賞状文化 | 特派員ママ @イラン

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イランで、2人の子育てをするママのブログ。


以前 も紹介した、テヘラン中心部の本屋街にて。





ちょっと奥まったところに、何やらずらずらと、

白くて大きなカードのようなものが並んだお店がありました。



店の外には誕生日や結婚を祝う、普通のカードも売っていました。




なんだろう、と気になったのですが、残念ながら店は閉まっていて入れず。




すると、隣の小さな店にも、同じようなものが並んでいました。



けどなんかこっちは、柄物が多い。




用途を聞いてみると、これ・・・、


賞状でした!!




長年勤めてから退社するとき、仕事で何か功績を残したとき、

また学生がスポーツや学業で輝かしい成績を収めた時などに

渡されるそうです。





すでに主だった文章が記入してあるものもありました。



上写真右下のもの2つは、

スポーツ大会で良い成績を収めたときのものだそうです。



日本と同じく、

手書きではなく、印刷されたものが基本です。




こちらイラスト入りのものは、小学生用。








それにしても、宗教色のあるものが多々・・・。



イスラム革命の象徴ホメイニ師と、

現在の最高指導者ハメネイ師の顔のほか、

弾薬など戦場を思わせるものも。



イラン・イラク戦争の絵で、兵士用のようです。






この賞状、入れるケースもたくさん売っていました。


例えば、これ。




主に退職時に、賞状をこれに挟んで、本人に渡すようです。

金のコインやお札を一緒に挟むこともあるそうです。




それにしてもおじさん、なんか怒ってるみたいな顔で

私のカメラを見て写真がどうとか言うので、

撮影を迷惑がっているのかと思いきや、

「日本の写真はすばらしい」とお褒めのお言葉を頂いていたとわかり、

一安心(^^;







この賞状入れは、またしても2人の顔が印刷されていました。


政府系で使われるそうです。







同じお店で、男性店員の後ろに並んでいるものも、

子どもに渡す賞状的なものだ、ということで見てみると・・・








カード状の小さなもので、裏に書き込みをするようです。






イラスト部分には30など数字が書かれていて、

学校で先生からポイントとして渡されたものを貯めて、

ある程度貯まるとプレゼントがもらえる、といった仕組みで

使われているそうです。


先生たちも、いろいろ工夫していますね。






側にあったこれも、同じようなもの。








表紙をめくると、小切手のようなものが出てきました。

愛の小切手 を彷彿とさせます(笑)



「バンケ・エムティアーズ」といって、これも、

ポイントなどを書き込んで先生が生徒に渡す、「よく出来ましたチケット」。



親に見せて、お菓子を買ってもらったり、

ピザやハンバーガーを食べにいったり、と、

子どもたちが頑張るモチベーションになっているようです^^





店内には、まだ冊子になる前の刷られた紙が

どどどどどーんと積まれていました。






やっぱり子どもたちは、

言葉で褒めたり励ましたりするだけではなく、




こうして形を残したうえで見返りまであると、頑張っちゃうということですね^^