正午になると、午前終業のブザーと共にNHKニュースが管内放送で流れるうちの職場。
 
神戸での暴力団関係者襲撃事件のニュースを聞くとはなしに聞きながら、愛妻弁当ドキドキの蓋を開けると、四角いタッパに敷き詰められた白飯の上に、いい感じに曲がった7~8cm長のブツ切りのウインナー。耳から入る情報と相まって、俺にはどう見ても“変色した親指”にしか見えない戦慄のデコ弁(TT)ひぃぃぃっ!
 
金欠生活お札のオトシマエとして指詰めろという無言の圧力のようで、その後2,3日嫁と目を合わす勇気がありませんでした(- -;)
 
こんにちわ。
幼少の頃、街でベンツを見かけるたび 「ヤクザや!(-o-)」と指さし叫んでいた命知らず、IRASです。
(分別ある立派な大人になった今は、そんな失礼な言動は厳に慎み、ちゃんと反社指定範囲を黒塗りのレクサスLS、アル&ヴェルまで拡大して、決して進路のお邪魔にならないよう細心の注意を払っています)
 
そんな、うしろゆびさされ組の IRAS は、令和元年も残すところあと半月となった12/15
そういえば、昔 「うしろ髪ひかれ隊」 ってのもいたなぁ・・・
と若かりし頃に思いをはせながら、今年最後のT-SITEモーニングクルーズにレッツラゴーDASH!
 
 
もちろん、我が家の“キャンプ部長”改め“女マタギ(嫁)は既に前日からキャンプ道具満載の偽ハスラーと共に行方知れずなので、最近やけに付き合いの良くなった息子と2人ランニングランニング、まだ静かな住宅街にガラガラうるさいシャッター音と野太いエンジン音を響かせ4Cで出走DASH!
 
ここだけの話、ずしりと重いステアリングを切りながらガレージから出る時はいつもスクーデリアのドライバーになり切っているので、ご近所の無理矢理スキニーに履いた豊満なおばちゃんがあからさまに憎悪の籠った視線を投げつけて来ても、「心頭ベッテルなれば 火もまた涼し」( ̄▽ ̄)はっはっは! 例えこちらに非があっても 「僕は問題ないと信じている。あちらには別の考えがあるみたいだけどね」 と澄ましていれば良いのだと、歴代F1王者達が教えてくれた。
 
 
今回のテーマは、ウチも堂々と参加できる 「ヨーロッパ車
過去最高の4番グリッドを獲得(別に狙ってるわけではないけども・・・)した直後、お隣にいらっしゃったのはまさかのロータス・エスプリ!Σ( ̄□ ̄)!!! 地を這うシルエットと、これでもか!というほどの直線基調のスタイリング、極太タイヤに轟く重低音。
 
 
でたんかっけぇぇ (T T) (北九弁)
しかも下りて来られたのは、渋いナイスミドルのおじ様と、上品そうなご令嬢?いや、若々しい奥様?
いずれにしろもう007とか全然関係ない。(まあ、そもそも俺は007シリーズほぼ観たことないけども)
イベント開始まで30分、会場到着わずか1分で今回の CAR OF THE DAY 決定クラッカー
 
 
思えば、俺のスーパーカー好きの始まりは、世の中のブームでも映画でもアニメでもなく、親父が買ってくれたダイキャストモデルのエスプリ。自分のクルマ人生の原点現在がこうして並ぶ光景はなんとも感慨深い。
そんな父にとってメモリアルな1台を初めて目にした息子の感想は・・・
 
「低っ!」
 
以上です。
 
 
そして、参加4回目にしてついてに、モニクルに跳ね馬様降臨。
しかも、これまた最近のモデルにはない特別なオーラをまとった308GTS!息子と2人、盛大な拍手でお迎えする。4Cにとっても初の跳ね馬とのお見合いで、心なし緊張気味に 「あの・・・ご趣味は? (笑)
 
小市民パワー全開メラメラでコソコソ隠し撮りしたあと、308オーナーさんと前述のエスプリオーナーさんがエンジンフード開けてお話されている巨頭会談の背後に抜き足差し足忍び寄り、こっそりと聞き耳耳(あの伝説のラジオプログラムになぞらえ、俺はこの技を“アヴァンティ”と名付けている) フードの排水構造やDIYされているというエンジン回りの小物のお話を拝聴しながら、何よりも驚いたのは・・・
 
 
308はリアに荷室があるじゃあーりませんか!(しかも、4Cより広いがな・・・T_T)
 
そんな色々負けてる308GTSの生産期間は1975-81年。
40年後、俺も4Cの傍らで先輩諸氏のようにダンディに愛車を語れるといいなぁ・・・・40年かぁ・・・・・ふふふ・・・間違いなく死んどるな(笑)
 
この日は晴れ渡った天候のせいか、先月の 「ドイツ車」テーマの前回以上にネオクラなポルシェも多数。
(その代わり、最近のモデルは少なめ)
 
