NAMC受講中に学んだモンテッソーリのお仕事の中で、私がとりわけ楽しみにしていたものの一つに嗅覚を使うお仕事があります。
モンテッソーリ教育は算数・言語・科学など何れも具体物を使って”感じ取る”教育を重視しているのですが、それらの具体物教育に先駆けて行われる感覚教育は、五感(触覚、味覚、嗅覚、視覚、聴覚)を養い、洗練するという重要な役割を担っています。
子どもは3歳までの間に経験した匂いを記憶に溜め込み、3~6歳の嗅覚の敏感期に入ると”知っている”匂いを自分の中で分類・整理するのだそうです。
嗅覚のお仕事は嗅覚の敏感期に行うのが最も効果的とされていますが、今回我が家では「これまでに経験したことのない匂いを知る」ことを目的として嗅覚のお仕事をしてみることにしました。
因みに、嗅覚のお仕事の主な効果は、以下の通りです。
香り/匂いの違いを経験し、自分の身の周りの香り/匂いに対する関心や興味を喚起する
五感を駆使して”感じ取る”感性を醸成する
五感を研ぎ澄ますことで直観力を醸成する
五感をフル稼働して感性を養うことが、後の豊かな個性につながっていくとされているのですが、この辺りはモンテッソーリ教育を受けて育った著名な創業者たちの発想力などを見ると頷けるものがあります。
昨日は帰宅後に嗅覚のお仕事をしたのですが、先ず私が以下の手順で提示を行いました。
1本目のボトルの蓋を外し、鼻の前で2回転させて匂いを嗅ぎ、ボトルに蓋をする
2本目もと同様に行う
3本目はと同様に行った後、1本目または2本目の中から同じものを見つけてペアにする
4本目も匂いを嗅いだ後に、同じ匂いのものとペアにする
娘はこの時点で既に、私の提示を見て爆笑していました 汗
思うに、”意図的に匂いを嗅ぐ”という行為は彼女にとって生まれて初めての経験だったので、「ママがまた何か可笑しなことやってるなー」という感じだったのでしょうね
その後、1本目のボトルから蓋を外して娘に渡したのですが、ボトルを手にするとすかさず口に入れていました
「ボトルをセットする時にきちんと洗っておいて良かったー」と思いつつ、「違うよ、口に入れるんじゃなくて、匂いを嗅ぐんだよ」と鼻先に持ってくると、匂いを嗅ぎながらまた爆笑。
どんだけ楽しいお仕事なんでしょう
その後は、ボトルに蓋をする遊びに移行しました
今回このお仕事をするために用意したのは、以下3点です。
蓋付きのボトル4本
アロマオイル2種
コットン球
蓋付きのボトルは、100均で調達した塩胡椒入れを使用しました。
中蓋が付いているため、中に入れたコットンを取り出して誤飲する恐れが無いので構造的にも丁度良かったです。
アロマオイルはコットン球に数滴垂らして使用したのですが、使ったオイルはラベンダーとカモミールローマンの2種類です。
今回は皮膚に塗布するものではないのでアロマオイルの種類はさほど神経質にならなくても良いかなという気がしたのですが、とはいえ、娘にとっては”アロマの匂いを嗅ぐ”というのも初めての経験なので、0歳から使っても問題無いとされている上記2種を使いました。
アロマオイルは色々なメーカーのものが売られていますが、高品質で安全だと言われているメーカーのものを使用しました。
娘が産まれる数年前にアロマの勉強がしたくなり学校に通ったことがあるので基本的に高品質・安全なアロマオイルを選んで使うようにしているのですが、一度だけ安価で人工的な香りのオイルを購入して使ったら気分が悪くなったことがあり、それに懲りて以来、使用するアロマオイル選びは結構保守的です。
今回は娘に匂いを嗅がせるので、尚更使用するオイルもメーカーも慎重に選びました。
今回使用した2種のアロマオイルの効能は似ているのですが、主だった効能は下記などと言われています。
鎮痛効果
鎮静効果
安眠効果
カモミールローマンは特に鎮静作用が強いので、子どもが癇癪を起した時に焚いてみても良いそうです。