昨今全国の田舎町で相次いでいる森のクマさん人間界侵略。先に自然界を侵犯したのは人間側なので文句は言えないが、遂に先日、新興住宅街のウチの団地内でも熊らしきのが目撃され町内厳戒態勢に( ̄▽ ̄;) 


世の中には、例え我が子が餌になっても動物の味方が出来るのだろう愛護精神ラブラブ溢れる方もおられるようですが、残念ながらバイオレンスな我が故郷では、人も動物も"殺られる前に殺れ"が鉄則。熊退治に向け、とりあえず全国各地の野犬をスカウトする準備だけは始めようと思います(笑)


こんにちわ( ̄^ ̄)/

お近くに"絶・天狼抜刀牙"もしくは"烈・幻夢抜刀牙"使える犬がいましたら是非御連絡下さい。IRASです。


そんな"流れ星・銀"世代のIRAS。

GW明けからは仕事が鬼のような忙しさで、平日は毎日ロクに飯も食わずストレス満点な15時間労働絶望 おかげで体重も日に日に減りネガティブ危うく自分が流れ星流れ星になりそうだが、そんな時こそ、自分の仕事が馬鹿馬鹿しくなるくらいのいいクルマ観てリフレッシュ!キラキラという訳で・・・

6/15(土)

アストンマーチン広島さんから突然アナウンスされたびっくりイベント

DB5 SHOWCASE

に嫁と2人でノコノコお邪魔して来たランニングランニング


つい最近まで「007」シリーズなんて一作も観たことなかった俺が言うのも何だが、「DB5」と言えばそんな俺でも知ってるボンドカーの代名詞。ショーン・コネリーがジェームズ・ボンドを演じたシリーズ3作目「ゴールドフィンガー」で初登場するや、世界中のセレブを魅了したドキドキ歴史的名車だ。(付け焼き刃でベラベラ知ったかするとすぐボロが出るのでここまでパー


なので当然のことながら、普通なら俺みたいな冴えないおっさんは一生お目にかかる事などない一台なのだが、気まぐれな神は時に小悪党にも幸運を与え給うらしく・・・

あるんだなコレが。

目の前に。

ワールド時代の反省を活かしてディーラーと良好な関係合格を築いといてホント良かったわ(T ^ T)


DB5が生産されたのは1963年〜65年の僅か2年間で、サルーンの生産台数はたった887台。今回期間限定で特別展示されたのは、極初期の1963年型で、サルーンの中でも100台程とさらに貴重なキャンバストップ仕様。もう間違いなく冥土の土産だ。

聞けばこの個体は、アストンマーチンオーナーズクラブ オブ ジャパン(ウチみたいなただアストン乗ってるだけのオーナーもどきでは絶対に敷居を跨げない真の上級国民限定クラブ)の会長さんが長らく大事に所有されていた1台で、それを譲り受けた岡山のクラシックカー愛好家の方がたまたまアストン広島さんのお客さんだったことが縁で、今回のイベント開催の運びとなったのだとか。

深みのあるセイシェルブルーのボディには凹みどころか曇りひとつなく、ノンレストアのオリジナルとは俄かに信じられないミントコンディション。クルマって大事にしてたら61年モノでもこのレベルで維持できるのね( ̄▽ ̄;)もはやアンチエイジング通り越して不老不死よ。

内装はさらに驚異的で、ラインオフしたままという皮シートにはひび割れひとつなく、舘ひろしあたりがブランデーグラス赤ワイン片手に座ってそうな高級ソファの趣。内張りからフロアマットまで真紅で統一された車内の雰囲気はもはや王宮で、絶対に万年デニム野郎が足を踏み入れていい空間ではない( ̄▽ ̄;)

上質なウッドステアリング越しに"その気にさせる"アナログメーターが並ぶコクピットは、つい最近もO本先生からの借り物DVDで観たばかりのボンドカーそのもの。(そりゃそうよDB5なんだから笑)年代的に、写真左下の鈍色に光るT型レバーがチョークかと思いきや、これはボンネットオープナー。実はチョークは、空調レバーと共にセンタークラスターに配置された横スライド式で、エンジン始動時には4段階での調整が必要らしい。

サイドブレーキは伝統のドライバー外側自分のクルマとの共通点におっさんニヤリ。燻銀のシートアジャスターに浮かぶ「RESTALL KEIPER」のロゴが渋過ぎてしばし見惚れるラブ なんかもう細部のパーツまでもが全部カッコ良くてため息しか出ねぇ(T ^ T)

共通点と言えば、搭載性に優れるリアトランクの大開口とオープナーボタンもウチのヴァンテージと同じ。GT=グランドツーリングらしくその容量は想像以上に大きく、グローブトロッターのスーツケースどころか、小柄な核家族なら全員入る(笑)

いくら正規ディーラーとは言え、さすがにこれほどのクラシックモデルとなると営業マニュアルなんかある訳がなく、イベント開催が決まってからめっちゃネットで調べたというスタッフさんのプレゼンによると、フロントに収まるル・マンウィナーDBR1由来の4.0L直6DOHCユニットはSUキャブ3基掛けで282psを出力。