 
あーあ・・・並べて停めたかったなぁ・・・) というオーナーさんの声が聞こえて来そうな964は、赤いカレラ2と黒いカレラ4。パッと見は大人しい雰囲気が逆に、昔はエビちゃん好きだったのに最近はどこにでもいそうな唐田えりか(誰やねん?(- -;)って思うでしょ?(笑)) みたいな子が息子の彼女だったらいいのになぁ・・・と夢見るおっさんの心にチクチク刺さる恋の矢
 
 
こちらは黒の911が2台、964930
物心ついてからしばらくの間、俺にとっては ポルシェ=930だった。走らせるまでもなく見た目からして竜雷太のようながっしり感が伝わってくる。今もなお、いつか1度走らせてみたいクルマNo.1。
 
 
空冷最後の911として人気のある993は、先月も拝見した個体。
個人的にはポルシェはこういう無機質なカラーが一番ドイツ製工業製品っぽくてカッコイイ気がする。
そしてこの2トーンホイールがまた・・・(T T)渋か~

 
その993の後継として、ついに水冷になった996・・・の部品をいろいろ流用した初代ボクスター(986)
911シリーズの中でも不人気だった涙目のせいか中古相場は下が100万以下~とおよそポルシェとは思えない爆安ぶりだが、ポルシェが今の超高性能スポーツカーも作るSUVブランドになる過渡期を支えた立役者。白くキレイなボディーから 「これから価値が上がりますけど何か?」感がムンムンに溢れている。
 
そして、そんな 80’s&90’s ポルシェも先輩と仰ぐクラシックモデルも今回は幾台も御参戦。
 
 
まずは10月開催以来の再会となる初代TE27型初代カローラ・レビン。インディアナポリスオリーブのボディにビス止めオーバーフェンダーと極太扁平タイヤが醸し出す相変わらずの“只者ではない”感。こんなのがメーカーから出て来てたんだから、昭和ってチビるほど素晴らしい (T T)
 

 
そのレビンのベースで、最近再び人気復活メラメラの兆しがあるカローラの初代E1#1100デラックスははるばる島根からの御参加。フロントの三角窓、極細の大径ステアリングホイール、インパネ造形、今となってはその全てが芸術品キラキラメッキパーツの品の良い使い方なんか、もはや普通に走ってるだけであおり運転と言われても仕方ないくらいガラの悪い現行アル・ヴェルの開発陣に見せてやりたい。(←ギラギラした品のないクルマがとことん嫌いなおっさん。アルヴェリストの皆さんごめんなさい)
 
 
実に半世紀を隔てた二台のトヨタ揃い踏み。クルマの開発思想とそれを支える技術がいかに進化したのかがよく伺える。
 
そして欧州クラシック勢は、もはや完全にウチ嫁トリビュート企画
 
 
マタギ姐さん大好きドキドキその①
遂に来た!ピッカピカキラキラの“カニ目オースチン・ヒーレー・スプライト Mk.1。これはモールの屋上じゃなく草原か銀杏並木で観たい!蔦屋さん、独立店舗にして西風新都あたりに移転しましょう!建てる建てる詐欺のFCAディーラー建設予定地が空いてます(笑)
 
 
さらに来た!姐さん大好きドキドキその②
これまたピッカピカキラキラFIAT500特殊な諸事情により我が家はもう見飽きてるがそういえば世間的には超レア車。しかももしやこの個体……ウチの団地で時折見かける500Rでは?(-"-) 是非訊いてみたかったが、当然のように大人気のオーナー御夫妻はすぐにエンスーな皆様に囲まれ、勇気のないおっさんは周囲をウロウロ・・・己の社交性のなさが怨めしい。
助けて!つかぢさーん! (T T)
あ、そういえばもうかなりご無沙汰しております。お元気ですか?
 
 
そして、もひとつ来た!姐さん大好きドキドキその③
まるで上質な本革ブーツのようなコーディネーションがとっても上級国民なシトロエン2CV6チャールストン。こんなのでサラッとゆめタウンに……いや違うな、海沿いの小さなカフェに乗り付けクロワッサン食べたい。
 
このラインナップ・・・Σ( ̄□ ̄ノ)ノ!
姐さん、冬に山に行って凍えてる場合じゃないですよ(笑)
 
・・・・と、そこに、いつの間にか単独行動していた息子ランニングが舞い戻って来て、珍しく興奮気味に一言。
 
双子のおじいちゃん! ( ̄□ ̄) 
 
いや、なんの合言葉やねんಠ_ಠ三つ子のおばあちゃん!とでも応えたらええんか?
 
 
息子に連れられ向かった先には、もうおなじみの超スパルタンなスマート・クロスブレードとちょっと変わった色した普通のR32GT-R
 
この2台チョキ、双子のおじいちゃん乗って来た
 
マジか。Σ( ̄□ ̄ノ)ノ
クロスブレードのオーナーさんがそんな高齢の方ってのも驚きやし、さらにツインズのご兄弟で御参戦!?
素晴らし過ぎる。まさに理想の熟年兄弟像キラキラ(TT) まあ俺は問答無用の一人っ子ですけども・・・
 
 
しかし、ご兄弟でもクルマのベクトルは好対照左右矢印
屋根もドアもフロントガラスさえもないクロスブレードと違って、R32の方は何の変哲もない・・・・
 
 
ちょっと待て。
オーテックバージョンの4ドアGT-Rじゃねーか!Σ( ̄□ ̄ノ)ノ変哲ありまくりやんけ!
 
