ワタミ(7522)株主総会 | IR担当者のつぶやき

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上場企業に勤務する公認会計士の、IR担当者として、また、一個人投資家としての私的な「つぶやき」です。

ときどきIR担当者的株式投資の視点も。

ワタミ(7522)の株主総会に出かけました。


日時: 6/21(土) PM2:00~

場所: 両国国技館


ワタミの総会はオープン、マンモス総会で非常に有名ですので、一度、実際の総会を見てみたいと思い、2008/3月期に権利取りをしたものです。


ブログでは書いていませんが、すでに4月下旬頃でしたか、早々に株主優待券が届いています。


■ワタミ 株主優待案内

 http://www.watami.co.jp/ir/yutai/0312yutai.html


(手許のQUICKの優待情報では、見本として2008/3期の優待券の画像がアップされています。)


ワタミの株主総会は、「ありがとうの日」と銘打って、国技館でさまざまなイベントも開かれています。


■株主総会(ありがとうの日) お知らせ

 http://www.watami.co.jp/info/pdf/0806soukaiannai.pdf



午後2時から総会開会というのに、11時からやっているんですね。

家族そろって出かけて、いろいろ楽しめそうです。

ワタミは同伴OKなので、子どもと一緒にでかけてみました。


(残念ながら、午前中は所用のため手が空かず・・・(T.T) )


というわけで、会場に着いたときにはすでに2時を回っており、総会はスタートしていました。


(なので、午前中のイベントはぜんぜん見られませんでした。特製お弁当も、アイスクリームも売り切れ。ガックリ・・・。)



ナマで渡邉美樹社長を拝見したのは、初めてのことでしたので、ちょっと印象を・・・。


私が総会の本会場に入ったときには、どうやら、今期のトピック(5つほどあったようです)のうち、店長の残業問題をお話されていましたが、とっても早口ビックリマーク でびっくりしました。


本は何冊も書かれているし、海外でもボランティア活動などでお忙しくされている方なので、たぶんこの早口のスピードで頭が回転して、ビジネスをこなされているんだろうなぁ・・・と、何だか納得(^^;


1986年設立、1996年上場(設立10年でビックリマーク)、今年上場後12年目に入るところなのに、渡邉社長はまだ48歳という若さ。


うーむ、すごいですね。


ワタミの時価総額710億円、直接保有されているのは5.2%ですが、筆頭株主の(有)アレーテーというのはおそらく社長の資産管理会社と想像されますので、その持株比率25.7%を加えると30.9%。

約220億円というところです。

(ま、社長としての持株比率はいくらあっても売却はなかなかできないので、あまり意味ないですが。)


店長の残業代や管理職であるかどうかの社長の考えを語る渡邉社長は、自分が店長時代のことを踏まえ、店長は一国一城の主だから、絶対管理職。この考えを変えるつもりはない、と強調されていました。

(ちょうど、日曜日の日経新聞にも、ひとことだけ掲載されていますね。)


私としては、もう少し渡邉社長のお話を聞いていたかったのですが、さすがに、子どもに先週はつまらなかった(ファンケルのこと(^^; )、今日はお弁当売ってるかもとか、楽しいショーがあるとか言っていたくせに、何にもないじゃないか(`ヘ´) とおかんむりになってきたので、キッズコーナーへ。


キッズコーナーといっても、おもちゃがごっちゃりというわけではなく、ちょっとした遊び場、という感じでした。

キッズコーナーの前では、絵描きさんたちによる似顔絵コーナーがあり、少しデフォルメの効いた味のある似顔絵が並んでいたので、せっかくなので、子どもの似顔絵を書いてもらうことに。


(お代1,000円は、すべてカンボジアへ寄付するとのこと。)


わざわざ絵描きさん(アーティストと呼ぶべきでしょうか)ご指名で待っていた人が何人かいましたが、こちらはスピード重視でご指名なし。すぐに書いてもらえましたよ。

時間にして、5~10分(かかってないかも)。


特徴をよくとらえて、ユーモラスに書いてもらえて、本人も大満足のようでした(ふぅ~、だんだんご機嫌が直ってきました。よかった、よかった・・・。)