完全手作業で組み上げられたという心臓部の機構に見惚れていると(←超がつくメカ音痴だけどメカは好き)なんと「オーナーさんから許可を頂いてますグッド!」と、その場でエンジン始動!メラメラ してくれて、60年以上前のハイパフォーマンスGTのエギゾース音にうっとりしながら、ふんわり漂うガスの香を肺一杯に吸い込む照れラブラブ 


ただこれまた驚きなのはそのコンディションで、一切グズる事なく一発始動した上、アイドリングも息継ぎ感ゼロでピタっと安定合格 あまりの見事さに感動して逆にこっちの心拍が乱れる(笑)

ウチのヴァンテージより一段と分かりにくい場所(リアシート脇)にあるレバーで開ける給油口は左右に設定。キャップレス式の蓋に思わず先代の4Cを懐かしく思い出すが、そういやアイツはオープナーすら付いてなかったわ(笑)4Cさん、あなたの勝ちです。

もはや芸術の域にあるものの、絶対洗車はしたくない細緻で美しいワイヤータイプのホイールもオールドアストンのアイコンのひとつ。前後ディスクブレーキが奢られ、フロントサスはダブルウィッシュボーン、リアアクスルは敢えてのリジッド。この辺は当時の路面状態を踏まえGTとしての快適性を優先した結果らしい・・・が、重ね重ねメカ音痴なので何がどう良いのかカラクリはさっぱり・・笑

再びその流れるように美しいボディラインに目を戻して改めて気づくのはパーティングラインの少なさ。すかさず営業さんに、現代のクルマのような継ぎ接ぎのない車体構造の秘密を訊ねると満面の笑顔で誤魔化されたので、Google先生に訊いてみると・・・

ボディパネルはアルミ製で、ストレッチフォーミングプレス機で大体の形に成形したあとは職人の手による叩き出しとか。いや、こんなラインを手作業で出せる職人はもう人間国宝でいいと思う( ̄▽ ̄;) そして、その神の手で生み出されたパネルが細いパイプフレームにリベット固定されているのだが、何を隠そうこの工法こそが、カロッツェリア・トゥーリングが特許をもつ「スーパーレッジェーラ構造

なるほど!ボンネットの端に輝く「スーパーレッジェーラ」のバッジはその証か!いや〜勉強になるわ。早速明日から事あるごとにこの知識をひけらかそ。(←たぶん旧車乗りさんにしてみれば、カップヌードルは日清!てくらい常識やけど笑)

あまりに見事な仕事に興奮冷めやらず「でも、これだけの曲面を一枚の板から打ち出すって凄くない?最近の車より基材の厚みがかなり厚いんかね?ಠ_ಠ」と、余計なとこで変なスイッチが入る業界夫婦。営業さんから手袋をお借りして、人間マイクロメーターと化す。(嫁 : 高精度/俺 : ザル精度)


今回初めてDB5を隅から隅までじっくり見させて頂いて、個人的に一番気に入ったチャームポイントラブラブは、↑このライセンスランプカバー。丸みを帯びた可愛らしいフォルムに、上品なメッキの縁取りとDBシリーズ生みの親たる"DAVID BROWN"の名も刻まれたブランドバッジ。是非このまま趣味部屋のスタンドライトにしたい。

ちなみに、DB5一台の製造時間はおよそ1000時間で、当時の新車販売価格は、同じ英国の名車ジャガーEタイプが2台買えるほどだったらしいが、こうして実車見ながら詳しい話を聞くとさもありなん。なんせこの時代にパワーウインド標準装備やからね(←え?そこ?ಠ_ಠ笑)

至福の時間ラブラブの締めは、2F商談スペースでイベントを記念したオリジナルカクテルタイム。相変わらずアストンさんは粋です。

白ワインはボンドが愛したドキドキマティーニをジンジャーで割った「ジェームズ・ボンド」。

赤ワインは、甘味と酸味のベリー系DB5」。

生憎とカクテルを嗜むような洒落た人生歩んでないもんで作法も何も分からないが、とりあえずチビチビやっては、"エア葉巻"吹かしながら遠い目をしてみる ( ̄ε ̄;)y-~~~ 

ご馳走様でした。

2Fからショールーム全体を見下ろしてみて実感するのは、国産の旧車とは違い全く年代差を感じさせないDB5のボディサイズ。現行のDBXヴァンテージと比べても遜色なく、それもそのはず、1680の全幅こそスリムだが、4570の全長はウチのヴァンテージより200mm長い。1960年代にこのサイズ・・・そこのけ感エグかったやろなー( ̄▽ ̄;)笑


休日の朝からこれ以上ない幸福感ドキドキに満たされホクホク顔照れでおいとま・・・しようとしたら、ガレージには3台のDB11。「ありがとうございました〜パー」と挨拶してショールーム出てから僅か5歩。当然のような顔してそのまま左折して寄り道する(笑)


同じDB11でも、パールホワイトにタン幌のヴォランテは至極上品。スカイフォールシルバーのクーペ(高齢の女性オーナーさんらしい!)はまさにボンドカーの佇まい。そして、純正マットブラックの1台は文句なしのダークヒーローまさに三者三様。みんな違ってみんないい(by みすゞ)

