フェブラリーS(GI) … 2024/2/18()東京競馬場


2024年のG1初戦。今年も、ダート界の両横綱、レモンポップとウシュバテソーロは海外参戦にて出走せず、ナンバーワン決定戦とはならないレース。それでも、初ダートの2頭と地方から3頭が参戦して盛り上げる。両横綱の23着が続く、ウィルソンテソーロとドゥラエレーデが人気になると思いきや、連を外していないとはいえ、重賞未勝利のオメガギネスが1番人気とはおかしな状況である。兎に角、比較が難しく、一筋縄ではいかないレースと考えて、好きな馬達を買いたいと思う。混戦の様相ではあるが、熱い戦いに期待しましょう。


◎⑪キングスソード1185岩田望ダート14721回のシスターミニスター産駒、母父はキングヘイロー。前走東京大賞典は深い砂で5着に惜敗したが、その前のJBCクラシックでは、今回人気のウィルソンテソーロに圧勝した。府中コースは初であり、マイルも初ではあるが、1700m1800mに良績があり、差し脚鋭いこの馬を本命に推す。


⑭ウィルソンテソーロ1155松山ダート12722回のキタサンブラック産駒、母父はUncle Mo。新馬戦ではイクイノックスの6着であったが、ダートへ移って4連勝した素質馬。府中マイルも2勝しており、コースと距離に不安はない。ここ2戦も、G1連続2着と堅実に走っており、両横綱不在のここでは主役級と考えて、対抗に推す。


⑬レッドルゼル1148北村友ダート25928回のロードカナロア産駒、母父はフレンチデプュティ。ベストは1400mかもしれないが、府中マイルは昨年2着したとおり得意である。ここ3年連続して出走しており、4着、6着、2着となっている。一昨年は1番人気ながら重馬場が合わず6着であったが、レモンポップ不在の今年こそ、最後のチャンスである。高齢馬ではあるが、レース間隔を開けて使っており、馬は若いと信じて単穴に推す。


③地ミックファイア1144矢野……ダート87勝のシスターミニスター産駒、母父はブライアンズタイム。言わずと知れた昨年の南関三冠馬。前走の東京大賞典は、出遅れてリズムを崩して競馬にならなかったとのこと。また、暮れに大井競馬場の砂を入替えて、深く時計のかかる馬場になった影響もあると考えられる。軽い府中の砂なら、前走を度外視して狙ってみる価値はあると考えて、特注に推す。


②シャンパンカラー1154内田博初ダートのドゥラメンテ産駒、母父はReckless Abandon。府中マイル3勝馬であり、昨年のG1NHKマイルの勝ち馬。そのときがやや重馬場であり、ダートをこなす可能性はあると考える。前走の安田記念は、NHKマイル直後の3歳で挑んだが、疲れが残っていたのか、時計が足りなかったのか、14着に惨敗した。今回は、長期休養明けとなるが、稽古の動きは悪くなく、鞍上も期待をもって望むとコメントしている。


⑦ガイアフォース1175長岡初ダートのキタサンブラック産駒、母父はクロフネ。血統的にはダート適性が高そうである。昨年は安田記念4着、天皇賞・秋5着と一線級相手に善戦しており、府中コースにも不安はない。マイラーズCでシュネルマイスターの2着であったとおり、マイル適性も高そうである。


⑩タガノビューティー1117石橋ダート31727回のヘニーヒューズ産駒、母父はスペシャルウィーク。2歳時は、朝日杯FSにてサリオスの4着と好走した素質馬。府中ダート55連帯と、屈指のコース巧者である。毎年このレースに登録していたが賞金不足で出られなかった。昨年は南部杯2着、武蔵野2着と賞金加算し、悲願の出走となった。混戦の今年だからこそ、一発があると期待して応援する。