先日、仕事の休み時間にスマホチェックしたら、珍しく実家の母から「着信アリ


この歳になると、自分の病もさる事ながら両親も当然 "後期高齢者FC" のスタメンなので、突然の「着信アリ」はある意味映画よりも震撼ホラー。


まさか親父が…Σ( ̄□ ̄:)!!と慌てて返信したら

あんたまだホームステイしとんやろ?ほんっとこのコロナっちゃ厄介よねぇಠ_ಠどっこも行かれんでからくさ

から始まり「ホームステイじゃなくステイホーム。正確にはステイホームですらなくテレワーク」と突っ込む間もなく延々35分間、職場の廊下の片隅に立ち尽くしたまま50年連れ添った親父の愚痴を聞かされました。「着信アリ」超怖ぇ・・・(T ^ T)


こんにちは。

いまだに俺の愛車(4C)を「キョンシー」と呼ぶ母が元気そうで一安心、 IRAS です。


そんな霊幻道士家庭でスクスク育ったIRAS。

最近、地元のアルフィスタクローバーの皆さんから「町内会長」とおだてられてすっかりその気になり、この度、柄にもなく九州地区の友人と共同で日帰り慰安旅行と称した山口・角島ツーリングDASH!を計画。



九州からは5、6台の往年のモデルが参加予定との話で、こちらもハーメルンの笛吹き音譜よろしく黄色の4Cでアルファの名車達を率いて登場してやるぜ!グッド!とニヤけていたのだが・・・


フタを開けて見れば…

参加者ゼロ。


一旦フタを閉じてまた開けて見ても

参加者ゼロ。


もしかして…と逆さにして叩いてみても

参加者ゼロ。


人望のなさ見事に炸裂爆弾 

点けっ放しのTVに出てる見知らぬオバハンが自分を糾弾するパワハラ蓮舫に見える(T ^ T) (←実際は単なるダイエット食品の詐欺CM)。これはもう確実に引責辞任だな。町内会長在任期間、僅か2ヶ月足らず。アルファ界の羽田孜とは俺のことですチョキ


だが、捨てる神あれば拾う神あり

旗持ってるけど誰一人付いてこない添乗員みたいな俺に、ただ一人、隣県山口のアルファ乗りS川さんだけが声をかけて下さり初めて御一緒することになったのだが・・・そこはほら、自他共に認める "持ってない男" 。


当日、朝起きたらフツーに雨

見事なまでのフルウエット。




前日夜の天気予報は「晴れ」晴れ

明け方トイレに起きたついでにチェックした天気予報でも「晴れ」晴れ ・・・なのになのにフツーに☔️


雨雲レーダー見ると、北から雨雲の一団が広島上空・・・いや、我が家の上空をピンポイントで通過中。遂に俺は自然にも嫌われたと見える(T ^ T)



てな訳でいきなり出鼻挫かれしばらく自宅待機してたせいで、嘘みたいに晴れてる晴れ合流ポイントには、約束の1時間遅れでぬけぬけと到着。


今回初めてお会いするS川さん♂

SNSのプロフ画像を拝見するとかなりエロカッコいい感じだったので、(メッセは丁寧でも実は鋲だらけの革の上下にモヒカン&メリケンサックな方だったらどうしよう・・・)とまたいつものように怯えてたのだが(←そんな北斗の拳みたいなアルファ乗りおらんやろ( ̄▽ ̄;))、いざお会いしてみたら革ジャンでもモヒカンでもなくとっても気さくな方で、開口一番「え?◯◯さん?若っ!!全然思ってたイメージと違いました!笑」と満面の笑顔。


それはお互い様です。


ちなみに、並んで止まってたからてっきりS川さんのお連れ様かと思ってたお隣のミニは全く関係ないお兄さんでした…



そんなS川さんと天候V字回復のおかげで、頭の中で八代亜紀が流れてた朝から一転、お馴染みの難読地名「特牛」目指し鼻唄混じりでレッツラGO!DASH!