さらに、本会場を取り巻く廊下に、各種の社会福祉法人の方々などが作った手芸品や、木工のおもちゃなどなど、いろんなものがバザーのようにお店として並んでいました。


せっかくなので、ハーブの入った手芸小袋や、押し花系のマグネットやら、自前で作ったパンやクッキー、おせんべいなど、いくつか買い込み、再び本会場へ。


総会は採決が終了し、ワタミの活動を紹介するビデオが上映されていました。

テーマは、スクール・エイド・ジャパン(SAJ)の活動というか、渡邉社長が私財を投入してカンボジアに学校や孤児院を作るお話。


■スクール・エイド・ジャパン

 http://www.saj.or.jp/


カンボジアで、病気の母親の薬を買うために、毎日、ゴミの山から使えそうなものを拾って売る少女など、胸が痛む映像が続きます。

しかし、孤児院に入って給食を食べる子どもらの旺盛な食欲を見せられると、少し救われた気がしました。


ワタミの広報誌を見ると、エイベックスのhitomiさんも渡邉社長との対談でカンボジアを見に行かないかと誘われ、実際に訪れてみた体験記などが載っていました。



会場の外では、有機野菜の販売テントが張られ、形は不揃いでもおいしそうな野菜が売られていました。

いちお、カミさん孝行で、すこし買い込んで帰りました。


カミさんが大根の茎と葉の塩もみとか作ってくれましたが、エグくなく、むしろ甘い野菜の味がして、とてもおいしかったです。

とうもろこしも、うまいうまいと子どもがほとんど食べてしまい、大人のほうにはあまり配分がありませんでした(^^;


(こんなにおいしい野菜なのに、お店で食べるとイマイチな気がするのは私だけでしょうか・・・汗 ごめんね、ワタミさん。)

そうか、野菜の通販で買えばいいのか。



それから、個人投資家にとっての重要な情報。


「ありがとうの日」のチラシに書いてあったように、ワタミの株主総会の入場票は、株主本人も、同伴者も、裏面に1,000円割引券が印刷してあって、ワタミグループのお店で使えるようになっています。


今回は家族総出で出かけたわけではありませんが、周りを見ると、家族総出でお出かけの方も多そうです。

同伴者は1名のみとはどこにも書いてありませんので、お父さんが株主、ご家族全員同伴者、というパターンもありそうです(私はワタミに問い合わせしてませんので、来年行かれる方は、一応、ご確認を)


そうすると、ワタミの株主還元は、


配当: 2008/3期 期末配当15円(中間5円)

株主優待: 100株(~500株未満): 半期で6,000円

株主入場票: 1,000円×α人


と、総会会場にみんなで足を運べば運ぶほど、投資利回りがアップします。


ワタミのHP・社長ご挨拶にも「ありがとう」をたくさん集めた会社になりたい、とのメッセージが掲げられています。


■社長ご挨拶

 http://www.watami.co.jp/corp/watanabe.html


こちらこそ、一時ばかりの権利取り株主で投資利回り云々を言うのが恥ずかしくなるほど、こんなに還元してくれてありがとうございますビックリマーク


国技館の席も、翌日アミューズの株主総会では相当埋まるのでしょうが、ワタミでは半分以上は空いているような感じですし、来場者みんなに1,000円割引券をばらまいているわけで、そのコストたるやちょっと想像がつきません。

(ちなみに、2008/3月期は、売上高1,042億円、営業利益49億円(営業利益率4.8%)、当期純利益39億円と、そこそこな業績です。)



ですが、誰もそんなことを問題にしないような「あったかさ」のある会社だという気がしました。

また、渡邉社長のボランティア精神の一端を垣間見たこともあり、


「やることがホントにおっきな会社だなぁ」


と感心しました。


こういうおっきな夢を持って、あたたかさを周りに提供し続けているワタミのような会社は、ずっと応援したくなりますねーラブラブ




(土曜日はドラマ「監査法人」のトピックを書いて、力尽きました・・・あせる

 日曜日はエイベックスの総会に行ったもんで、これまた力尽きました・・・(^^; 

 今週は、株主総会集中週ですので、書くべきトピックが山ほど出そう。

 というわけで、恥ずかしながら、バックデートでご容赦のほどを。)


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