ったらダメだろ」
同じアパートの住人が注意しても返事もせず、お構いなしで紫煙をくゆらせていた。当時の住人は「タバコは親公認だった」とあきれた様子で振り返る。
中学生になるとほとんど学校に行かなくなり、自宅アパートが不良仲間のたまり場になった。アパートの敷地内で昼間から夜中までスケートボードで遊び、騒音は住民を悩ませた。
同級生の男性(26)は「自分より弱い人間をいじめていたが、強い不良仲間にはパシリのように使われていた」。アパートの男性も「こちらが本気で怒鳴りつけて叱ると、さっと逃げていった。ワルぶっていたが、逃げ足が速くて、根性はなかった」と話す。
証言から、卑怯な男の素性が浮かび上がってくる。
中学卒業後は、親に買ってもらった外車を無免許で乗り回した。付いたあだ名は「青梅のナオキ」。
佳奈子さんのブーツやバッグが見つかった山梨県内の山林はドライブコースの一つだった。
働き始めても職場を転々とし、一時はホストをしていたこともあった。
20代の知人女性は「ギャル男みたいだったけど、顔はブサイク。全然、魅力を感じない」とこきおろす。一方で、「しゃべりがうまくて、強引に女性をゲットしていた。モテたというより、激しく迫るタイプ」(後輩女性)との証言もある。
パチンコ店に入り浸っていた時期もある。知人女性は「動体視力が良く、スロットが得意だった。親分みたいな人からお金をもらい、スロットをやって稼いでいた」と話す。地元の暴力団関係者とも交友があったようだ。
《行方不明になっても、責任は問いません》
塩野容疑者が犯行に使ったワゴン車からは、佳奈子さんとは別の複数の女性が書いたとみられる大量の誓約書も見つかった。
女性名義のクレジットカードも発見されたという。
これらの物証から、塩野容疑者が石田さんと同様の手口で女性を誘い出し、覚醒剤を打った上、金品などを奪う犯行を繰り返していた可能性も浮上した。
警視庁は塩野容疑者の背後に大がかりな組織が関与している可能性も視野に入れ、慎重に調べを進めている。
「うちの子が悪いと決まったわけではない」
塩野容疑者の逮捕が明らかになった13日夜、母親とみられる女性がインターホン越しに漏らした。しかし、塩野家を知る男性はこう断言する。
「あそこの親は子供の素行が悪くても野放しにしていた。塩野容疑者は墜ちるべくして墜ちた」
年金が消える