エイベックスの株主総会に行ってみました。
日時: 6/22(日) AM11:00~
場所: さいたまスーパーアリーナ
昨年までの有楽町・国際フォーラムからさいたまスーパーアリーナに変更になった経緯については、こちらのトピックをご覧ください。
■エイベックス株主優待
http://ameblo.jp/ir-man/entry-10093624525.html
AM10:30頃にさいたま新都心駅に着きましたが、遠目に見えるスーパーアリーナをぐるりと人の渦がとりまいています
ヲイヲイ、これみんなエイベックスの総会&ライブ目当ての人かぁ・・・
(人のことは言えませんが・・・。)
近づいてみると、いったん会場とは別の方向に列が伸びていき、それから会場の裏側を廻って、入り口に列がつながっていることがわかりました。
ひぇ~・・・、入場するまで1時間以上かかるんじゃ
と思っていたものの、意外とスムーズに列は進み、定刻10分前くらいにはコミュニティ・アリーナにて受付を済ませ、ライブ指定席の半券がついた入場票を受取ることができました。
半券をちぎってライブ指定席引換所に並びます。
混んではいるものの、みなさん急いでいるので、割とスムーズ。
数分でライブのチケットをゲット。
急ぎ、株主総会の本会場となるメインアリーナへと進みます。
うわっ・・・。
でかいっ
前日、ワタミの株主総会で両国国技館に行きましたが、すり鉢状という意味では同じでも、国技館はやっぱり桟敷席を中心とした和風な作りだとすれば、さいたまスーパーアリーナは洋風な作りというか、天井がドームのように高ーくなっていますので、開放感というか包まれ感が全然違います。
ステージ方向には、中央に白いカーテン、左右に超大型スクリーンが2面設置してあります。
総会が始まると、エイベックスらしく音と映像をふんだんにつかった事業報告のビデオが流されます。
事業報告というより、エイベックスのアーティストを次々に紹介するビデオクリップといったほうがよいかもしれません。
「エイベックスタワー」という、バベルの塔か銀河英雄伝説のフェザーンの宇宙港のようなタワーの各フロアからいろいろなセグメント情報が飛び出してきて、それを説明するというような作りの事業報告でした。
モチーフもそうですが、バックにダンスミュージックなどが流れている事業報告ビデオというのも初めてです
ある種、新鮮・・・というか、エイベックスのようなエンタメ系企業でなければできない演出だなぁ・・・と感心してみてました。
内容的には、招集通知の事業報告の文面をなぞる形式で、各セグメント別の業績を解説していくという意味では、まぁ順当なものです。
ですが、気になった点が2つ。
・セグメント別の業績を説明するところで、パッケージ・コミュニケーション事業(要するに、CDやDVDパッケージ販売)の説明が長いこと、長いこと
なぜかっつーと、エイベックスの商品ともいえるアーティストのビデオクリップを流しながら、安室ちゃんのCDが27万枚とか、倖田來未のCDが26万枚だとか・・・、著名アーティストをアルバムやDVD含め10数名分紹介していました。事業報告というより宣伝だよ、こりゃ・・・。
・ビデオで事業報告を解説する会社は、会社の状況(単体ベースの業績推移、事業所、従業員数、大株主上位、会社役員など)は、「お手許の招集ご通知に記載のとおり・・・」といってすっとばしますが、なんと、エイベックスの場合は、単体はもとより、連結P/L・連結B/S・連結S/S(株主資本等変動計算書)まで、財務諸表全部、「記載のとおり・・・」って、ぶっ飛ばしました
まぁ、誰もそんな堅苦しい話は期待してないかもしれませんが・・・。
業績の説明はしても、連結財務諸表の項目説明を大胆にカットした会社は、初めて見ました
(内心、事業報告としてどうなのかな・・・とは思いますが。)
質疑応答の前に、役員から、株主よりあらかじめ質問状が届いているとして、3点ほど質問と回答の披露がありました。
・連結P/L上、特別損失が大きく計上されているが、その主要因たる投資有価証券評価損の内容と、投資判断について。
・連結B/Sで投資有価証券が前年比で大きく減少しているが、これはどのような理由によるものか?
・昨今、若者の犯罪が増加しているが、エイベックスはこうした社会状況に対してどのように貢献できるのか?
