
残暑お見舞い申し上げます
春先から続いた仕事
がひと段落したのと
8/6の社内放送で流された 「平和の鐘」 の厳かな音色に
「何ですか?この除夜の鐘・・・
」
などと、まじめな顔して豪快にホザく例の部下女史(♀)
との付き合いに
ホトホト疲れた
ので・・・
「私、次何すればいいですか?
」 が口グセのその女史に
「もう私が教えることはなにもない。
これからは己の信じる道をゆきなさい
」
と、とびきり温厚な表情で、まるで老師のような捨て台詞を残して
俺は、勝手に1日前倒しで昨日から夏休み
突入
折角休むのだから、せめて、いつも共働き両親のために行きたくもない学童保育で頑張ってくれている
坊主の行きたいところに連れていってやろう!
と、久々に、朝一で近所にある広島市交通科学館に行って来た
![]()
先日、ラジオ体操カードの話の際にサラっと紹介したが
交通科学館では現在、夏の特別企画
「カウンタック展」 を開催中![]()
無駄に正確な体内時計
のおかげで
休みなのに、昨朝もいつもと同じように午前4時前に起床してしまい
腹イセに、同じく学童休みの坊主
も平日どおり叩き起こして
やったので
余裕シャクシャクで、開館時間の9:00ジャストに入館
![]()
当然、館内には職員以外誰もおらず
正面玄関の 「LP5000クアトロバルボーレ」 の前で早速、記念撮影![]()
そして、その右隣には・・・
その 「LP5000QV」 をベースに、レースとはほとんど縁がないように思えるランボルギーニの英国ディーラー
が、ル・マン24時間への参戦
を見据えて85年に開発したと言われる幻のCカー 「クアトロバルボーレX 」
(こいつはさすがに初めて見たな
)
左隣りには・・・
「25thアニヴァーサリー」
この辺
がいかにも地球連邦軍モビルスーツ
チックでガンダム世代にもウケそうだが、個人的には、ちょっと“やり過ぎ感
”があるので、断然さっきの
「QV」 の方が好きだ![]()
ちなみに、「ランボルギーニ展」 ではなく
あくまで 「カウンタック展」 と銘打ってるため
例えスーパーカーでも、「カウンタック」ではない 「ディアブロ」 は玄関フロアの片隅の観葉植物コーナー
みたいなところにひっそりと展示
「ウラッコ」 至っては、2Fへの昇り階段下スペースに押し込まれていた
(まあ、この空き地を使うのは交通科学館のいつもの展示スタイルだが
)
余談だが、広島ホームテレビのゆるキャラで、武田久美子バリのホタテ貝
ブラをしたラッコの名は 「ブラッコ」 だ![]()
でも、いくら広島だからといってカウンタック展のメイン展示ブース脇に
こんなもん
を並べるのはいかがなものだろう?![]()
まさか、「なんとなくスーパーカーっぽいシルエットだから・・・
」 なんて理由ではないだろうが、こと地元に関しては、もうこのクルマはここ数年露出が多すぎて、既に有難味ゼロ
(もう車内も見たし、実走も見たし・・・
)
カウンタックどころか、ランボルギーニですらないし
ガルウイングだからと言って、どさくさにまぎれてはいけない![]()
それでも、やっぱり子供にとっては
これもまた、カウンタックと同列のスーパーカーのようで・・・
坊主
は、館内に誰もいないのをいいことに
自由な格好で1眼
構えて、激写
ああ、こういうカメラマンいるなー
(スタジオ内で、「うん、いいよー」とか言いながら、水着のモデルさんとか撮る奴に
)
そんな坊主をほっぽって、俺はむしろ模型・資料展示の方に興味津々
(カウンタックリムジンのプラモなんかあったのか!?
)
ランボの最新トラクター情報や
映画 「キャノンボール」のパンフ
などは
俺にとっては 某 「RX500」 なんかより、よほどレア度は高い
2Fメインブース中央には、どどーん!
と
「LP400S」 と 「LP500S」 がそろい踏み
おー!
赤・黒のボディカラーと、イタリアン
な展示スタイルがなかなか渋い![]()
でも、やっぱり渋いといえば、この 「LP500R」
ブラックボディーに躍るホワイトラインが絶妙だ
かっけー!
そして、父が激しく感動
してる横で
意外に坊主
が惹かれて何やらウンチクを語っていたのが
92年トリノショーで公開されたという
プロトタイプカー 「ソニア」
( 「LP5000QV」ベースで、日本人デザイナーが製作したものらしい・・・
)
「ソニア」 の名は記憶にないが、(どっかで見たことあるような・・・・
)と思っていたが、脇の解説ボードを見て納得!
ははーん!
