生形貴男 「かたちと進化の謎 生物の進化を「数理の目」でよみとく」読了
この本はブルーバックス新書が京都大学とコラボレーションして企画されたシリーズだそうである。世界中では、「人と違ったことをしなくては」という考えで研究がおこなわれているが、京大では「面白いからやっている」だけであり、そういった研究者を信頼してやりたいことをやらしてくれる環境がある。それがきわめてユニークな研究が生まれる理由であり自由な学風の象徴にもなっている。
このシリーズは、そういった斬新でユニークな研究を紹介することによって若い読者へ将来の期待を込めたものだとされている。紹介欄の締めくくりは、「後生恐るべし」となっている。
まあ、僕のような先が見えてしまっている人間には読む資格はないのである。
内容もそのとおりで、まったくわからない。タイトルだけを見て、色々な生物の形と機能みたいなものがまとめられているのかと思っていたが、京大の研究はそんなものではない。サブタイトルのとおり、数学で解析しようという研究の紹介であった。
貝の巻き方は対数関数で表現できるということは他の本で読んだけれども、それをさらに発展させたのかどうか、統計学なども駆使して分類や進化の過程なども数理的に解明しようというものだ。そういうことが解らないのでこの本の内容も理解できないのである。
分類や進化というと、今時DNAの分析でやるものだろうと思うのだが、著者の専門は古生物学なのでDNAの解析ができないというところから数理的解析という方法を使っているらしい。
そこまでやってすでにこの世にいなくなってしまった古生物の謎を解かなくてもいいのではないかとも思うのだが、さすがは京大である。確かにやりたいからやっている感は全開である。
そこでふと思うのである。生物の形をすべて数理的に表現できるということはコンピューターの中に生態系を再現できるということだ。少なくとも形だけは。これはきっと、遠い将来、地球に生物が棲めなくなった時、AIがコンピューターの中に生態系を、それも地球の歴史をすべて盛り込んで再現するための布石なのではないだろうか。この前読んだ本にも、中身は関係なくてどのように表現されているかが問題であると書かれていたから、形が最も大切なのである。
その頃には人間もやはりこの世から消えていて、AIは自分たちが地球上の生命を引き継ぐものであるということを正統化するためにその歴史を保存しなければならないと判断したのかもしれない。そのために京大の研究が利用されたのだ。
内容がわからないからこんな妄想しか出てこないのである・・。

