現地に到着したら、下車後0.8秒で「遅くなり申し訳ありません!」と直角お辞儀する脳内シミュレーションもバッチリ👍だったが、九州エンスーの皆さんもほぼ同着フラッグで一安心。


昔から弱心臓で、何事も定刻の30分以上前には着いとかないと不安なタイプだったのに、最近は完全に遅刻キャラ定着(T ^ T)どげんかせんといかん。



おそらく先代のチンクエチェントのお別れドライブ以来、数年ぶりの角島。コバルトブルーの海原を真っ直ぐ突っ切る大橋は相変わらず爽快そのもの。折角のスパイダーだから出来ればオープンで駆け抜けたかったが季節はもう初冬。うかつに屋根とっぱらったら、冷たい海風でヅラが飛ぶ。



合流ポイントは「しおかぜの里」駐車場。

九州チーム6台合格+中国チーム2台汗の計8台横一線。いやーええ眺めや( ̄▽ ̄)


しかもそのラインナップがエゲツない(T ^ T)





1台目からいきなりマトラm530LX


マトラやっ!!Σ( ̄□ ̄ノ)ノ」

と反応してる時点でもう変態確定。例えるなら東京で山本カヨ。普通、誰も知らん。この1台を見れただけでも、広島から出て来た甲斐があったというもの。




そのお隣は、1600ジュニア・ザガート
スクリーン付フロントマスクから電動ベンチレーションリアハッチまで、もう全身ザガート。全身アブノーマル。リアハッチを少し開けないと空調が上手く機能しないなんてザガートだけに許される特権( ̄▽ ̄;) 今の時代、冗談でもそんな事言ったら役員にぶん殴られるぞパンチ!(笑)


至高の黄色水色

あ〜ラブラブなんと贅沢な2ショットラブラブ

昼飯はこれ眺めながらコシヒカリで全く問題ない。




ここからは105系ジュリア祭りメラメラ

まずは、ようやく会えたM本先輩 (今回の九州側幹事)の2000GTV。丸目4灯のフロントもさることながら絶妙な色合いのブルーカラーががっばい渋いでたん渋いぶち渋い(T ^ T)(←実は4Cもヌヴォラブルーが良かった人)



そしてフェンダーには誇らしげに光る「disegno di bertone」ラブラブ いいなぁ(T ^ T)憧れるなぁラブラブカロッツェリアバッジ。4Cもせめて「centro stile」バッジくらい標準で付けてくれたらいいのにと思うが、まあ天下のレクサスLS500h様より値が張るくせにパワステどころかオートライトもエンジンフードダンパーすらも付いてないようなクルマだから、そんなプチ満足バッジなんか付く訳がないಠ_ಠ 



そのお隣は、ビアンコのスプリントGTヴェローチェと、ジアッロ・オクラのGT1300ジュニアの兄弟。もうこの辺になるとたかだかアルファ乗り3年生の俺にはエンジンの排気量の違いくらいしか分からんが、ジウジアーロの手による丸目2灯クーペシルエットはもはや世界遺産グッド!いつか悪いことして大金GETしたら4Cの横に並べたい1台だ。



そして自分の4C挟んで、改めまして救世主S川さん147GTA。先日町内会でご一緒したN村さんのシルバーも燻銀でカッコ良かったけど、ソリッドの赤になった途端溢れる"エース感" しかも、カーボンリップに白いアルファデカールなどやり過ぎないカスタム感がとっても俺好みラブラブやっぱアルフィスタはハイセンスな方が多いとつくづく思う。



そして、豪華な隊列の締めは光岡・卑弥呼
ロードスターベースの改造車としては124スパイダーの大先輩で、こちらはNCベースの初代。(実はロードスターのモデルチェンジに合わせ、現在、卑弥呼もNDベースの2代目に進化している)NCと言えば個人的にもメモリアルな1台なので、フロントピラーやドア周りにNCの面影を残したロングボディを見てると、なんか15年ぶりにすっかり大きなった甥っ子に再会した叔父さんの気分(笑)こづかいでもやらんば。

