こころと身体を癒す
丘の上のレイキサロン『月のあかり』
〜 横浜市 保土ケ谷 〜
レイキマスター 天原かおるです
いつもご訪問くださる方···
ご覧いただきありがとうございます
前回までのお話はこちらへ！
※私の不思議＆恐怖体験などをまとめたものです。
●◐○◑●
まもなく石段が右へと折れる所まで、
のぼって来た時···
「もう、すぐそこです！大丈夫ですか」
私は彼女に、そう声を掛けつつ、
なんとか神社に無事に到着しました
【武蔵御嶽神社 拝殿】
息子さんご家族らしき方たちがいらして、
お参りをしていました
「あら〜···これまた立派だわ···
思い切ってのぼってきて本当に良かったわ！
わざわざありがとうございます。
本当にありがとうございます！！
お世話になりました···
」
···と彼女は、
トボトボとお賽銭箱の前まで進み、
お参りをなさっていました
私はと言うと···
彼女のペースが思ったより速かったのと、
ノンストップで来たものだから、
かなり、息が上がっていました
(笑)
マスクをずらして、ゆっくり呼吸を深く整え、
お茶を飲んだり、ハンカチで汗を拭ったりと、
少し落ち着くまで、端っこの方で、
休憩していました
時折、フワッと撫で付ける冷たい霧が、
とても心地よく感じます
お参りを済ませた彼女は、
その場でくるりと私の方を向くと、
本当に嬉しそうにニッコリと笑い、
ゆっくりお辞儀をしてくださいました
お辞儀をしたことによって、
小さな彼女が更に小さく見えました。
“こんなにも喜んでくださって良かった
”
···と嬉しくなり、私も軽く会釈をしました。
そして、顔を上げると、
···彼女はいませんでした。
その息子さんご家族らしき方たちは、
ガヤガヤと話をしながら、
石段を下りて行きます
けれど、その中に、
あのおばあさんはいませんでした
“えっ？え〜？”···と辺りを見回すも、
(私が軽く会釈をするくらいの)
たった１〜２秒の間に移動できそうな範囲に
彼女の姿はなく、
煙のように消えてしまったのです
すぐに分かりました
そう。
彼女は、あの長い石段を話しながら、
スタスタとのぼっていました
いくら若い方でも、
話しながら石段をのぼれば、
息が上がるはず···
でも、
途中で座り込んでいた方とは思えないくらい、
彼女は軽々とのぼっていた···。
相槌をうっているだけの私は、
既に、ゼェゼェと息が上がっていたのです
なんとなく状況に違和感を感じたものの···
その時はとにかく、彼女が転ばぬようにと、
私は集中していました
そして、ご家族が見えた時、
「あれが息子たちです。」
と教えてくれたけれど、
そのご家族は、彼女がまるで、
いないかのように過ごしていたので、
なにか、ご事情(ケンカ？)がある
ご家族なのかと思ったのでした···
そう。
生きている方と、
お亡くなりになっている方と
見分けがつかない時があります
その時は、何の疑いもなく、
生きている方だと思っているのだけれど、
後になって、ふと、
「ん？···なんか、おかしいよね？」と
気付いたりするのです
亡くなり方にもよるのだけれど、
パッと視た瞬間、あきらかに、
生きてる人間ではないと分かる時と、
(透けている、人と重なっている、血まみれなど···)
生きてると思い込むくらい自然な時と色々···。
あのおばあさんは、もしかしたら···。
“一度でいい···武蔵御嶽神社を
生きている間に見てみたかったわ···”
そんな想いを遂げられぬまま、
お亡くなりになったおばあさんの魂は、
話を聞いてもらい、そして一緒に寄り添って、
神社まで連れて行ってくれる人を
あの石段で待っていたのかもしれません···。
たまたま通りかかった私だけれど、
彼女のその大切な想いを成就するための、
お手伝いをさせていただくことが
出来たのかな···
とても切なくなりました。
霧によって冷えてきた私···
でも、心の中は、
とても温かいものに包まれていたのでした。
癒し人の森 ヒーリングの宴のお知らせ
の項目部分をクリックすると詳細が見られます！