10/9付 日本経済新聞によりますと、米投資ファンドのスティール・パートナーズが、アメリカで企業買収を目的としたファンドを上場させる準備をしているのだそうです。
上場予定の会社は「SPアクイジションホールディングス」といい、株式公開で得た資金を企業買収に使うという特別目的会社となっており、2007年2月の設立だそうです。
1株10ドルで4,000万口の売出しにより、最大4億ドル(約460億円) を調達。
集めた資金をアジア(中国を除く)、米国、欧州の企業を対象に、51%以上の議決権の取得を目的として投資する予定のようです。
すでに欧米などの機関投資家に説明を開始しているといいます。
アジアってことは、当然、日本も入ってくるんでしょうねぇ・・・。
スティールは2007年7月末時点で、約7,700億円を全世界で運用しており、その6割にあたる4,800億円を日本株に振り向けているといいます。
スティールのこれまでの資金調達スキームは、私募で資金を集めてきたわけですが、今度はファンド自体を上場させることで、株式交換による買収をしやすくするという狙いがあると言われています。
ライブドアあたりが時価総額を高めることを標榜していた理由の一つに、買収通貨としての株式価値というのがあるわけですが、ファンドを上場させるというのは、まさに究極の買収通貨ということになりますね。
そのファンドが買収や企業再生?など、付加価値を高めてExitした結果、リターンが付け加わって膨れていけば、買収通貨としての価値も上がると想定できます。
そうなったときには、より大物を狙える環境も整っていく、と。
なんだかそら恐ろしいくらいの構想です。
今度はどこを狙ってくるやら・・・。
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