愚者 | 女神の千一夜物語

女神の千一夜物語

The Book of One Thousand and One Nights.

☆○o。..:* みなさんの心が癒されますように *:..。o○☆

私の父の会社には
優れた二将がいました

それまで仕事の量が多すぎて
それぞれに現場を担当していました

ところが工事の縮小と共に協力体制に入ってくると
トラブルが起こってきました

争いです


父の右腕よりも

No.2の方が優れていたからです
当然、ボスは一人でいい

いろんなことで
二人がぶつかります

ちょうどそのころ

会社の経営者であった母の容体が急変して
経営が難しい時でした
私も仕事に参加したばかり
自分のことで精一杯

二人の争いを

止めることもできませんでした

そしてNo.2が会社を辞めることを決意したのです


彼、自信苦渋の決断だったと思います

後にも先にも、そのことだけは後悔しています
だからこそ父の右腕は
必ず私が会社から出そうと
このとき心に決めたのです

No.2は独立はしました

でも父のようには、成功できませんでした
時代が味方をしてくれなかったのです
彼がいれば、間違いなく会社は大きくできたし
彼も確固たる地位を築いていたと思います
今でも、そのことが心残りです

人は財産であるというのは

ある意味そうかも知れませんが

時にはとなります

 父にとって
二人は大切な存在でした

右腕は25年
No.2は10年も勤務してくれたのですから
どちらも失いたくなかったはずです

二人とも歩み寄って欲しかった

でもその願いは叶いませんでした

人の信頼とは本当にもろいものだと

この時に知ったのです

シェイクスピアが残した言葉があります

人と人との友情は
賢者でも結ぶのが難しいのに
愚者はあっさりほどいてしまう

愚者は誰だったのでしょうか?

それはであったと、今だから思えるのです


絆を
結ぶのも解くのも
自分


ペタしてね

キラキラではおとめ座またキラキラ
女神の 愚者 の物語