でも個人的に一番萌えたラブラブのはやっぱり、そんな3台の後ろで不敵な笑みを浮かべてたDBS。現代のスーパーレッジェーラ。この世代のアストンデザインはホント至高ラブラブ もしこの先の人生でここまで手が届くなら、来世はボウフラからやり直しでも構わない。


この日はもうアストンマーチン・オールスター感謝祭クラッカーで・・・

ガレージを出てようやく駐車場に到着してみれば、今度はウチのクルマの前に入庫したばかりのDB12ニュートロンホワイトのDB12は初めて見たけど目から鱗のインパクト。やっぱ流麗なクルマには白が似合うグッド! 一気にスポーティ感増すよね。では何故、俺が白シャツ着てもダルいままなのか!?現代の七不思議のひとつだな。(いや、お前の体型が流麗じゃねーからだよಠ_ಠ)


そして、DB12を移動してもらってる間に

おっさん、大事なことを思い出す

俺「右ミラーまだ壊れたままなんすよ

営業さん「あ!そうでした!

慌ててガレージ内のメカさん呼びに行く営業さんランニング 持ち主も今の今まで忘れてたんで、どうぞお気になさらず。

かくして、Myヴァンテージは駐車場からそのままガレージに連行され、専用診断機でのチェック開始サーチ

この夫婦

なかなか帰らない(笑)


眼福タイムまさかの延長戦突入で、ミラーの修理が終わるまでまたガレージ見させてもらおうかなーとか目論んでたら

フェラーリ見に行きますか

営業さんから想定の斜め上を行くまさかの提案があり、3分後には・・・あしあと

普段着の庶民夫婦

お隣のフェラーリ正規ディーラーエムオート・イタリア」ショールームで直立不動。


なんでこがんことに・・・( ̄▽ ̄;)

6500万するSF90ストラダーレが目の前にある現実に頭がついていかない絶望

今の担当営業さんは元々フェラーリにいたのでいわば古巣という訳で、慣れた様子でクルマの説明をしてくれるが、さすがに俺の三文芝居跳ね馬購買層に成り切るのはちょっと無理(T ^ T) 平静を装いウロウロするも右手右足が同時に出る。いくらなんでもお宝ラッシュキラキラが過ぎるやろ( ̄▽ ̄;)もう眼福通り越して目が充血して来たわ・・・


極め付きはショールーム横の空き地に駐められてた"連邦の白い奴"。

営業さん「あ、ラがいる

って・・・( ̄▽ ̄;)呼び方・・

しかもこれアペルタ

世界499台限定ハードトップのオーナーだけが購入権ある世界209台アペルタ

お住まいの方には大変大変失礼だが、こんな普通の民家の裏の空き地にいちゃいけないのよ。だって・・・

時価相場5億超えよ?( ̄▽ ̄;)

朝起きて歯ぁ磨きながら窓開けてこんなんあったら急性心不全で天に召されるわ!


それにしても、どんだけ幅広いねん。どんだけ低いねん。そしてどんだけミラーのステー長いねん!( ̄▽ ̄;) 笑 そういえば昨年末もこの店舗前で「」(赤のクーペ)見たけど、半年で2回もこんなん見たら(そろそろ俺は死ぬんか?ಠ_ಠ)と不安で仕方ない(T ^ T)

凄いモン乱れ撃ちの影響で、ヴァンテージが86に見え始めたところで、ミラー修理無事完了グッド! を超えてもはや極楽浄土みたいな時間もようやく終わり。そそくさと自分のクルマに乗り込み、修理代札束の話をされる前に「ありがとうございました〜パー」とさっさとディーラーを後にするDASH!

この日は"クルマ運最強日"だったようで、帰りの寄り道でも後ろにポルシェ。ただ、悲しいかな朝イチからの経験値が「メタルつむり」級なもんで、ケイマンMR-Sに見える( ̄▽ ̄;) 


でも、当初の目的の「仕事が馬鹿馬鹿しくなるくらいの・・・」は余裕で過達。リフレッシュどころか、仕事のモチベーションは根こそぎ消し飛んだわ(笑)


ちなみに帰り際に頂いた今回のイベントのお土産がコチラ↑

分厚いアストンマーチンマガジンに、立派なハードカバーのブランドブック、そしてアストンウォーター2本。勿体なくて開けられないペットボトルがまた増えた(笑)


正直、最後の方はこの日のそもそもの来店目的も忘れかけてたが、心の広いオーナーさんとディーラーの粋な計らいのおかげで貴重な経験をさせて頂きホントに感謝。

関係各位の皆様

ありがとうございました!

& お邪魔しました


しかし、先日お世話になったマクラーレン広島さんも大概だったけど、アストンマーチンといいフェラーリといい改めて感心するエムオートさんの敷居の低さ。今後とも末永くよろしくお願い致しますm(_ _)m (末永くなるかどうかは全て俺の稼ぎにかかってるけど)


あー長いブログやった・・・汗


[了]