上娘用にと借りたフジコ・ヘミングさんの自伝を私も読んでみました。


第一章 私のファミリーヒストリー
第二章 私を成長させたヨーロッパでの大切な出会い
第三章 人生がうまくいかなくても
第四章 遅くなっても待っておれ それは必ず訪れる
第五章 いくつになっても楽しい人生が待っている

第一章から読み始めて先ず、フジコ・ヘミングさんのお母様の毒親ぶりにびっくり仰天しましたびっくり
ピアノを教えるお母様とフジコ・ヘミングさんの泣き声から、ご近所の人が虐待を疑って家を覗きに来たというので相当です。

以前読んだこちら下矢印の書籍でも、五嶋みどりさんがお母様からぶったり蹴ったりされていたと知ってドン引きしたことを思い出してしまいました。


まぁ、でも、親が子に何かを教えるとなると、イライラして感情的になるというのは分かりますキョロキョロ

フジコ・ヘミングさんは幸いなことにドイツへの留学が叶い、お母様と離れたことでお母様を客観視することが出来るようになり、"呪縛"から解き放たれたように思いました。

もう一つ驚いたのは、経済的に困窮されていた状況にあっても、努力を重ね、自分の才能を信じて積極的に実力者に自分を売り込んできた不屈の精神。

外見からハーフであることが分かるため、友達から石を投げられるなどのいじめをされてもくじけなかったこと
ピアニストとして致命的な、片耳が聞こえなくなるという不幸に見舞われても前進することをやめなかったこと
カラヤンなど、キーパーソンに積極的に自分をPRすることで次ステージへ上がるドアをこじあけてきたこと

壮絶な生い立ちであっても、どこか楽観的で、常に前向きな姿勢に非常に励まされました。 

特に子ども向けに書かれた本という訳ではないのですが、
自分の置かれた環境を受け入れ、
それを踏まえて、どのように自分の夢を実現していくか??
ということを、考えさせられるきっかけになる一冊だと感じました。

晴れ2022年 80冊目