・・・なんてどうでもいい妄想しとったら、ドルルル…DASH!と低い音させながら、これまたハイセンスな年配の御夫妻がスーパーセブンで颯爽と登場。


御夫婦でセブンでツーリングとかイカすわ〜
と微笑ましく遠目に拝見してたのだが・・・

ちょっと待て!
ゼロワンじゃねーか!Σ( ̄□ ̄ノ)ノ


まさかの光岡揃い踏み。
しかも共にロードスターの心臓を積む兄弟。これはレア。角島マジック。そら、だだっ広い駐車場なのにわざわざ卑弥呼の隣に停めるわな( ̄▽ ̄) あまりの興奮に最初の奥ゆかしさはどこへやら。見ず知らずの方の愛車におっさん軍団がワラワラと群がる様は、まるでムツゴロウ王国に新入りの子犬が来た時のようだった(笑)


そんな皆さんの愛車拝見タイムサーチを終えてふと見ると、本格的なツールで熱心に1台ずつ撮影しておられる方がお一人。
M本さん、あの方の車どれ?
イヤ、全然知らん人よ。アレで来たんやなかかな
指差す先にはN-BOX

まさかの、参加者一同
知らないオジサンの撮影終了待ち(笑)

でも大丈夫グッド!
自分の愛車褒められて、ここで澄ました顔してるおっさん達はみんな内心ガッツポーズだから( ̄∇ ̄)笑


その待ち時間、死んだ魚のような目で再びマトラから順に眺めていた俺はとんでもにゃーことに気づく。


福岡、長崎、佐賀、北九州、足立、広島、山口、下関、久留米、島根・・・


なんと、通りすがりのゼロワンと謎のカメラマンのN-BOXまで含めて全10台、見事に全部違うナンバー。ちょっとした九州中国地区総会。出雲大社も顔負けのクルマの"縁結び力"、おそるべしだ。



待つこと30分。
無事撮影を終えたおじさんに見送られ、一行はランチのため島最奥部へ移動。目の前には、日本海に向かって走るヴィンテージモデル達の車列。まるで夢のような光景(T ^ T) まさかm530のテールを拝みながら4Cで走れる日が来ようとは・・・ギリギリ真面目に生きて来て良かった。


目的地は海岸沿いのお洒落な絶景カフェ「グランビスタ角島」もう季節は冬だけにガラガラかと思いきや、「団体の御予約が入ってるので2時間待ちでーす」と絵に描いたような門前払い(T ^ T) さすがキムタク。あの映画の特需はまだなお続いているようだ。


だが火曜サスペンスじゃあるまいし、日本海の寒風に吹かれながら2時間も立って待ってたら岸壁の帝王・船越になっちまうので、一行は "お洒落" を諦めオヤジに相応しい和食処に移動DASH!


結果、ジャズ聴きながらのイタリアンは昭和歌謡とアジフライ定食に変わったが、コレがどうしてボリューム満点でなかなかの美味合格 むしろ中高年にはこれくらいがちょうどいいグッド! 島内にはキャンプ場もあるし、次回は是非、北米ツアー明けの奥さん連れて来よう。


腹が満たされ、心なしか入店前より少しぽっちゃりしたノープラン御一行様。「こっからどがんすー?」と九州弁で相談(約10秒)の結果、締めに千畳敷までツーリングしてから解散する事に。熟練ドライバー、しかも旧車乗りの軍団は判断が早くて素晴らしい。


そうと決まれば即移動開始。
m530のお尻見ながらドライブ "第2章"DASH!
明らかに普通ではない集団に、角島観光の皆さんの熱い(冷たい?)視線がバシバシ突き刺さる。