(・・・、ホントに質問が届いていたとして、それをピックアップした意味がよくわからん。というか、1番目と2番目の質問は、P/LとB/Sに分かれているけど、根っこはおんなじじゃない。
会社が想定した質問だとしたら、ちょっと陳腐。)
質疑応答は15名。
松浦社長、初めてナマで拝見しましたが、顔といい、声といい、ユースケ・サンタマリアに似てません?(失礼)
そんなこと思うの、私だけかな・・・。
松浦社長、淡々と質疑を仕切っていきます。
全然、抑揚がないといっていいほど。
もしかして低血圧?(笑)と思うほど、まったく感情の起伏が面に出ません。ある意味、すごいかも。
会場があまりにも広いので、質疑応答の際は、でかいパネルやら手持ち看板を抱えたスタッフが各ブロックにスタンバイし、1人1問の質問が終わり、「では次の方は・・・」という松浦社長の掛け声とともに、全員がバッとパネルを掲げ持ちます。
同時に、ステージ側から客席に向かってのライトが明るくなります。
指すブロックが決まると、それ以外の方はパネルを下ろします。
社長に指名された人が確定すると、ステージ側からの投光がやや落とされ、代わりに、その人がマイクスタンドに到着するまで強力なスポットライトが追っかけていきます。
(実際に指された人は、かなりアガってしまいそうな演出です)
質問は以下のとおり。
(1) ストック・オプションについての説明を。アーティストやタレントも付与対象に含まれているのか。
(2) 海外事業の業績/海外パートナーの株式評価損について
(3) アニメ事業について、今後の展開を。
(4) 映画事業について、当初の予算、決算実績およびそれに対する当社の考えを。
(5) P/Lで税引前利益に対して、法人税等の負担割合がずいぶんと高いが、何かあるのか?当社の実効税率はどれくらいか?
(6) (音楽等の)配信事業がずいぶんと利益を稼いでいるが、最近発表されたiPhoneにより、今後ますますiTunes事業が重視されると思われ、その対策は?
(7) 年間配当額・配当性向が高いのはありがたいが、1株当たり年間配当>EPS(1株当たり利益)になっていないか?その原資は?
(8) 株価について。優待は非常によいが、株価は満足いくものではない。会社の考えは?
(9) ROEが14%→9%→2%とどんどん下がっている。上場企業たるもの10%はほしい。今後、どう高めていくのか。
(10) 所属アーティストの問題発言もあったが、コンプライアンス対策、アーティストの教育・予防措置について。
(11) 昨年の国際フォーラムから会場を変えた理由は?
(12) 前日の日経新聞夕刊に、こうした大規模なイベント型株主総会をとりやめる動きも、という記事が掲載されていたが、今後の方針は?
(13) 株主総会・ライブにおける本人確認について
(14) 事業報告のなかで今期(2009/3期)の計画について言及があったが、来年、再来年の計画は?
(15) 浜崎あゆみの大ファンだが、彼女の耳の調子はいかがか。
うーむ・・・、極めてまともな質問ばかり・・・。
当たり前といえば当たり前ですが、あまりにもまっとうな質問ばかりで、正直驚きました(笑)
個人株主からの質問としては非常にレベルは高い部類だと思います。
やっぱり、これだけ大人数が集まっていて、なおかつ、それでも質問したい、という方はそれなりの見識と度胸を持っている、ということでしょうか。
ちょっと、エイベックスの株主さんのレベルを見直しました。
6/23付 日本経済新聞によると、株主総会には国内最多の8,910人(前年比+2,872人)が出席。
先週のSONYの株主総会7,883人を軽ーく上回り、最大級の株主総会となったそうです。
今回の株主の出席率は22.3%と、99%が個人株主(株主数:40,716名、前年比6,906名増)にしては、かなり高い出席率だと思います。
やっぱり、20周年記念ライブに対する期待感が高かったのかなと思われます。
時間は、1時間36分で終了、ライブ開始時刻は13:30と告げられました。
ライブの最初に、エイベックスに所属しているアーティストの紹介として、「こんな方もいるんだよ~」という意味で、書道家の金田石城さん
の墨芸術パフォーマンスがありました。
ステージいっぱいのどでかい紙に、一気に「夢」という文字を書き切ります。
金田氏も1万人以上の前で書いたことはなかったようですが、今日は、気持ちが乗っていたらしく、墨をつけ直すこともなく一気に書けたとコメントされていました。
しばらくセッティングの間があり、いよいよお待ちかね、シークレットライブの開始です
ライブのチケット引換所であらかじめ配られていたルミカライト(青むらさき色)が、会場内のそこかしこで揺れており、とってもきれいです。
オープニングはmihimaru GT。
「気分上々↑↑」 (hirokoは”一部「上場」バージョンで”と笑わせていました。)
「ギリギリHERO」~2年ぶり4枚目のアルバム「mihimarise」 (5/28発売)から。映画「少林少女」主題歌。
2人目: 木山裕策
すっげぇいい歌です。泣きそーー
カラオケでぜひ歌いたい曲です。練習しとこう
オフィシャルWebサイトからブログがアメブロにあることを発見!
