2015年11月に発売された「MG 1/100 RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)」のレビューを兼ねて製作していきます。レビュー最後となる今回は完成編です。

 

 

 

 

今回初めて1/100スケールのガンダムを製作するにあたって目指したのは、オリジン版をもとにアニメのガンダムを再現することでした。そこでオリジン版の特徴でもある武装をすべてオミットし、カラーリングもあえてアレンジを加えず、劇中のイメージで仕上げるように心がけました。

そこで、アニメ版のイメージに近付けるため、胸部ミサイル発射口を閉じるためのカバーを自作し、左袖にあるガトリングガンにバンダイに発注したカバーを取り付けました。また頭部バルカンをピンバイス0.5mmで穿孔するなど、一部ディテールアップしています。

 

 

 

 

デカールは両肩のみ付属のものを使用し、それ以外の細かいマーク類はすべてベルテクスの水転写デカールを使いました。また全体的にクドくならないように、付属のデカールに似たデザインを選び、説明書の指示通りの場所に貼るように心がけました。

 

 

 

 

オリジン版特有のショルダーキャノンやガトリングガンといった特徴的な武装は装備せず、ビームライフルはキット付属の後期型のものへ、シールドも正位置としています。これだけでイメージがかなり変わりましたが、重装型といった雰囲気のオリジン版も捨てがたいところです。 

 

 

 

 

使用塗料は主にクレオス 水性ホビーカラーで、ホワイトのみMSホワイトを使っています。オリジナルの雰囲気を損なわないように調色したカラーを用い、関節と武器は明暗2色のグレーで塗り分けています。また仕上げに半光沢クリアーを吹いて全体のツヤを整えています。

 

 

 

以前製作したMG ガンダンクと並べてみました。ガンダンクはアニメに準じてアレンジが控えめなため、スマートなオリジン版よりVer.2.0と並べたほうが似合いそうです。またリアルタイプ風カラーに塗装しているため、ちょっと雰囲気が違ってしまいました。

 

本当はガンダムもリアルタイプカラーにする予定でしたが、こうなるともう一体作らないと…その前にV作戦を遂行するためにガンキャノンが欲しいところです。

 

 

 

同じく過去に製作したMG ザク Ver.2.0と並べました。アニメ準拠のアレンジでデザインされたVer.2.0とは何か世界観が異なるイメージです。常にガンダムだけがリニューアルされるため仕方ないですが、ザクもそろそろVer.3.0かオリジン版が出て欲しいものです。

 

ちなみに近年作ったガンプラの中で、組み立てていて楽しく、高揚感があったのはこのザクでした。もし初めてMGを作るならこのキットをオススメします!

 

 

 

ここからはアクションポーズです。フレームを含めて全塗装しているため、塗装が剥げないかヒヤヒヤしながら動かしました。オリジン版で最も気になっていた割れる膝関節を加工したことで、膝を曲げた時に違和感なく自然な雰囲気になりました。

 

 

 

このオリジン版は全身に施された可動領域の広さがウリですが、一部関節や外装カバー類は接着剤であえて固定しています。そのため大きなアクションポーズは取れないものの、パーツがポロッと外れることがないように工夫してみました。

 

 

 

最後に素組みとの比較です。ホワイトの成形色がウォームカラーなのが特徴で、色分けはほぼ完璧なため、たとえ素組みでも満足できるのがオリジン版の魅力です。今回は特にイエローとレッドの発色にこだわってみましたが、こうして比べると差は歴然で、やはり塗装して正解でした。

今回初めてマスターグレードのガンダムを製作してみましたが、完成してみるとやはり格好良く、なぜ今まで作らなかったのか不思議な気がしています。ちなみに、これが完成したことでガンプラは卒業という気分に浸っており、今後は異なるジャンルのプラモデルを気兼ねなく作っていきたいです。