今回からレビューしていくプラモデル、ハセガワ「1/72 ザブングル」は、スケールモデルを得意とするハセガワが手掛けるキャラクターモデル「クリエイターズワークス」シリーズとして、2023年4月に発売されました。

 

1982〜1983年にかけて放映された「戦闘メカ ザブングル」は、惑星ゾラの大地を駆け巡る砂塵にまみれたウォーカーマシンが印象的で、まだ小学生だった当時、ザブングルの世界観にドップリとハマったのでした。もちろんプラモデルもザブングルを始め、何種類ものウォーカーマシンをつたない技術で作ったものです。

そして時は流れて40年後の2022年12月、グッドスマイルカンパニーから「MODEROID 1/100 ザブングル」ハセガワから「1/500 アイアンギアー」がほぼ同時にリリースされ、世のザブングルファンに衝撃を与えました。放送当時バンダイが独占していたザブングルのプラモデルが、まさか複数のメーカーから、しかも異なるアプローチによる新作キットが出るなんて、これは夢か幻かと疑ったものでした。

当初は1/100 ザブングルを買うつもりでしたが、その興奮冷めやらぬ2023年1月にハセガワがザブングルを発表、そして公開されたテストショットをひと目見てハートをグッと鷲掴みされました。さらにスケールモデルの基準である1/72というビッグサイズということもあって、もう一目惚れ状態で予約開始とともに即購入したのでした。

 

 

ボックスアートはハセガワのプラモデルの主だったパッケージイラストを手掛けている加藤単駆郎氏によるもので、惑星ゾラの荒野にすっくと立つザブングルと、パイロットのジロン・アモスが描かれています。ウェザリングの参考になりそうなリアルなイラストです。また、パッケージサイズは実測で縦415mm×横270mm×高さ115mmと、大型キットなだけあってかなりのボリュームで、約880グラムある重量と相まって、手にするとズシッとくる重さです。
 

 

 

 

説明書は高さ280mm×横165mmの縦長サイズで、カラーは四等分して端から順に中に折り込む巻々四つ折、モノクロは五等分して折り込んだ外五つ折りという独特な加工が施されています。バンダイのガンプラがB5またはA4サイズに統一されていることもあってむしろ新鮮で、厚みのある上質紙に印刷された説明書を手にしていると、それだけで気分が高揚してきます。
 

 

 

ここからは各ランナーの紹介です。主に7色の成型色が使われているため、素組みでもほぼ設定通りのカラーリングが再現されています。ブルーのAランナーとBランナーは、主に頭部、腰部、脚部といった主要な外装パーツで構成されています。
 

 

 

 

Cランナーはボディとバックパック、Dランナーは主にハンドパーツ、左右対称のEランナーは左右ショルダーなどに使われるパーツで、成型色はすべてブルーとなっています。ハンドパーツは固定式ですが、握り手、平手、銃持ち手の3タイプがあり、しかも左右ともに用意されているため、ポージングの幅が広がります。
 

 

 

ブルーのFランナーは脚部、同じくブルーのGランナーは腰部のフレーム、ダークブルーのJランナーは主に脚部に用います。撮影していてふと気づいたのですが、このキットにはH、I、M、O、Pランナーが存在しません。数字と間違えそうなIとOが無いのは分かりますが、他のランナーが無いのが不思議です。これはハセガワのキットに共通しているのでしょうか…。

 

 

 

頭部やボディ、脚部など各部でアクセントとなる鮮やかなレッドのKランナーと、各部関節に加えてタイヤやエンジンといったインパクトのあるパーツで構成されたグレーのLランナーです。

 

 

 


頭部に用いるアンテナは極細のパーツで、ふとした拍子に折れてしまいそうですが、予備パーツが付属しているのが良心的です。また、腰部背面のエンジンカバーにはINOCENTの刻印と、V型12気筒エンジンであることを表すディテールが施されています。このエンジンカバーが個人的に一番気に入っているパーツで、いずれ細かく塗り分けたいと思ってます。
 

 

 

グレーのNランナーは同形状のものが2枚あり、脚部を中心とした関節パーツと、ザブングルらしさを印象づけるタイヤパーツで使用します。左右3ヶ所にあるタイヤは、それぞれ3つの円形パーツを重ねることで細かなトレッドパターンを再現するという手法を採っています。
 

 

 

腕部、脚部に加えて、各部のウイングを再現するためのRランナーとSランナーはホワイトの成型色です。またSランナーにはコクピットに搭乗させるパイロットのジロン、ラグ、エルチや、その3人の立ちポーズフィギュアも付属しています。
 

 

 

主に武器となるライフルに使用するグレーのQランナー、機体のアクセントとなるオレンジイエローのTランナー、頭部やバックパック、ライフルのスコープに用いるクリアーパーツのUランナー、そして機体各部で使うポリキャップPC-17です。1/72の大型キットということで、関節の保持力を高めるか大きなサイズのポリキャップが採用されています。
 

 

 

付属しているデカールは、機体各部のコーションマークに加えて、頭部やホイールアーチといった色分けが足りないところを補うためのレッドとホワイトのラインが用意されています。ちなみにシールではなく水転写デカールによる再現となっていて、そのデザインもまるで航空機のようなパターンとなっているのもスケールモデルが得意なハセガワらしいところです。
 

 

 

組み上がるまでの過程をまとめたYouTube動画です。ひとつひとつのパーツが組み合わさって、少しずつ形になっていく過程をご覧ください。

 

 

 

 

 

通常版に加えて、いよいよバリエーションモデルである重武装バージョンが登場しました。もともと分かっていたので悔しくはないですが、せめて武器セットとして別売りしてくれたら嬉しいです(笑)

 

 

 

グッドスマイルカンパニーの「MODEROID 1/100 ザブングル」もずっと気になっています。バンダイ「R3 1/100 ウォーカーギャリア」と並べるためにも、いずれ作りたいと思ってます。