ガンプラ「HG ガンダム Ver.G30th RG 1/1 GUNDAM PROJECT」のレビュー最後となる今回の素組み完成編では、さまざまな角度から眺めながら当キットについて考察していきます。また基準となるMSであるHGUC ガンダムとの比較と、可動範囲の参考としてアクションポーズも紹介します。
東静岡広場の会場で展示されていた実物大ガンダムを忠実に再現しており、最近流行りのスリムなスタイルではなく、ウエストや手足が太めでドッシリしたスタイルが特徴です。また、細かいディテールによりリアリティーが加えられた独特なフォルムが特徴です。
1/144スケールながらガンダムの特徴的なトリコロールの配色がほぼ再現されていて、部分塗装が必要なのは頭部のツインアイ等や、腰部のVマークといった箇所となります。また成型色は緑がかった白ではなく、純白ともいえるホワイトが用いられているところも、アニメ版ではなく実物大ガンダムに準じていることが分かります。
手持ちの武器はビームサーベルのみで、東静岡広場の会場限定バージョンということもあり、展示会場を模した台座と、パイロットであるアムロ・レイの立ち姿のフィギュアが付属しているのもトピックです。部分塗装やウェザリングなど手を加えれば加えるほど実物大ガンダムの姿に近づきそうです。
HGUC ガンダム(REVIVE版)との比較です。全高18mのガンダムは1/144サイズの場合は約125mmとなり、こうして2機を並べるとほぼ同じ全高なのが分かります。ただスリムでスタイリッシュな現代的フォルムのREVIVE版と比べると、G30th版は四肢が太くドッシリしています。またメインカラーのホワイトを始めとした成型色の違いが印象的です。
2009年発売のお台場会場限定モデルがベースとやや設計が古いため各部の合わせ目も目立ちますが、可動範囲は広いのでさまざまなポージングが可能です。ただ武器が付属していないため、ポージングの種類は限られてしまいます。他のキットから武器を流用するのもアリかもしれません。
HG ガンダム Ver.G30thは、付属武器は少ないためプレイバリューは低めですが、東静岡広場の会場で販売された限定バージョンということで、専用の台座が付属していることもあり、実物大ガンダムを初めて目の当たりにした時の感動をコレクションできるという点でレアなアイテムとなっています。
また、このスケールのガンダムは数多く立体化されていますが、実物大ガンダムのデザインを落とし込んだオリジナリティあふれるデザインのため、説明書にあるようにパネルごとに色分けしたり、全身に配されたモールドにスミ入れするだけでかなり見栄えが良くなりそうです。
組み上がるまでの過程をまとめた動画です。ひとつひとつのパーツが組み合わさって、徐々に形になっていく様子をご覧ください。
当キットは限定アイテムのため、今なら成型色が違うだけで、各種武器やスミ入れ用のガンダムマーカーがセットになってお得な「ガンプラスターターセット2」か「HGUC 191 ガンダム(REVIVE版)」、または驚異の色分けと組み立てやすさが特徴の「ENTRY GRADE ガンダム」をオススメします。












