先日、山陽道を走行中居眠りしかけの視界前方遠くに捉えた1台の後ろ姿。
「お!あのサイズ感と絞り込んだリア周り・・・GT1300ジュニアやな」
死に体だった心が一転浮き立ちアクセル踏み込んでぐっと距離を詰めてみると・・・
べレG・・・ どこがアルファだよ・・・節穴も甚だしいな
嫁:「アレ何~?」
俺:「ああ、いすゞベレッタ 」
嫁:「ふーん・・・(すぐさまスマホで情報検索)」
俺:「まあ、この時代は日本車もヨーロピアンな雰囲気あるよね」(←そこはかとなく言い訳)
嫁:「・・・ベレッタ・・・あれ~・・・拳銃しか出て来んよ~」
・・・・・・・!!( ̄□ ̄;)はっ!
すいません、べレットです・・・ 重ね重ねお恥ずかしい・・・絵に描いたような知ったか野郎・・・
最近、仕事でも私生活でも薄~いメッキがポロポロ剥げ落ちる一方の41歳
こんにちわ、仕事でもメッキ調塗装なんていう"あたかも系"の技術開発やってたりするIRASです。
そんな"歩くバッタもん"IRASにとって11月は「霜月」ではなく「車月」
九州トリコローレの翌週、ノスタルジックカーフェスの翌日は、朝一から地元広島のイタ車乗り仲間と年内最後のプチツーリング そしてこの仲間でのイベントといえばもちろん・・・
雨。BGMは今話題のアノ人の名曲「はじまりはいつも雨」
前日は快晴。翌日も快晴。それでもこの日だけは意地でも雨。
このメンバーの中に潜伏しているレインマンの雨乞い能力は、もはや卑弥呼に匹敵する。
そんな雨の中、もう最初っからこうなることは想定済のメンバーは、白い息吐きながら開店前のマリホ駐車場に集合。軽く挨拶してこの日の予定ルートを確認したら仲良くカルガモで県北に向かってGO!DRIVE・・・・のハズが、予想以上の寒さにトリコロールライン入った白チンクだけは上着取りに一旦GO!HOME 学校でも自治会でもそうだが、必ず一人はこういう準備の悪い輪を乱す輩がいるよね。(スンマセン・・・)
折角のツーリングに単独行動&再合流は、最初の目的地 「道の駅 豊平どんぐり村」 で手打ちそばランチ。 そして、先日尾道浪漫珈琲でのメロンソーダ会でお会いしたTakezo-さんもここからの参加。 前回は初対面ということもあってあまりじっくりは見れなかったが、やっぱりこのパンダのチューニングはツボを押さえていてグっとくる
ここには宿舎施設や地元のそば粉で麺が打てる"そば道場"なんかも併設されており、ちょうどこの日はその道場で・・・・
「そばコン」なる、婚活イベント絶賛開催中
近場ながら今までなかなか食べる機会がなかった名物そばだけに楽しみにしてたのだが、見知らぬ若い男女が共に粉まみれになりながら上の空でそばを打つというすぐ隣の道場の様子が気になって全くそばの味がわからなかった。片手に生地(K)、片手に緊張(K)、片手に麺棒(M)、片手に恋心(K)・・・KKMK・・・誰か"ポコ太郎"名義でYouTubeにUPしてみようぜ。
そばで腹を満たしたあとは、雨そぼ降る駐車場で傘さしてのクルマ談義。
今回は初めてお目にかかる若いカップルの方も参加されていたのだが、ちょっと気おくれした様子で少し離れて遠巻きに、盛り上がるおっさん達を見守る。その初々しさと、もはや傘もささずに仁王立ちのうちの奥様の威風堂々ぶりは実に好対照だ
ちなみに、そんな若人お二人が乗ってこられた愛車が、こちらのディーゼル仕様の500。
もちろん、最近ミーハーな日本でも流行りの低燃費ディーゼルエンジン搭載・・・ではなく、有名な服飾ブランド「DIESEL」とのコラボモデルで世界1万台(日本150台)限定の特別仕様。
