3/29 みすず監査法人の京都事務所が7月をめどに独立すると正式に発表したそうです。
その名も「京都監査法人」
うーん、ベタですねぇ
分かりやすくていいですが。
陣容は、現在在籍の公認会計士ら職員と新規採用者あわせて約200人の予定。
京都事務所の規模は、彼らのホームページでわかります(http://www.misuzu.or.jp/kyoto/ )。
HPに出ているのは2006年6月末で、公認会計士などの社員等18名、職員を入れて151名、計169名、となってます。
当然、昨年の本試験合格発表後の採用合戦はしているのでしょうから、直近の職員数はもっと多くなっていてしかるべきでしょう。
クライアントとしては、京セラ(6971)や任天堂(7974)、日本電産(6594)など数十社。独立しても経営が成り立つと判断した模様。こうした顧客企業には、問題表面化後も、一時会計監査人としてみすず京都事務所を選任するところが多かったといいます。
こうした顧客からの信頼を得ているという基盤もあったか、 旧中央青山とたもとを分かち信頼を回復する狙いで独立する選択をとったようです。もともと、みすずの京都事務所は独立意識が強く、他の事務所との人事交流も少なかったといいます。
みすずの提携先である米大手会計事務所、プライスウォーターハウスクーパースとの関係も継続できそうな見通しと伝えられており、京都監査法人としても、大手顧客の世界展開において、有利に働くものと考えられます。
6月の株主総会で決める正式な監査人をどうするかについて、京セラや任天堂は「慎重に検討していく」とする一方で、日本電産は京都監査法人を選任する意向とされます。
ここまで、信頼されていたら、会計士冥利に尽きるのではないでしょうか。
企業側からしたら、自分らの事業内容も知らない会計士がやってきて、また一から根掘り葉掘りインタビューして、リスクチェックをして・・・、という作業が迂遠に感じられるのでしょう。
いろんな部署の人間が呼びつけられて説明を要求されて・・・、とまったくもって時間と労力が費やされるのは明白ですからね。それをムダとは言いませんが、そういう道を選択しない、という企業のプライドなり自信のあるクオリティの高い経営をしているのだから、監査法人が元みすず系だから~、という批判には動じないのかもしれませんね。
ともあれ、会計士業界内では揺れに揺れているみすず問題。
こうした形で、志ある方が独立されることは良いことだと考え、応援したいと思います。