会社からの帰り道に立ち寄ったTSUTAYAで、竹田和平さんのDVDを借りてみました。
■竹田和平の貯徳投資学 (日本一の大投資家が明かす成功の黄金則)
日本一の個人投資家といわれる竹田和平さん、100社以上の企業の大株主であり、個人保有時価総額100億円と紹介されることも
IR担当として投資関連の雑誌や書籍のなかで、そのお名前や写真、プロフィールなどは存じてましたが、インタビュー形式で実際に竹田和平さんが話しているものは見たことがありませんでしたので。
なかなか考えさせられる言葉が多かったです。
例えば、竹田和平さんは”旦那”などと評されることもあるわけですが、
旦那 = サンスクリット語で「ダーナ」(寛大、与えること)が語源 なんだそうで、
豊かな人、尊敬に値する人 という意味だと説明されていました。
「旦」 = 地平から日が昇るさま
「那」 = 街の意
つまり、旦那というのは、街を照らす太陽、希望ということらしいです
その大旦那である竹田和平さんが言うには、
「投資とはおカネを投げること」、
「投資家とは旦那である」
つまり、余剰があるから投資できる、ということなんですね。
その投資も、借金してまで投資してはいかん、倹約・貯蓄に励み、汗をかいて稼いだおカネで投資をすることで、おカネの重みが違ってくる、と説かれています。
竹田和平さんの投資スタンスは、長期投資で、配当目的と考えてよいと思います。
企業の経営者は土地や工場、機械に投資をし、製品を製造・販売して利益を上げます。
仮に土地が値上りしたからといって、工場や機械を含めて売れるわけがなく、粛々と企業活動の中から利益を獲得していくほかありません。
竹田和平さんの投資というのもそれと同じで、(大企業の)株を買うというのは経営と同じ、投資した先から得られる配当が目的と言われます。
(竹田和平さんの株の買い方は、会社四季報しか見ないのだそうです。そして、配当のない会社は飛ばすと明解です。)
また、会社の選び方については、
株 = シェア
といいますから、株を買うこと = シェアを買うこと、すなわち大株主になれない株は買わない、と明確です。
(まぁ、この辺は、われわれ弱小個人投資家とは違うところですね・・・)
そして、会社の事業に参加する、という意識で、会社のファンになって応援するという気持ちを持つことが大事と説いています。
あぁ、これなら賛同できますね。やはり、ある企業に投資する以上、その会社が好きで応援したい、という気持ちは、長期投資ならではのものだと思います。
興味深かったのは、投資をするにも「心・技・体」が必要だとされていた点です。
「心」 = ものの見かた・考え方、思考力
「技」 = 技術、テクニック
「体」 = 投資のベースになるおカネ
「心・技・体」というとおり、「心」が何よりも一番大切、「心・技」ができたらおカネは後からついてくる、とおっしゃいます
(ホントにそうなら、嬉しいんですけどねぇ・・・^^; って茶化している時点でもうダメかも。)
このDVDのタイトル自体、竹田和平さんの提唱する”貯徳”が中心になっていますので、テクニカルなものを期待するとあてが外れます。
(女性インタビュアーさんも、なんとか和平さんの投資哲学やら、失敗談・成功談を引き出そうと努力されているのですが、和平さんの個性が強すぎて、なかなか独自の「徳」の世界から引っ張りだせないでいます。)
そういう意味では、最後のほうはだいぶ和平さんワールドになっているので、視聴後の好き嫌いははっきり出そうな気がします。
私はどちらかというと、失望派
まだまだ、徳が足りませぬ・・・。
竹田製菓といえば、かつて「たまごボーロ」などが大ヒット、と紹介されることも多いわけですが、私も小学校の頃、おやつに「たまごボーロ」をよく食べてました。
その頃から和平さんにお世話になっていたんだぁ~と思うと、ちょっとビックリするとともに、和平さんに感謝です。
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