20年ほど前にカーナビの魁となった
「パイオニア・カロッツェリア」 のCMに出てたあのクルマだ
その 「ソニア」 の前方で、今回の企画展のトリを飾るのは
カウンタックの本道 「LP400」
分かりやすい派手なレーシーさ
が好きな俺は 「S」 派だが
マルチェロ・ガンディーニが引いたラインに最も近く
生産台数も少なくレア度の高い 「LP400」 派の人も多いだろう
坊主
もどちらかというとそっち派らしく
(渋いな・・・)
係員のおばさんが怪訝な表情
で若干ひいてるのも構わず
またしても水平アングルからのエグリ撮り
俺が同じくらいの歳の頃に熱狂
してたクルマが
30年の時を経てなお、こうして同じ引力を持つ・・・
これは凄いことだ![]()
しっかり 「カウンタック・ワールド」 を堪能したあとは
坊主に強引に手を引かれて体験ブースへ![]()
![]()
朝一に乗り込んだのは大正解
で
いつもは子供たちが殺気立って先を争うように取り合う
![]()
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本格的
電車運転シミュレーションコーナーも、さすがに無人
坊主
も誰に気兼ねすることもなく
そして、それが終わるとサイクリングマシンで
世界の観光地を巡る、ツール・ド・ヒロシマ
もう彼の中にカウンタックの記憶はほぼない![]()
何かを自分の手で操縦する楽しさは
いつの時代も変わらないようだ
体験コーナー熱
がひと段落したあとは
相変わらず、四方の壁を埋めるミニチュア展示ケースのスケール感は
ミニカーコレクター夢の眺め![]()
宝くじ
が当たった時の参考にさせて頂こう
フロアのあちこちには情報端末があり
自動車、鉄道、航空機、船舶に関する様々な情報を閲覧可能 
(なんと、かつてスズキの2輪にロータリーエンジン搭載モデルがあったらしい
)
うちの息子によく似た人が
画面に勝手に「フェラーリF40」を呼び出してはニヤニヤ
していた
このくらいの時間になると
さすがに夏休みだけにぼちぼち客足も増え![]()
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子供たちの奇声・歓声
で徐々に賑わい始める館内
(大半は、”平日なのに遊んでるパパ+男児”の組み合わせで、ママの姿なし
)
うちの坊主を始め、ここの常連の子供たちはみんな
若干5,6歳にして「レシプロエンジン」と「ロータリーエンジン」の構造差を当たり前のように語り
、エンジン音の違いも平然と聞き分ける![]()
ある意味、英才教育道場だ![]()
3Fは、毎度おなじみ
フロア全体に広がる巨大なパノラマジオラマワールド
もうこれで、見るのは4回目くらいなので
俺にとってはさすがに新鮮味はないが・・・
今話題のオスプレイ(っぽいの)が飛んでるあたりは
さすが交通科学科学館・・・押さえるとこはしっかり押さえている![]()
この時点で、かれこれ2時間近く放し飼いの坊主
を追いかけ続けている
俺はやりきった感満点![]()
個人的には、子供の“夏の思い出作り
”にかなり貢献し
完全に”親のつとめ”ミッション・コンプリート
のつもりだったが・・・
なんとこのあと、「おもしろ自転車コーナー」という想定外の延長戦
いつの間にやら既にここのシステムを熟知している坊主に言われるがまま
受付のどこの馬の骨とも分からぬ歌丸みたいな爺さん
にチケットを渡して・・・
この真夏の炎天下
に何が悲しゅうてこんなことをせにゃならんのか
いろんな種類の自転車を次々と乗り比べ・・・
しかも、坊主
の
「パパと一緒に乗りたいんだもん!
」
という悲壮感漂うアカデミー賞級の芝居
にまんまと騙され
気が付けば、俺も強制参加のレース形式
当然、いい歳して全力
でチャリこぎ倒してるのは俺くらいもんで
コース脇の日陰に控える常識ある父兄のみなさんから刺さる視線
がとっても痛い![]()
大概のことは、「他人がどうとか関係ねぇし
」とか何とかホザいて、周囲と迎合することをヨシとしない反社会的な俺も、さすがこれはちょっと恥ずかしく
「次、一緒に2人乗りどうかな?
」
と坊主
を引き込み必殺カモフラージュ作戦![]()
まだ素直な坊主は
「うん、いいよー
」
と快諾してくれた![]()
・・・・と思いきや
このガキ、一切漕がない![]()
結局このあと、制限時間の30分までフルフルで
この2人乗り自転車をひたすら漕がされ・・・IRAS37歳ご臨終
「いやー暑かったねぇー
」
降車するや、いかにも必死に漕いでました!という顔する我が息子が
悪魔に見える
お、お前って奴ぁ・・・
でも・・・・
でもね・・・・
薄れゆく意識の中・・・俺は見てしまったのだよ・・・
この「カウンタック展」の最中、施設の裏口からコッソリと特別展示室に運び込まれる1台のチューニング・フェラーリ
交通科学館さん
おたく一体何やるつもりよ?![]()
まだ夏は終わらない


















まじめな表情















