黒人問題にフォーカスした放送回では、オバマ元大統領が、モハメド・アリに勇気をもらっていたというエピソードなどが紹介されていました。
大統領時代、ホワイトハウスの壁には、対戦相手をノックダウンして吠えているモハメド・アリの写真を飾っていたそうです。
(画像はお借りしています)
東ドイツで幼少期を過ごし、その後東西ドイツ統一を経験した立場から、
自由は当たり前に享受できるものではないこと
ねたんだり悲観的になったりせずに、希望を持って目的に向かえば、未来は必ず開かれること
を信条とし、難民施策などの難しい政治判断も自らの信条に基づいてリーダーシップを発揮してきたことを、映像を通して知りました。
嫌な思いも数えきれないほどしてこられたと思うのですが、冷静に、それでいて包容力と強さを感じさせるリーダーシップで16年もの長きにわたって一国を率いたというのは本当に素晴らしいことだな、と改めて感嘆しました。
退任式典では、首相が望む曲を軍の音楽隊が演奏して贈るのが恒例なのだそうですが、メルケル首相が希望したのは「カラーフィルムを忘れたのね」。
この曲に、独裁制や秘密警察による盗聴など、東ドイツで過ごした青春時代のハイライトが詰まっているのだそうです。
日本に生まれて育った私には、この感覚、中々分からないのですが、「民主主義は特別なことなのだ」という、このエピソードにもホロリとしてしまいました。
東ドイツに関する本も読んでみようと思っています。