ザ・ノンフィクション「私のママが決めたこと 命と向き合った家族の記録」。
視聴した方、いらっしゃいますか?



子を持つ親なら、1日でも長く一緒にいて、成長を見届けたい。

だから、「悔しい」と仰った気持ちは本当にそうだろうと思います。


だけれども、脳に転移し、頭皮にも転移し、もう治る見込みはなく、左目は脳に転移した影響で見えなくなり、この先、性格も変わってしまうかもしれない。


自分が同じ立場に立った時、

私はマユミさんと同じように安楽死を選ぶのか

それとも命が尽きるまで生を全うするのか

見ながら色々と考え、涙が止まりませんでした。


「ありがとう」と伝え合いながら、「バイバイ」と別れたお母様の最期、立派でした。

お嬢様たちもお父様も、これから先、幸せに、お母様の分まで長生きしていただきたいと、ただそれだけを思いました。


精一杯やれるだけのことは全て手を尽くされた後に、自分の最期は自分で決めて一足先に逝かれたお母様ですが、お嬢様たちにこれから先何年分もの手紙を遺し、ママ友や仕事仲間には家族との絆を繋ぎ、心の底からご家族を大切に思っておられたことが伝わってきました。

それだけに、無念だっただろうな。


私が大好きだった祖母は、結局天寿を全うして亡くなりましたが、2度ほど危篤になり、痛みで意識も無いような状態の中で、「もう(生きるのは)たくさん」だという言葉を発していました。

もし、祖母が意識が戻らないまま寝たきりの状態になったとしても、私は祖母がただ生きていてくれることだけを願い、ずっと一緒にいてほしいと思っていました。

でも、「もうたくさん」と、痛みにうなされていた祖母は、もし安楽死が認められていたら、安楽死を望んだのだろうか?と考えることがあります。

「1日でも長く生きてほしい」という、私の願いはエゴだったのか。


難しい問題が色々あるのでしょうけれど、

本人が冷静に考え、望むのであれば、

そして、葛藤はありながらも家族もその選択肢が本人にとっての幸せなのだと受け入れることができるのであれば、自分の最期を自分で決める権利(安楽死)は、日本でも認めてもらいたいなと、番組を見て思いました。