2022年5月下旬、長野県茅野市にある蓼科高原へ一泊二日で訪れました。長らく旅行することが難しい状況でしたが、今年4月から旅行できる雰囲気が徐々に高まってきたので、思い切って出かけることにしました。泊りがけの旅行は約2年半ぶりと、本当に久しぶりでした。今回は蓼科高原で宿泊した「蓼科グランドホテル 滝の湯」を紹介します。
「蓼科グランドホテル 滝の湯」は長野県茅野市から美ヶ原高原へと続いているビーナスライン沿いの、閑静な別荘地が建ち並ぶ蓼科湖の近くにあります。ビーナスラインから看板を目印に曲がって、車2台がすれ違うのがやっとの狭い道を下っていくと真っ白な建物が見えてきます。到着したのが来客が一番多い夕方頃だったため、案内のスタッフの方が駐車場で出迎えてくれました。
木の温もりが感じられるロビーは吹き抜けになっていて、とても明るい空間が広がっています。幅広のソファーが据え付けられているので、ここで読書しながら時間を過ごすのも良さそうです。ちなみに正面玄関があるフロント階は1階ではなく2階となり、川沿いにある客室が1階〜地下1階となっています。
吹き抜けのロビー上にある通路は「温泉にぎわい通り」と名付けられ、卓球場やカラオケルーム、ゲームコーナーなど、ちょっとしたアミューズメント施設となっていて、まるで温泉街を歩いているような雰囲気が味わえます。また特設のイベントスペースでは、蓼科テディベア美術館とコラボしたさまざまなテディベアが展示されていました。
余談ですがゲームコーナーには太鼓の達人があったので、風呂上がりに久しぶりに打ちましたが最高に気持ち良かったです(笑)
大浴場と温泉は滝ノ湯川を挟んだ別館にあります。館内は2022年にリニューアルされたばかりで、3階にある「温泉ゆあがり通り」には、マッサージチェアがあるリラックスエリア「森の音」や、マッサージ・フットリフレなど様々なメニューが用意されたボディケアルーム「いやしの森」があり、風呂上がりにゆったりくつろぐことができます。
有料の貸切露天風呂は3種用意されていて、今回は檜の湯に入浴しました。他に槇の香りが爽やかな槇の湯と、石造りの浴槽が特徴の石の湯がありますが、チェックインしたときには予約でほとんどの時間が埋まっていたので、事前に予約しておくのがオススメです。
檜の湯の名の通り、浴室には檜の清々しい香りが漂っていました。また大開口の窓からは滝ノ湯川の流れを眺めることができ、とてもリラックスした時間を過ごすことができました。
別館4階にある渓流露天風呂は、滝ノ湯川を眺めながら浸かることができる3段の湯船で構成された露天風呂です。夜になると露天風呂全体がライトアップされるため、幻想的な雰囲気が楽しめます。他に2階と3階には内湯の大浴場もあり、いま流行りのサウナも用意されているため、飽きることなくさまざまなタイプの温泉を堪能できます。
今回宿泊したのは別館4階にあるスタンダードツインで、ツインベッドを中心にシャワートイレ、ユニットバスといった設備に加え、各種ソープ&タオル類など必要十分なアメニティーが用意されています。また部屋からは眼下に流れる滝ノ湯川のせせらぎが聞こえるため、滞在中は常に清涼感を味わうことができました。
夕食は2階にあるレストラン「エルバージュ」にて、久しぶりのディナービュッフェを味わいました。チェックイン時に予約した時間に向かいましたが、人の多さに驚きました。受付ではビニール手袋が渡され、食事を盛り付ける際には必ず手袋をはめるようにするといった、十分な感染対策が施されていました。
地元の食材を活かした和食・洋食・中華・スイーツなどが約70種も並んでいるのは圧巻で、なるべく取り分ける必要がないように、小分けにされた器で用意されているのも特徴です。また寿司は目の前で注文を聞いて握ってくれるなど、ビュッフェならではのライブ感が楽しめました。
この長く続くコロナ渦で、久しぶりにビュッフェを堪能しましたが、それは他の宿泊している皆さんも同じだったようで、美しく配膳された料理がアッという間に消えるスピードの早さに圧倒されました(笑)
ディナービュッフェの盛り付け例です。和牛ステーキ、ピザ、パスタ、天ぷら、寿司、カレー、ラーメン、炊き込みご飯、だし巻き卵、スイーツなどで、食べたいものを勢いで片っ端から盛り付けたらトレイが真っ茶に染まりました(汗)
翌日の朝食も同じレストランでのモーニングビュッフェでした。朝食は特に予約制ではないため、早朝6時に露天風呂に浸かったあと、7時頃には会場に向かいましたが、すでに多くの人で賑わっていました。
メニューは和食・洋食などさまざまな料理が用意されていました。ひと口サイズのおにぎりは数種類の具から選べ、その場で握ってくれるのでご飯がホクホクで美味しかったです。またフレンチトーストはまるで大輪の花のように盛り付けられ、目にも鮮やかでした。
モーニングビュッフェの盛り付け例です。シェフが目の前で調理してくれたオムレツをはじめ、ソーセージやベーコン、スクランブルエッグといった洋食中心が私、焼き魚や味噌汁、白米、だし巻き卵など和食中心の盛り付けが妻です。前夜の反省を踏まえ、なるべく美しく盛り付けることを心がけてみました(笑)
食事中、まわりに人が少なく会場が落ち着いていると思ったら、なんと入場制限をしていて、レストランの外には順番待ちで多くの人が並んでいたのには驚きましたが、そのような配慮のおかげでゆったり気持ちよい朝のひとときを過ごせました。
本館と別館をつなぐ渡り廊下から眺めた滝ノ湯川です。止めどなく流れる渓流のせせらぎに癒やされました。滞在中は自然に囲まれた館内で、露天風呂でリラックスし、ビュッフェで供されたさまざまな料理に舌鼓を打つなど、長い間忘れていた非日常感を存分に味わうことができ、大満足の一泊となりました。
当ホテルに滞在時の雰囲気を動画にまとめてYouTubeにアップしました。滝ノ湯川のせせらぎなど、動画ならではの工夫をしていますので、よろしければぜひご覧ください!