『苦労なんかないに超したことはない』
別に尊敬はしてない父の言葉です。乳母日傘の環境で育ち、祖父母の愛情を一身に受けて好き勝手生きてきたまことに父らしい言葉です。
代表的なエピソードとしては大学入学したは良いけど一度も大学に行かず、それどころか翌年『なぜか入学金がまた要る』と祖父をだまくらかして、全部使って放校になるまで遊んでたそうです。
苦労なんて買うどころか売ってる場所も知らないまま育ったんだとおもいますが、住む家も経営していた会社も全て失うというオチがついていながらそれでもなお楽しそうに老後を生きてる、というのが非常に興味深い。
私も偉そうに言うほど苦労したわけではないですし、『あえて苦難の道を』と選択した記憶もありませんが、彼ほど徹底して苦を避けたわけでもまたなく───
私の場合、苦ではなくても多少の努力はしたような気がしますが、彼が私の年齢であった頃は今の私より楽しそうにしてた記憶があり、老後を彼ほど楽しめるかと問われれば敵わないかも、な気持ちもあります。
…ん?やっぱりないに超したことはないのか?
そんなもん死ぬまでわかりゃしませんて。