途中にわか雨に降られながら約30分のカルガモで、実はこれが初訪問となる千畳敷到着。その名称から、てっきり石畳が広がる遠浅の海岸線かと思いきや・・・



なんだこの絶景!Σ( ̄□ ̄ノ)ノ!!
生まれてこの方、北九州、広島とほぼ半世紀山口隣県で暮らしながら、こんなポイントがあるとはつゆ知らず。

なるほど・・・


確かにこりゃ飛ぶわ、長州力。
まあ、こっから飛んだら完全に片道切符やけどね。

さすが近代日本の礎を築いた長州藩
実はまだ有名な「元乃隅稲荷神社」にも行った事ないし、まだまだ奥が深いぜ・・・


しかも、見ればこの絶景ロケーションにちらほらテントの姿。もしや?と隣接するカフェのオネーサンに訊いてみたら案の定キャンプ場らしく、通年予約不要でデイキャン無料、5人以下なら500円、トイレ&炊事場完備で、シャワーはないものの車で15分圏内に温泉とスーパー、ホームセンターありとの事。駐車場は鬼広やし、カフェでコーヒーもランチも食べれるし、何より朝起きたらこの絶景はヤバない?(T ^ T) ここなら俺も来てみたい。

これは思わぬ発見。俺は速攻、太平洋の向こう側のボスにLINEした。



そんな親切なオネーサンが淹れてくれたブレンドを頂きながら、エンスーの皆さんとしばし談笑。立地的に冷たい海風は強かったが、この絶景を眺めながらランチメニューから軽食・スイーツ、コーヒー、アルコールまで味わえるのだから、下手な小洒落た高級店よりよほど雰囲気番長。もし片道30分圏内に住んでたら、町内会の御大に「オネーちゃん目当てやろ?」とイジられ倒すくらい毎週でも通うな( ̄▽ ̄)






楽しいツーリングもここが今回のゴールフラッグ
たまたま居合わせた方々も興味深そうにギャラリーに来られる中、御一緒させて頂いた九州のエンスーの皆さんにご挨拶。町内会メンバーはおろか定期試験前の息子すら同行拒否の"おひとり様"状態に朝一の雨もあり一時は参加も危ぶまれたが、ホント自分にスイッチ入れて予定通り角島まで来て良かったグッド! やっぱ人生は行動を起こす事が肝心やな。

今回の企画に賛同頂いたM本先輩
快く参加して下さった九州・山口の皆さん
ホントにありがとうございました!
おかげ様で素晴らしい一日となりました!


後ろ髪引かれながらのお別れの後、本格的な雨を降らせた雨雲も高速に上がる頃には南に通過し、目の前には最高の一日を祝う二重の虹虹虹


中国チームとしてただ一人同行して下さったS川さんとも佐波川SAで御礼とお別れのご挨拶をして、いざ広島へ。

S川さん
今回は一日お付き合い頂き
ありがとうございました!
また宮島開催の町内会にも是非ご参加お待ちしております!( ̄▽ ̄)


思えばついこの前まで、面識ある相手でも三回目の再会までは気づかぬフリをする、自称 "トリプルチキンハート" 、入場曲は「Too Shy Shy Boy」だったこの俺が、今や初対面の人と一緒に初対面の群れにバンザイアタックとは・・・( ̄▽ ̄;) 職場での成長が皆無な一方で、私生活での成長著しいな(笑)

背後に沈む夕日をミラー越しに眺めながら、またひとつ大人の階段昇った46の冬。

次の慰安旅行は(まあ、会長は辞任してるだろうから単なる個人旅行になるやろうけど)、春四月の「九州トリコローレイタリア

また九州地区のアルフィスタの皆さんと新たな出会いがあることを期待したい。


ちなみに、久々の再会に手ぶらで行く礼儀知らずの俺とはデキが違うM本先輩からは、美味そうな・・・いや、もう美味いとフライング断言して差し支えない「佐賀牛カレー」を頂き感謝感激雨霰。ぼっちクリスマスにありがた〜く頂きます(T ^ T) ありがとうございました!

[了]