テーマは「日本経済の課題と政策対応」。
自身の金融担当大臣時代の経験を踏まえ、現下の欧州ソブリン危機などについての解説など、
テレビのコメンテーターよりもずっとわかりやすく説明いただきました。
話として興味をひいたのは、世界の都市の総合ランキング作りに係わったという点。
これは、経済力とか住みやすさだとか、断片的なランキングはあるものの、「総合的な」ランキングがなかったということだそうです。
■世界の都市総合力ランキング 2011年版 (森記念財団 都市戦略研究所)
http://www.mori-m-foundation.or.jp/research/project/6/pdf/GPCI2011.pdf
東京は、NY、ロンドン、パリに次ぐ4位が4年連続。
下からは、アジア諸国の有力都市(シンガポール、ソウル、香港、北京、上海etc.)がぐんぐん追い上げてきているとのこと。
東京も、このまま地盤沈下しているわけにはいきません

詳しくは、上記のリンクをご覧ください。
また、時の話題で、増税に賛成か反対か。
有楽町の東京国際フォーラム(ホールC)に集った公認会計士の方々に挙手を求めました。
壇上からみて、だいたい6~7割が賛成だということでしたが、竹中さんは大反対

ある学者の調査では、財政再建を行うのに、先に増税を行った国家はことごとく財政再建に失敗しているとのことで、まず「歳出削減ありき」でないと、財政再建には成功しないのだそうです。
非常に具体的で興味深い話が多かったのですが、基本的に先行きにポジティブで、なかなか政治が動かないものの、どこをどういじればいいか、ちゃんと見えているという印象でした。
そんな竹中氏がおすすめの施策。
① 女性労働力の活用
産休・育休中に、仕事場はどんどん進んで行ってしまうので、この間の職業訓練を充実させるべき。
② 東京の底力を活用
法人税を下げて、規制緩和を奨励。羽田空港など、国際空港アクセスをもっと改善させる。
うなづかされるものがあります。