またまた和田秀樹さんの書籍を読みました
第1章 私の受験勉強体験(灘高方式)
第2章 家庭こそ教育の最後の砦
第3章 勉強で身につける頭のよさとは?
第4章 小学校入学前に何を教えるか
第5章 小学校入学後に何を教えるか
第6章 小学校高学年にどう勉強させるか(中学校受験対策)
第7章 教科別勉強法
第8章 子どもに対する褒め方・𠮟り方・諭し方マニュアル
第9章 勉強を効率よくするマニュアル
第10章 知の教育が情を育てる
科目毎の具体的な勉強法に関する記述は薄い本なのですが、低学年の、特に、家庭や塾で先取りしている一年生の親として、子どもにどんな声掛けをすれば良いのかといった点などは参考になりました。
和田秀樹さんの仰っていることの主旨は、以下の通り。
理解出来ているのであれば、家庭ではどんどん先へ進める
先取りの教材は、学校の教科書
先取り内容の復習も家庭でしっかり行い、教科書の内容を完璧にする
学校の授業に新鮮な気持ちで臨んで欲しいからこそ、教科書を使った先取りには迷いがあります。。。
我が家の大まかな方針は、
低学年の間は通塾しないので、学校の授業や教科書の内容を復習中心で完璧に理解する
学校の授業では、先生のお話を集中してきちんと聞くことをしっかりと
で、この2点を実践するために和田秀樹さんの声掛けも参考にさせて頂くつもりです。
以下、備忘録のメモ書きです。
子どもに自信をつけさせる一番良い方法(p.57~58)
家庭教育で一番重要なことは、子どもに自分のことを「頭が悪い」と思わせないということです。
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とくに子どものころは、「自分はできる」「自分は頭がよい」という気持ちがものすごく大きな自信になりますから、まず最初に「自分はできる」と思わせて、自信をつけさせることが肝心です。
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まず最初は、「できた」という体験をさせて自分のポテンシャルに対して絶対の自信を持たせること。
その次に、もっとできるようになるためには、もっと努力しなければいけないということを納得させて、努力を続けさせるということが重要です。
小学校入学後に何を教えるか(p.93~102)
一人で教科書を勉強させる、親が手伝いながらどんどん先へ進む
先に進んでいくということ自体はよいことなのですが、一度やったことを「もう忘れちゃった」というのでは意味がありません。新しいことを覚えていくと同時に、これまで習ったことをきちんと覚えているかということをチェックしてあげる必要があります。
学校任せ、教科書任せにせず、お母さんが丁寧に教えてあげて、何回もテストしてあげるということが小学校低学年のうちには重要なのです。
学校の勉強をなめさせるな
「一回覚えたことを、もう一回聞くとすごく頭がよくなるんだよ」とか「学校というのは、授業を聞くところなんだから、いくら簡単なことでもきちんと聞きなさい。パパやママとは違う教え方をするかもしれないから、そうしたら教えてね」など、おさらいの大切さをきちんと子どもに諭しておく必要があります。
親がどんどん先を教える場合でも、「学校の授業をきちんと聞く」という態度だけは身につけさせておきましょう。
計算をおっくうがらないようにさせる
中学受験や高校受験をさせるようになると分かることですが、計算をおっくうに感じている子は、あきらめがすごく早くなってしまう傾向が出てくるのです。
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たまたま、私や弟はソロバンや公文をしていたというだけの話ですが、もし、子どもが嫌がるようでなければ、こういうものを取り入れるのも、計算をおっくうがらせないための一つの選択肢といえるかもしれません。
小学校高学年にどう勉強させるか(p.104~129)
高学年になったら勉強の質を変える
低学年までは、ただ「楽しい」という感覚で勉強をさせればよかったのですが、大人になるにつれて、徐々に「結果を出す」勉強に変えていかなければなりません。
塾のコンサルティング機能をフル活用する
様々な相談にのってもらえるということから塾を活用するというのも、一つの有効な方法だといえます。
塾では予習は不要、復習をきちんとさせる
結果的に生き残る子は復習をする子ですし、復習をする習慣をつけておくことは、中学、高校に入ってからさらに重要になってきますから、欠かさずにやらせることが大切です。
中学受験でお母さんが燃え尽きないように
中学受験でありがちなのは、親があまりにも必死になり、それに応じて子どもも頑張りすぎてしまって、中学受験でエネルギーを使い果たしてしまうというケースです。
私自身も、そして私の母親もそういう失敗をした一人です。
失敗した者の立場からいうと、「ここさえ通り抜ければ、後は楽ができる」と親子ともども思いすぎてしまったことにやはり原因があると思います。
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そういう意味からすると、学校を休ませてまで中学校受験に熱を入れることは私は賛成できません。
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これから先、人生まだまだ長いのですから、「たかが中学受験」という余裕のある気持ちで取り組んで欲しいと思います。
低学年の教科別勉強法(p.138~147)
国語
漢字の書き取り練習を何度もやらせる
教科書を丸暗記させる
モデルとなる文章を単純にたくさん覚えていたほうが、よい英語や日本語の文章ができる。
教科書でなくても、自分の好きな物語でもかまいませんが、それを暗記させて、「覚えたかどうか言ってごらん」と言ってお母さんがテストしてあげる。
お母さんが付き添って本を読ませる
3年生になったら、本を読ませた後に、「さっき、何て書いてあった」と聞いてみて、話の内容を要約させるトレーニングも有効になってきます。
算数
百マス計算など、算数はゲーム感覚で
理科・社会
理科は図鑑の見方を教え、社会は昔のことを話してあげる
学校でどんな勉強をしているのかを親がきちんと把握したうえで、学校の復習をきちんとやらせておけば低学年のうちはそれで十分
高学年の教科別勉強法(p.150~156)
国語
好きな文章を読ませ、わからないところは自分で調べさせる
社会
テレビ、新聞、マンガを活用し、歴史、社会に関心を持たせる
ニュースなどから社会の勉強をするようになると、世の中に対する問題意識もわいてくる
理科
受験という面だけに限っていえば、小学校の理科と大学入試の理かとはまったく違う要素を持っているため、小学校で理科ができなくても、それほど気にする必要はないが、少なくとも、苦手意識を持たせたり、理科嫌いにするようなことは避けなくてはならない。
親が必死になって勉強して、分かるように教えてあげ、あとは、よい問題集を選んできて提供して、テストの点をあげるように。