すかさずその場で高速ウィキると、限定生産500台限定
いや、恐ろしい(もちろんよい意味で)ご兄弟だ・・・・(T T) いつか是非お話を伺いたい。
 
その他に気になったところでは・・・
 
 
最近急速に惹かれているC6コルベット
この前発表されたC8を見ると一層際立つC6のカッコ良さ合格 実はアガりの1台として4Cと迷ったモデルがコレだったりするのだが……名前がややこしいことこの上ない(笑)
 
 
紛らわしいついでに、もう1台のC6。シトロエンの方。一般道ではまあとんと見かけない見かけるわけがない見かけようがないフラッグシップセダンだが……
 
 
どうなっとんねん、このバックウィンドウ(笑)
おフランスなダブルシェブロン以外じゃ絶対やらんな・・・いや、富山のアソコならやるか・・・。
 
 
ちなみにコルベットのお隣は、嫁のチンク友達の御夫妻エリーゼ。さすがに人見知りしてる場合じゃないので一言ご挨拶パー最近お仕事お忙しいですか?」 的な誰にも何のメリットのない社交辞令トークもご一緒に・・・と思ってたのだが・・・・
 
 
たまたま視線の先に捉えたベンツのボンネット開度にツボってる間に機を逸してしまった・・・
いや、開き過ぎだろ!(笑)
 
 
今回のS30は、悪魔のZではなくGノーズの240ZG。朝陽を受けるグランプリマルーンの色合いがカッコ良過ぎる。240からリーフまで、偶然か必然か時系列に並ぶ技術の日産若者のクルマ離れが進む理由がよく分かる気がするのは俺だけ?
 
 
一通り見学を終えて、身体も程よく冷え切ったので、ここでブランチ。今回はSUZU CAFEオリジナルのグリーンカレー。俺はもうそろそろカレー大使を名乗ってもいい気がする。なお、カレーには関係ないけど、SUZUと言えば今は大抵の人は 「広瀬すず」 だろうが、俺は未だに 「千葉すず」。
 
食後の締めは、黄色祭りクラッカー
 
 
まずは、ゴルフバックが2個も積めるミッドシップ、ポルシェ・ケイマン。おかしいなぁ~(- -) 同じMRでも、ウチのはボストンバックすら1個も載らんけどなぁ~(- -) なんでかなぁ~
 
 
独特なイエローと絶妙なヤレ感、まさかのDevil管チューン?が堪らないルノー・トゥインゴ(2ペダル5MTのイージー)キャンバストップ。やっぱトゥインゴはこの形!
 
 
お世話になっているイラストレーターK氏ホンダ・ビートラ・フランス・・・ではなく、トゥインゴよりさらにキラキラキラキライエローな3代目スマート・フォーツー。今回はフォーツー率が異常に高く、直後その背中合わせにもう1台初代フォーツー登場・・・
 
 
と思いきや、こちらはフォーツーをベースに日本専用として軽規格で発売された意外に希少なスマートK
このイベント、普通に見えるクルマほど要注意。(-"-)
 
そして、黄色と言えばもちろんラストを飾るのは、マイ・スイートドキドキフォーツー・・・いや、フォーシー(4C)!
 
 
・・・いや、違うわ。これはMR-Sやな。
何の迷いもなく素で5m手前まで歩み寄ってしまった。乗り込む前に気付いてよかったわ(笑)
もう歳ですかね・・・最近は、ジャニーズの子らも、なんとか坂の子らも、黄色い2シーターオープンも、いろいろ種類あるけどみんな同じに見える(笑)
 
なお、今回は年末という事で・・・
 
 
イラストレーターK氏から、卓上カレンダーのプレゼントを頂き感謝感激雨霰(TT)やったー!あざーす!
ホントなら代金をお支払いして購入しないといけない商品なのに、なんだかいつも頂いている気がする。
Kさん、いつもホントにありがとうございますm(_ _)m
 
 
次回、令和2年最初のモーニングクルーズは1/26開催。テーマは 「赤い車」。
赤と言えば跳ね馬!赤といえばスーパーカー!でも赤なら何でもOK!消防車でもOK!赤い霊柩車でもOK!燃える男なら赤いトラクターでもOK!ていうかもう赤じゃなくてもOK!それがこのモーニングクルーズグッド!
 
実は、来年は年明け早々ちょっと健康上の問題で入院生活を送ることになるので参加できるかどうかわからないが、出来ればまたこのまったりした至福の時間を楽しみたいものだ。
 
T-SITEスタッフの皆様、参加者の皆様、今回も素敵な朝をありがとうございました。
また来年、皆様と素晴らしいクルマたちとお会いできるのを楽しみにしております。
 
皆様、どうぞよい年末年始をお過ごしくださいm(_ _)m
 
[了]