専用色の"ディーゼルグリーン"だけでなく、ホイールからリフトゲート、ドアピラーガーニッシュなど随所に「DIESEL」の文字とブランドアイコンである"モヒカン"マークが目を引く 最近では特別仕様や限定カラーが多すぎてもはやどれがどれだか判別不能なFIAT500だが、コレはまだみんなちゃんとスペシャルモデルを記憶できていた頃の1台だ。
「食べる」→「喋る」→「いい景色見る」 これが広島チームの鉄板プログラム
「この辺は庭」と豪語するTakezo-さんパンダに導かれ、一行は絶好の紅葉スポットと噂の展望台を目指し再スタート! ただ、この展望台・・・ ついこの間出来たばかりの広域農道にあるとかで、ナビに目的地設定しても・・・
ほぼ、ドラゴンレーダー
山沿いの道を上るにつれ徐々に濃く立ち込めてくる霧の中を走ること20分。幸い開通したばかりの農道は道幅も広く、恐竜が闊歩する鳥山ワールドに迷い込むこともなく目的地に到着したのだが、当然・・・
ホワイトアウト
紅葉どころか視界がない。
しかし、もともと人生がホワイトアウトしてもクルマさえあれば幸せな変態達にとってそんなのは些細な問題。 霧雨が顔を湿らせるのも構わず、再びクルマ談義に花を咲かせ、互いの愛車を眺めては、キャンバーがどうの、スライドボルトがどうの、スタビがどうのと、一段とマニアックなキーワード連発で盛り上がる。
「ん・・・?156、なんかオイル臭くね?」
「え?そう?おかしいな、今日はそんなに漏れてないはずなんだけど」
「そんなにて!漏れてるやんははははは!」 (一同、和気あいあい)
このくらいアバウトじゃないと、イタ車乗りはやってられない
「故障しない」 「燃費がいい」 「不便さを感じない」・・・これぞ、イタ車乗りがクルマに求めていない三大要素。 思えばこの"広島イタ車会"も、初めてツーリングに参加させてもらった頃はもっと大人数だったが、徐々にキャラクターやクルマに対する考え方の違いが出て来てコミュニティはリストラ。 今こうして集っているのは結果として残った仲間だけに、ユルさ加減もしっかり同じレベルに揃っている
ただ・・・
「そうそう、RF!あれイイよね~あのルーフ開閉のギミック!あれは買お」
「イイと言えば、あれ!今度ビーエムから出るM2のクーペ!めちゃめちゃカッコいいよ!あれは出たらすぐ欲しいね。ただ、そうなるとアバルトとマカンと3台体制になっちゃうからどうかな~とも思うけど」
「ウチは逆にアテンザが13年超えて税金も高くなるから廃車だね・・・」(←庶民夫婦のコソコソ話)
経済状態だけは、全く揃っていない。
ひとしきり喋り倒した一行は、山頂の冷気で体が冷えてオジサマ中心に尿意を覚えたところで再び移動開始そのまま農道を北へ抜けて国道186号を芸北方面へ走ること30分・・・」
たどり着いたこの日第3の目的地は、過疎地ど真ん中にあるコンセプト不明のカフェ
「ぞうさんCafe」
雨粒の音さえ聴こえそうなほど静かな山村に突然現れたイタ車軍団があっという間に駐車場を占拠。隣接する民家の軒先から、まるで"黒船"を見るような爺さんの視線が突き刺さる。
店構えのファンキーな印象から、ドア開けるなりIKKOみたいな店員が 「どんんだけぇ~!」 と登場するに違いない・・・と心の準備をしていたのだが、スリランカ色を散りばめた店内は予想外に落ち着いた雰囲気で、物静かで長身のイケメン店員さんがお出迎え。まあ、俺的にはイケメンの存在など何の価値もないが、オーガニック珈琲やセイロンティーなど多種多彩なドリンクから、スリランカカレーや地産地消のピザ、各種スイーツ類まで豊富なメニューは
(まさか、こんなとこにこんなよさげな店が・・・)
