さて、今回もダラダラとやたら長いツアー報告締めの最終巻は 「オーナー編」
色とりどりのチンクなどそっちのけで、テーブル&チェアを寄せ合い、世間話に花を咲かせる人々。
居住地も年齢も性別も職業も異なるが、FIAT500オーナーであるというたった1つの共通点があればそれで十分 大量生産される消耗品でありながら、こうした絆を生んでくれるのもまた趣味クルマだけが持つ不思議な魅力だろう。同じ普及率の低い製造品でも"ロボット掃除機ルンバオーナー全国オフ”"なんていう埃っぽい話は聞いたことないもんな(笑)
ただ・・・
うちらはチンクだからまだ健全に見える(実際どうなのか?はさて置き)が、これが鬼キャン命のVIPカーやエビフライカスタムワゴンの集まりだと、暴力団ファミリーの週末ピクニックと見分けがつかなくなる。
社交性に乏しく、ロクに挨拶すらしてないクセにちゃっかりご相伴にあずかる38歳のおっさん。
(俺も食べていいんだろうか?)
ご厚意に甘えながらも、なんだか申し訳ない気持ちチビチビ食っていたら・・・
目の前に、同じ立場のはずなのに委細構わず嬉しそうにパクつく48歳がいた。
「コレ、がばい美味かね!」
そう言って速攻完食すると、再び愛用の折り畳みチャリにまたがり
「苺会長ば会いたかばってん、どこにおっとかいな~」
と呟きながら、聴いたことがない鼻歌と共にフラフラと人混みの中へ・・・。
感謝の気持ちを持つことは大切だが、小さなことでチマチマ考え込んでるようでは彼のような大物にはなれない。さすがである。
そんなことを思いながらいると、不意に奥さんから声を掛けられ、振り向けば目の前にはなぜか和服姿の御仁とその奥様(?)の姿。
「ほら!あの p_okaさん よ!」
(ぴ、ぴーおかさん??)
あの!と言われてもこっちは ???だが、そういえば昨夜、前夜祭から戻った奥さんがウチの会社の同僚でもあるAZ-1乗りのO塚さんと親しい人がいた!とか何とか言ってたような・・・
「あー!あの○塚さんとお知り合いの!?僕、少し前まで同じ職場で・・・」
ちょっとドギマギしながら慌てて答えると
「おー!そうなんですか!彼は変わった男でしょ〜はっはっは!」
と、任侠な見た目とは裏腹に大変気さくな切り返し。
でも、初対面でこんなことを言うのも大変失礼な話だが・・・
あなたも十分変わってます。
なぜに和服・・・?( ̄▽ ̄;)カッコいいけど
ちなみに後日、会社で件のO塚氏に会った際に、浜松で p-okaさん なるお方にお会いしましたよ!と話をしたら
「おー!変なおっさんやったやろ?」
と全く同じ刀で切り返された(笑)
やっぱり、類は友を呼ぶようだ。
とはいえ、こんなところで職場の同僚に繋がるとは・・・不思議な縁である。
苺会長はどこおっとや~
(ん?なんか今、佐賀弁が聞こえたような・・・ಠ_ಠ 気のせいか?)
不思議な縁といえば・・・
実はすぐ近くに住んでるにもかかわらず地元では全く会えない人とこういう遠く離れた場所で初対面となることがあるのも、全国オフならでは。
数年前に一度行った知多半島のチンクエチェントポーリで、いつも仕事でお世話になっていたMAXさんに初めてお会いしたことなどはその代表的な例だが、今回もまたひとつ。
「やっと葉月☆さんに会えたー!」
奥さんが嬉しそうにそう報告してくれた葉月☆さんは、実は同じ広島から参加された女性で、今回はおひとりでここまで運転して来られたとか。
(結局、俺は今回も直接お会いする機会はなかったが)
「さっき話したんだけど、旦那さんがあなたそっくりで笑った」
「ん?旦那が何だって?」
「あのね、旦那さんも一緒に参加してくれていいですね~運転も代わってもらえるし!って言われたから、「うちの旦那は自分のクルマじゃないって言って、絶対運転してくれない」って言ったら、うちも同じ!だって(笑)」
まだ見ぬ旦那さん
今度一杯やりましょう。
(そりゃそうだろ。好きなクルマ乗って行きたいとこ行って、疲れたなんて言っちゃあいけねーよಠ_ಠ)
世の中思わぬところに同志がいるものだ。
苺会長ぉ~どこおっとぉ~
(・・・ん?またどっかで聞いたような声が・・疲れとんかな?ಠ_ಠ)
全国オフはひとつのお祭りというわけで、今回も皆さんクルマだけでなくこの日のためのお目立ちアイテムを準備。
中でも、行く先々で女性陣の黄色い歓声と共にカメラに囲まれていたのは、こちらの方↓
確か、イベントスタート時は富士山コーンを被っておられた方なのだが、二段構えの周到な作戦で、巷の視線を独り占め。この逞しい体型、グリーンを基調にしたチェック柄シャツ・・・
つかぢさん、これだよ!
これでいこう!
武士道とは 被ることと見つけたり。
九州地区・伝説のドンなら、きっと誰もが驚く被り物で ・・・coming soon.....。
い・ち・ご・か・い・ちょ~・・・・
(・・・・・・・・・ಠ_ಠ)
この日、会場のあちこちで密か人気だったのが、幾人かのオーナーさんが連れておられたペット達。
弐の巻でオールド500に収まっていたシュナウザー始め、↑は、こちらも品のあるイタリアン・グレーハウンド?( 奥のみん友 nishi ! さん のパートナー)
こちらの方なんか、体は小さいがその気合の入った面構え、どう見ても名のある組の幹部クラス。
元来、犬好きのうさぎ歳なもんで、彼らの存在には荒んだ俺の心もメロメロ。
しかも、こんな↑小さな女の子とフレンチブルのご挨拶 なんて見せられた日にゃあ、まわりの女子に交じって、ついつい俺もソプラノボイスで キャー!かわいい~!
