映画「ハゲタカ」を見てきました。
ホントは昨日の封切日に六本木に見に行きたかったんですけどね~。
都内のどこかで舞台挨拶があるなら、おそらく六本木と踏んでいたのですが、土曜日の午前中はやっぱりウィークデイの疲れがどっと出て、意識不明の重体って感じで(^^;
■ハゲタカ 舞台挨拶
http://enta.iza.ne.jp/blog/entry/1072314/
こんな演出があるなら、見に行けばよかった~ o(>_<)o
と地団太を踏んでもしょーがない。平日はなかなか早帰りも難しいので、今日はがんばって早起きして午前中の回から見てきました。
映画のシチュエーションは、原作のレッドゾーンと同じ、あちこちで紹介されているとおりです。
今回は、原作を先に読み終えてしまっていたので、映画の2時間15分あまりが、やや短くというか、正直もの足りなく感じてしまいました。
原作を読んだ方なら分かると思いますが、私は「アカマの内蔵助」がガンガン出てくるのかな、とも思ったのですが、そうでもなかったです。
一瞬だけ、溜飲を下げたのは、劉一華(リュウ・イーファ:玉山鉄二)率いるブルー・ウォール・パートナーズ(BWP)にTOBを仕掛けられたアカマ自動車の古谷社長(遠藤憲一)が、色を失って「もっとIRをしておけば・・・」と悔やむシーン。
これだけの経済ドラマで「IR」の言葉が、説明もなしに登場したのはこの1回限りでしたが、TOBなどは「公開買付け」などと別の言い回しをするシーンもありましたので、「IR」が日本語訳もなしに使用されていたということは、だいぶ浸透していると考えてよいのかな・・・
ま~、そんなことはないんだろうね。
おそらく9割以上の観客が、意味をご存知なかったでしょう。
せっかくハゲタカつながりで本ブログをご覧いただいた方に、「IR」を簡単に(ハゲタカ公式サイトの用語解説風に?)ご説明しましょう。
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映画「ハゲタカ」観覧記念
これを知っていれば、映画「ハゲタカ」の世界で一瞬だけ登場する用語が分かる!
経済キーワード集
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【IR(アイ・アール)】
Investor relationsの略で、日本語では「投資家向け広報」などと訳すことが多い。
IRは、企業と投資家を結ぶ活動であり、適正な株価の形成・企業の経営戦略の伝達や企業価値の向上など、多様な目的をもって実行される。
企業の最良のIR担当者は社長であると言われるが、実際には社長がすべてのIR活動を行うことは難しいため、企業規模により1~複数名のIR担当者が置かれるのが普通。
IR担当者は、会社役員とあるいは自ら、投資家(個人株主、機関投資家)との間にリレーション活動を行い、企業の良い面だけでななく、自社の課題や自社に投資することのリスクについても、投資家に説明をしていくことが求められる。機関投資家との面談においては、ファンド・マネジャーと直接会うことも多いが、鷲津政彦のような気骨のある敏腕ファンド・マネジャーにはなかなか会うことができない。極くまれに、一を聞いて十以上分かってしまう凄いファンド・マネジャーに会ってしまうと、IR担当者は到底ウソをつくことができない(笑)
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映画館に足を運ぶと、購入できるパンフレットはこちら↓
映画そのものの解説だけでなく、鷲津アイテムの説明もたっぷり入って600円は安い
劇場での関連グッズも充実していて、映画「ハゲタカ」クリアファイルやロゴステッカーのほか、アカマGTキーホルダーや、鷲津ファンド携帯ストラップなど、変わりダネでは鷲津ファンド株券メモ(あくまでも架空の株券イメージです)や、西乃屋旅館てぬぐいなんてのも
まだの人は、映画館に急げ(笑)
最後に、本映画についてですが、
■asahi.com
http://book.asahi.com/gensaku/TKY200906060067.html
などは「結末はスカッとする」などと評していますが、私などは「全然笑えないって」と思ってしまいました。
娯楽映画として楽しんだか、リアルに非常に近いところでの仮想経済映画と捉えるかの違いでしょうけど・・・。
やっぱり市場に近いところで仕事してますと、結末付近の鷲津さんのやり方は、いくら劉一華にいっぱい食らわせるにしては、「をいをい、そんなことでこの引き金を引いてしまっていいの?」との思いを強くしました。
ま、フィクションですからね・・・、あくまでも。
でも、巷での多くの個人投資家や職を失うことになった大勢の人たちのことを考えると、やっぱ笑えない~(ToT)
詳しくは、ぜひ映画をご覧ください。お楽しみに~。
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