仕事でミスをして上司に激しい叱責パンチ!を受けた会社員。
模擬テストの結果がボロボロ叫びだった受験生。
勇気を振り絞って高嶺の花に告白したらクラスの女子全員に笑い者にされたガーン中学生。


人には、それぞれがっつり凹んだ時に気分転換するやり方があるよね。


俺の場合は、トイレトイレ飛行機


昔からマラソン大会のたびに途中でリタイアする言い訳を考えながら走り、
(この段差でコケてみせるか・・・あっ・・・過ぎちゃった・・・ガーン)
(あの角で苦しそうに屈み込むか・・・ちっ・・・隣のおばちゃんが見てる・・・むっ)
などと考えてるうちに、完走してしまっていた要領の悪い俺。


そんな俺が社会人になって急にバリバリになるわけもなく、

仕事も今一パッとせず失敗も度々。

期待された成果も出ぬまま、

上司に怒られた回数の棒グラフだけがグングン伸びていく毎日。


そういう時、無意識にトイレに行き、

汚れた硝子越しに空を眺めながら心が落ち着いてる自分がよくいる。


空の色はいつも様々・・・

青くどこまでも澄んでいる時もあれば、
手を伸ばせば届きそうなくらい低く澱んでいることもある。


飛行機が白いラインを引いて横切る時もあれば

カラスが糞うんちを落として飛び去る時もある。


でも、その空を見上げながら、同じ空の下にある懐かしい風景の“”を想像する。


20年近く前にあとにした、中学の校庭
25年以上当たり前の風景だった、実家近くの交差点
そして、今日もまたせっせと掃除機をかけているだろうお袋

庭でトカゲを追い回す愛犬の幸太


自分が今まさに見上げている同じ空の下で、

かつて自分がいた風景と時間が今も変わらず流れている・・・

そんなことを思うと、不思議に心が落ち着き、

目の前の問題や失敗を“軽く”考えることができる。


そんな、“現実逃避”にも似たスイッチが切り替わる瞬間。


みんなのスイッチは、どんなスイッチかなはてなマーク
と聞いてみる・・・