その勢いのまま「ヨーシヨシヨシヨシヨシ」 とムツゴロウさんのノリで飼い主さんに抱かれたフレンチ君の頭をなでようと近づくと、
思いっきり怖い目でニラまれた・・・
す・・・すんません
動物は、目には見えない人の本性を見抜くという・・・(T ^ T)
「あ、○○くん!やっと苺会長ば会えたぁ!
ばってんそれがくさ、思うたより若か人でビックリしたぁ~」
いや・・・・B500兄さん
今はちょっと、そっとしといてもらっていいっすか・・・(T ^ T) 今、僕、汚れちまった悲しみに浸ってるんで・・・
汚れちまった悲しみに
今日も視線の突き刺さる
汚れちまった悲しみに
今日もペットに怒られる・・・泣
ってか、さっきからお探しの苺会長って、そもそもどなた?( ̄▽ ̄;)笑
(↑みんカラ脱退族の付き添い参加のため、誰が誰だか全く分からず)
イベントの最後は
お約束の大ビンゴ大会!
全国オフということもあって、いろんなショップや雑誌も協賛しているので、景品の数も質もなかなかのもの
最初っから自分の運気を諦めている親父と違い、常に奇跡を信じている坊主も真剣な表情で参戦
結果・・・
信ずる者は報われる
ちゃっかりイベント中盤に
「よっしゃ!BINGO!」 と叫ぶと
ビテスの1/43ミニカーGETしてた。
(おー!そりゃパノスのテレ朝ルマン号じゃねーか!チームドラゴン!)
ちなみに、その坊主の後方にうっすら映っているえんじ色のポロシャツに黒のハットをかぶった男性。かなり早い段階で 「リーチぃっ!ふっふっふ」と、これ以上ないドヤ顔を残して集団の最前列に躍り出たのだが、この時点でもまだリーチだった。(でも、最後にいい感じの書籍をGET)
PM3:00
全国から集ったチンク達は、ビンゴの終了と共に再びそれぞれのホームタウンへ
この日は、お隣の渚園で、同じくミニの全国オフが開催されていたようで、帰りの国道は新旧チンク&ミニでこんな感じ↑。追い抜き、追い抜かれ、信号停車で並ぶたびにお互いチラっと視線を飛ばしては、互いにフッと不敵な笑い
自分でやっといて言うのもなんだが、ああいうときの変なライバル心って何なんだろうね?(笑)
帰路は再びB500兄やんと2台旅
昨年は「まず、浜名湖SAでお土産買おう」 とクロパグ号の先導で出発したら、SAどころか高速にさえ乗らずどこかの道の駅に辿り着いたというキング伝説を聞いていただけに、今年は終始うちが誘導
途中、イベント閉幕を待っていたかのように落ち始めた雨の中、重低音を残して抜き去って行くR8のテールランプに、助手席のおっさんはホザく。
「ドイツ車は数値性能は確かにいいんだろうけど官能的じゃないから俺は乗らん」
心配しなくても、R8(アウディ)どころかR2(スバル)にすら乗れやしねーよ。まあせいぜい手に入るのはR1(ヨーグルト)がいいところかな。
そんな訳ででスッキリして目覚めた翌朝は、SAでモーニング 簡素な朝定食が精一杯の中年3人をよそに、朝一から大盛り味噌ラーメンをドカ食いする坊主。その若さたるや羨ましい限りだが、見てるだけでこっちが胸焼けしてくる。
福山IC手前。
これ見よがしに、目の前でご丁寧にブランドネームが刻印されたウイングを立ち上げるポルポル君の向こう側、上り車線をひた走るベージュのオールド500。
「今からちょっと奈良まで」
from つかぢさん
・・・・・・・・・は?( ̄▽ ̄;)
恐るべし、バイタリティ
いつも、その温厚なキャラクターゆえにくまモン扱いしがちだが、とんでもない。奴ぁ間違いなく 赤カブト だ。
(・・・おっと、年上の先輩だということを忘れてた・・・)
この週末、楽しい時間をご一緒させて頂いたB500兄やんとも五日市ICでお別れ
元気に走り去るクロパグ号の後ろ姿ににこやかに手を振る母子と、黙想して合掌する俺。今回も大変お世話になりました!
間もなく迎える40代。
俺も、あんな風にやる気に満ち趣味を満喫するような生活を送れるだろうか?
やる気~スイッチ
僕のはどこにあるんだろ~? (T ^ T)
2泊3日 浜松の旅
なんだかんだ言いながらやっぱり、クルマを眺め、オーナー達と触れ合うのは楽しいもの。
例の三回体質(3度目の再会から徐々に打ち解ける)のため今回はほとんどのオーナーさんと話すらできなかったが、いずれその中の一人、二人でも生涯の友となれれば、それに過ぎたることはなし。
正直、嬉しそうに自慢の愛車を語る皆の笑顔はちょっとばかり羨ましいが、久しぶりにゆったりとした気持ちでクルマに触れ、おかげ様でとても楽しい時間を過ごさせて頂いた。
皆さん、ありがとうございました。
いい思い出になりました!
・・・・いかん・・・真面目に締めようとしたら鳥肌が・・・