人生最大の大病を患いリハビリの末に渋々職場復帰してから早いもので丸一年。幸い身体的にはほぼ術前レベルまで戻って来たが、厄介なのが精神的な後遺症。よく死線を彷徨った人間が霊的な能力開花させるみたいな話あるが俺もたぶんそのクチで、去年社会復帰した直後から脳内に巣食った
特級呪霊・林修
が事ある毎に囁くのよ。
「人生なんていつ終わるかわからない。
やりたい事はいつやるの?今でしょ」と。
春先に、自他共に認めるデブ症かつ出不精なこの俺が急に単身東京くんだりまで出張って後先考えず勝手にヴァンテージ買って来たのもそいつのせい。そう、俺は悪くないಠ_ಠ林が悪い。夢のクルマがブガッティとかケーニグゼグとかじゃなかったのがせめてもの救いだ。
医学的には「大病性理性崩壊」て言うPTSDの一種らしいが(どこの藪医者情報やねんಠ_ಠ )、今も日々その症状に悩まされており、タイヤ交換50万、ガス満タン1回諭吉1.5人 と源泉なき散財で、嫁様はもう損害賠償訴訟寸前(T ^ T) にも関わらず、悪〜い営業さんに簡単に乗せられたおっさんはフルラッピングによるボディ色変更も将来計画に勝手にノミネートしており、一向に症状回復の兆しはない だが実は、アストンはデザイン面構成的に施工難易度激高で、工賃はフェラーリよりもお高い200万円也(T ^ T) 自家製ダイエットで腹にサランラップ巻くのとは訳が違うので、また事後報告でやらかそうもんなら、今度こそ嫁にビッグモーター御用達の除草剤を飲まされる( ̄▽ ̄;)
ちわす( ̄▽ ̄)/
現在、ラッピングどころかタイヤ交換代を全力で値切り交渉中、IRASです。あのセレブの巣窟アストンマーチンでそんなみみっちぃ事しとるの俺くらいのもんやろな( ̄▽ ̄;)
そんな恥も外聞もないド庶民 IRAS。ヴァンテージもいつまで乗れるのか分かったもんじゃないので、愛車が息子の学費に化ける前に今月も「広島サマーブランチドライブ」を自主開催。二転三転四転五転する天気予報にもめげず、梅雨明け直後の酷暑の中、今回も命知らずな冒険野郎マクガイバーな皆さんが奮って参加してくださった。
7/22(土) AM8:00
山陽道上り小谷SAに一次集合。この時間にここにいるという事は、休日の朝7時から爆音と共にガレージアウトしたという事で、それ即ち間違いなくご近所さんは激オコぷんぷん丸という事だが、まあやってしまった事はしょうがない。水に流そう。(水に流すかどうか決めるのはお前やないけどなಠ_ಠ)
前回ここに集まった4月の生口島ツーリングの時は、事もあろうに一番若輩な俺が遅刻するという失態を犯したので、今回はバッチリ10分前行動で一番乗り!・・・の筈が、既にK川さん&S本さんの二大巨頭は先着済&わざわざ車外でお待ちかね。こりゃ次からは30分前行動、それでも駄目ならもう前泊しかない(T ^ T)
ほどなく、残るO本先生、U山さんも到着され8時だよ!全員集合 まだ朝とは言え、立ち話なんかしてると強烈な陽射しでなけなしの毛根が焼け死ぬので、挨拶もそこそこに隊列組んで走り出す(隊列ゆうても5台やけど)ちなみに今回は皆さん奥様同伴参加 道楽オヤジの駆け込み寺だったアルファロメオ町内会も、今季からのグルメツーリング化改革によりクルマに興味のないボスの取り込みに大成功 見事に統一教会合同結婚式と同じ男女比を実現した。
そんな一団を率いて、プリウスミサイル飛び交う山陽道をゆったり流すこと1時間ちょい。県境越えて辿り着いた今回のブランチスポットは、我が聖地「オールドボーイヴィレッジ」内にある「カフェレストラン・ガレージハウス」さん。個人的には、昨年の手術リハビリ後の4C復活ドライブ以来の訪問だが、他の皆さんは意外にもこれが初ビレッジとの事で、果たして楽しんで頂けるかどうか心配だったが・・・
そんな訳で、気温は既に32℃にも関わらず到着早々男女チーム間に冷たい風が吹き始めたので、さっさと皆さんを店内にご案内。今回は合計10名と言う事で念のため数日前に予約はしてたのだが、いざ来てみれば他には一人もお客さんはおらず完全貸切状態。いつもの事ながら、最寄りICから10分、広い駐車場完備、湖畔のカフェ併設、名車展示あり・・と、これでもかってくらい愛車家が屯する条件が揃った場所なのに何故か誰も集まらない"オールドボーイの怪"。俺が地元民なら毎週通い詰めどころか平日テレワークもここでやるけどなー。
そして「ガレージハウス」さんでの朝飯と言えばモチのロンで朝カレー ここ数年は世の中猫も杓子もスパイスカレーなもんで、逆に欧風カレーが殊更に美味い今日この頃だが、そういや朝カレーブームってどこいったんやろ?ಠ_ಠ イチローのモーニングルーティンだと聞いて思いっきり乗っかった俺を、僅か一週間でぽっちゃり君にしやがったあの忌まわしいブームは・・・ಠ_ಠ (まあそのあと仕事のストレスで10kg落ちたから良いようなものの・・・)
大テーブルを囲んでの朝飯と歓談がひと段落したら、これまた当然の如く敷地内にある「オールドボーイ」さんのショールーム見学会。朝8時からカフェタイム堪能出来て、その上、歴代の名車も自由に見れるなんて、俺にとっては、作り笑いのネズミが溢れるTDRなんかより遥かに夢の国だ。