こちらです→http://ameblo.jp/yusaku-k/
3人目: 東方神起
「Beautiful You」
「どうして君を好きになってしまったんだろう」~7/16新曲のお披露目だそうで。
曲と曲の間のトークの日本語もまだたどたどしいくらいの韓国のイケメン5人組グループです。曲は日本語で、最初、日本人かと間違えてました。ホント、日本語お上手です。
しかし、今度の新曲、23枚目(デビュー後3年)だそうで。
(エイベックスさん、いくらアーティストは独立的な職業とはいえ、外国人労働者をちょっと働かせ過ぎじゃ・・・)
4人目: 後藤真希
「Saving All My Love For You」~ホイットニー・ヒューストンのナンバーから。
今後は歌唱力に重きを置いたプロデュースをしていくとのことで、そうした意向を表した選曲だったようです。
一部夕刊紙や、ニュースリリースに出ていたので、予想はしていましたが、しっとり歌い上げてくれました。
5人目: alan
中国・四川省出身の歌手です。
「新人でーす」っていうコメントがかわいかったですが、歌っているときの高音がすごい!
エイベックスが秋にリリースする「Red Cliff」(MI:2のジョン・ウー監督)の主題歌を3ヶ国語で歌うのだそうです。
■Red Cliff 公式サイト
ライブで歌ったのは、「懐かしい未来」という新曲、世界の坂本龍一がプロデュースだそうです。
だいぶ力入ってます。
alanもブログを書いているとのことで、「今日覚えた日本語」というのがおもしろいと紹介されていました。
探したら、何とalanもアメブロ。やるね~、サイバーエージェント。
■alan オフィシャルブログ
6人目: 安室奈美恵
待ってました、安室ちゃん。
「Chase the Chance」など3曲。
最近の曲なのかな、他は曲名わからんかった。
激しいダンスパフォーマンスは健在で、ナマの安室ちゃんの迫力を堪能できました
エイベックス20周年のヒストリーを魅せるビデオクリップが流れましたが、ちょっと長め・・・。
結構、待たされて再びアーティスト紹介に戻ります。
7人目: 槇原敬之
ナマ槇原さんも初めて。
肉声を聞いて、改めていいなぁと思ったアーティスト筆頭です。
「firefly~僕は生きていく」
「GREEN DAYS」の2曲。
→Photo
8人目: 大塚愛
「One×Time」
「ロケットスニーカー」
大塚愛ちゃん、エイベックスに5年所属しているそうですが、最初は「踊れ!」といわれたらどうしよう・・・、と会社に対してとっても不安だったと笑いをとってました。
9人目: TRF
「BOY MEETS GIRL」
「Live Your Days」
「Survival Dance」など4曲?なつかしー曲も聞けてよかった。
やっぱりTRFのダンスは迫力あるし、見ごたえありますね~。
デビュー15年だそうで、初期のエイベックスを支えてきたTRFには、今でも関係者の尊敬がたえないとか。
10人目: 倖田來未
「奇跡」
「Moon Crying」の2曲。
グリーンのセクシーなドレスで登場。
総会での質問にもありましたが、いろいろお騒がせでしたもんね。
何だかこっちまでジーンとしてしまいました。
それにしても、浜崎あゆみが大阪でのライブだと松浦社長が言っていたので、ある意味、女性アーティストとしてのトリだったといえるでしょう。
(ちょっとだけ、大阪の浜崎あゆみと生中継でつないでコメントもらったり、歌を歌っているところを流してくれないかなと期待してしまったのですが・・・。来年はそんな企画、考えてくれないでしょうか。)
浜崎あゆみを見ることができなかったのは残念でしたが、それでも倖田來未に満足している周りの方も多かったです。
そう考えると、エイベックスもずいぶん層が厚いですよねー。
聞きたい人に全部出演してもらったら、一日あっても終わらないかも・・・。
11人目: EXILE
「Real World」
「Choo Choo Train」
大トリはやっぱり、という感じのEXILE。エイベックスの業績紹介ビデオでも、EXILEの売上枚数はすごかったですから。
「Choo Choo Train」では、アリーナだけでなくスタンドも総立ち
ノリノリでした~
ライブのチケットと一緒に配られていたルミカライトが揺れるなか、3時間半にも及ぶ長時間のライブが終わってしまうのが名残り惜しかったです。
今回、エイベックス20周年ということで出演アーティストもやや多かったようですが、初めて参加してみた印象としては、とっても満足のいくライブでした。
だい好きな1人のアーティストのライブでたくさんの曲を聞くのも良いですが、これだけ多くの売れっ子アーティストの曲を次から次へと楽しめるのは、とってもおトクな気がします。
来年も行きた~いエイベックス株主ライブでした
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