芸北といえば、芸北国際スキー場。
かつて、就職を機にスキーデビューした当時、慣れない雪の上でまるで生まれたての小鹿のようにプルプルしながら立つのが精一杯にもかかわらず、「お・し・え・て・あ・げ・る」 と言う奥さんに 「おらおら!コケたら轢くよっ!行け行けぇ!」 と鬼のようなスピードで煽り倒されたトラウマから自然に足が遠のいていたこの地だが、そろそろ心の傷を乗り越える時が来たようだ・・・。
さらに決め手は、案内されたテーブル脇のシェルフにさりげなく置いてあった「エゴイスタス」
ちょっと坂本さん!てっきり北部九州だけで読めるハイセンス・フリーペーパーだと思っていたら、もう中国地方まで拡大してるじゃないですか! 店に対する親近感は一気にUPした
今年はカレー&ハンバーグイヤーだけにできればスリランカカレーを食べてみたかったのだが、虚弱な胃腸を持つIRAS家は今だ昼のそばを消化中・・・ 3時のオヤツ替わりにパンケーキとブレンドを頂きながら、カップル同士、先述の若いお二人とぎこちないトーク開始
聞けば、彼氏の方は自動車整備士さん、彼女さんは歯科受付の仕事をなさっているとかで、対面に座るエンジニアコンビと違ってなんとも男子女子らしい夢のある組み合わせ。本格的なツーリング参加はこれが初めてだと言うので、(ここは俺が!)と、出会って3回目からしか打ち解けられないと自負する41歳が珍しく積極的に話かけてみる。
「初めてかぁ・・・小雨降る寒い中でいい歳したオッサンが集まって長々立ち話して、一体何が楽しいねん・・・って呆れたでしょ?」
「いえ!そんな!」 (by彼女さん)
「そう?俺なら呆れてモノも言えんけどね」
「ははは・・・」
相手の子にしてみれば、そういう俺もその"おかしなオッサン軍団"の一味に他ならず、素直に「はい、そうですね」 と答える訳にはいかない。若いのに思慮深いイイお嬢さんだ。きっと親御さんのしっかりした教育の賜物だろう。
一方、隣のテーブルでは・・・そのおかしなオッサン達がみんなして1つのパフェを囲んで記念撮影の真っ最中・・・ 健全な若人達にとってはさぞかし奇妙な光景だろうが、これは広イタ ツーリングの恒例行事 いずくんぞパフェ食わずして終わらんや (訳:どうしてパフェを食べずにツーリングを終えられるだろう?いや、終えられない)
結局、Cafeでスイーツ食べながら1時間ばかし談笑した後、一気に石見街道を25㌔離れた安佐北区まで長~いダウンヒル 最後の最後でようやくツーリングらしくなって来た もうお開きだけれども。
締めは、田舎のポプラ駐車場で、帰宅前の"終わりの会"
クルマに興味のない方にしてみれば、蕎麦屋で、展望台で、Cafeで、そして駐車場で・・・よくもまあ何をそんなに話すことがあるのかと思われるだろうが、団地妻の井戸端会議と違ってその場にいない誰かの悪口で盛り上がってるわけじゃないから、健全そのもの ただ、某自動車メーカーが最近採用しているアルミ箔のオカルト効果について考察をしているだけだ
(結論):SEVより一段と嘘くさい。
2016年の「広島イタ車乗りの会」イベントは、これで年内最後の走り納め&喋り納め。
次回は年明けの 「酉年だよ!全員集合!新春ツーリング(仮称)」が仕事はじめ(予定)
皆さん、今回も楽しい時間をありがとうございました
良い年末・年始をお迎えください。
また来年、お互いに新たなクルマネタをしっかり仕入れて元気にお会いしましょ・・・
・・・は?もうロードスターRF注文した!?
・・・訂正します。
次回のイベントタイトルは、「お正月だよホリエモン!RFの屋根を開け閉めして遊ぼう!」 です。