独英伊の名車を両脇に従えるは、1961年誕生のプリンス・スカイライン1900デラックス。アメ車色の強いスタイリングで当時の販売価格は102万というから、今で言うと2000〜3000万くらいか。そりゃ確かにデラックスだわ。名前長いから略して「マツコ」にしよう、そうしよう。
その後ろには日本が誇るボンドカー、トヨタ2000 GT Σ( ̄□ ̄ノ)ノ!!と思いきや・・・なんだろう?ಠ_ಠ 全身から漂う"イッテQ司会席に宮川一朗太が座ってる"ような違和感。
それもそのはず。リアのエンブレムを見て納得。こちら2000GTのそっくりさんで、ロッキーオート製のロッキー3000GT。中古販売車両かどうかわからないが、ロッキーオート販売価格は2380万円〜だとか。ポルシェ356然り、シェルビー・コブラ然り、個人的には"レプリカ"なるものにあまり価値を感じないタイプなので(まあ、FCベースのF40とかに比べたら雲泥のクオリティだが)食指は動かないが、こういうのもまたクルマの楽しみ方のひとつかと。
で、偉そうにオリジナルしか認めないような事言っときながら今回個人的に一番気になったのは、レストアファクトリー内に置かれていた1台の不思議なポルシェ。リアの形は明らかに914だが、顔は911フラットノーズ風・・ってコレ・・
まさかシャロン!?Σ( ̄□ ̄ノ)ノ
マジかー初めて見たわ。さすが岡山。
ちなみに、先日の山賊ツーリングの時、ジュリアにガス漏れトラブルが判明してしまったK川先輩のお気に入りはコチラ↑。確かにコレならガス漏れの心配はないけど・・
馬が要る(笑)
でもこんな馬車に乗っても漂う高級官吏の風格、さすがです 馬車が似合うとか、もうエンペラーですよ(T ^ T)b
なお、今回のツーリング車両はこんな感じの酷暑対応ラインナップ。K川先輩は上述のトラブルでジュリアが故障者リストに入ってるんで、普通じゃないハスラーでのご参加。S本先輩もこの暑さでSSは命取りなのでシトロエンから乗り換えされたばかりのルーテシア。O本先生は夏場の4C酷使を避けてローンチの代わりにS660。さすが皆さん、代打もいい選手を揃えていらっしゃる(T ^ T)
この炎天下でクルマ囲んで立ち話などしようもんなら全員ラッツ&スターになりかねないので、ちょこっとだけS660のエンジンを拝見 日頃、排気量約10倍のデカブツ見慣れて来たせいか(E Vコンバージョン?ಠ_ಠ)てくらい小さく見えるけど660ccだからこんなもの。でも、エンジンカバーに「HONDA」の文字があるだけでテンション上がるのは日本のF1ファンあるあるだ。
ひと通りクルマ時間を堪能したあとは、締めのデザート&お土産タイム。このビレッジ、素晴らしいことに敷地内に姫路発のわらび餅専門店「門藤」さんまで完備。ちなみにそのお向かいにはエネオスもあるから鬼燃費ヴァンテージも心配無用で、およそドライブスポットとして欠点が見当たらない・・・でもいつも誰もいない(再)笑
開店直後にも関わらず混み合う中、新商品らしい「ワラビータ焙じ茶ラテ」と、自分の夜食用に「筥ぜいみ3種セット」をお買い上げ。特別わらび餅好きと言う訳ではなかったのだが・・・この出会いで俺のわらび魂に火がついた(わらび魂て何やねんಠ_ಠ)
マジで激ウマ(T ^ T)
過去経験のない極上の食感に、俺の中のわらび餅の概念はビッグモーターの信用なみにガラガラと大崩壊。俺が今までコンビニやスーパーで買って食べてたわらび餅は、実はナタデココだったに違いないಠ_ಠ やられたわー。
コロナに息子の部活に受験に・・となかなか帰省もままならないので、美味いもの見つけるたび実家にも送ってる孝行息子は、もちろん今回も早速発送。ホントによく出来た息子さんだこと。パッと見、物盗りのルフィの手下くらいにしか見えないが、人は見かけだけで判断してはいけないという事だ( ̄▽ ̄)
すっかり忘れかけてたが「サマーブランチドライブ」はその名の通り半日イベントなので、今回もこの辺で切り上げて広島へUターン 参加して下さった皆さん(特に奥様の方)が楽しんで頂けたのか?は甚だ怪しいが、俺自身は大いに楽しめたのでとりあえずイッツオーライ笑 (友達少ない奴はみんなと遊べるだけで幸福に満たされる(T ^ T))
みなさま( ̄▽ ̄)
今回もお付き合い頂き
ありがとうございました!
よろしかったら、また次回8月イベントもよろしくお願い致しますm(_ _)m
無事帰宅したら、直ぐにボンネットOPEN。4Cスパと違ってエンジンの放熱で樹脂パーツが熱変形するような心配はないのだが、元々4.7㍑V8用のボディに5.9㍑V12捻じ込んでんだから、ボンネットにちょっと穴開けただけで熱管理出来るなんて全く信用してない(笑)だってボンネット触れんくらい熱いからね( ̄▽ ̄;)
しかし今回も終始V12の咆哮には痺れっぱなし 踏んでヨシ抜いてヨシ まるで獣の鳴き声のような音色にとにかく気分がアガる。 同じヴァンテージでもAMGユニットのV8 と違いアストン自社製AM28V12の自然吸気サウンドはマジで神だわ(T ^ T)
ただ、80㍑満タンでも岡山往復が結構ギリだったのは、稲川淳二の怪談ナイトよりもはるかに恐ろしいほんとにあった怖い話だ(T ^ T)きゃー!!
[了]