最後の恋 MEN’S:つまり、自分史上最高の恋。 | ぷちぷちはっぴーみつけたら

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■AKB48■についてのテレビ・雑誌の振り返り等をメインに、

気に入ったこと、気になったこと、お出かけ、読んだ小説についても書いています。

男性作家による短編、全7作品です。
最後の恋 MEN’S: つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)/新潮社

1.僕の舟(井坂幸太郎)
2.3コで5ドル(越谷オサム)
3.水曜日の南階段はきれい(朝井リョウ)
4.イルカの恋(石田衣良)
5.桜に小禽(橋本紡)
6.エンドロールは最後まで(荻原浩)
7.七月の真っ青な空に(白石一文)

『僕の舟』
・70歳手前の絵美は、夫の看病にかかりきり。
自身の50年前の「思い出の男」について、調査を依頼します。その結果とは。

『3コで5ドル』
・日本からやって来たケイコ(仮名)
「3コで5ドル」のプリメリアの切り花を、2輪だけ買っていきます。
売り子のジョンは、彼女がその花を持って向かう先を知ることに。

『水曜日の南階段はきれい』
・高校3年生の光太郎。希望の大学に合格し、クラブでライブ活動をするのが夢。
やがて、なぜかひとりきりで水曜日に南階段を掃除している、クラスメイト・夕子と親しくなります。

『イルカの恋』
・カフェ”DOLPHIN”で働き始めた、あゆみ。
夜はバーとなるこの店で働く、他の2人とは。

『桜に小禽』
・デザイナーの藤臣と、かつて同じ事務所に勤めていた塔子。
3年間、共にした生活は。
(小禽・ショウキンとは、小さな鳥という意味だそう)

『エンドロールは最後まで』
・「結婚しない女として生きていこう」と決めたはずの千帆。
映画が縁で裕二と交際を始めますが、「アフリカに病院をつくるプロジェクトに参加する」と言い出されます。

『七月の真っ青な空に』 
・犬猫の里親探しの団体で活動している蓮と、出会った徳永。
蓮にも徳永にも、愛した人に関する辛い過去が。 


男性視点の熱い火作品を期待していたので、女性視点から描いた小説が多かったのが少し残念。
『水曜日の南階段はきれい』が、一番印象に残りました。