スプリンターズS(GI) … 2023/10/01()中山競馬場


2023年秋のG1開幕戦。昨年の覇者ジャンダルムは不在ながら、2着ウインマーベル3着ナランフレグは参戦し、一昨年の覇者ピクシーナイトも出走する。春の高松宮記念の優勝馬ファストフォースは不在だが、2着ナムラクレアが参戦し、最強スプリンター決定戦に相応しいメンバーとなった。春とは違って、良馬場でスピード決着が期待できそうである。逃げ馬も多く、ハイペースの差し競馬になりそうな気がする。


◎⑨アグリ牡4横山典…12522回のCaravaggio産駒。1勝クラスから4連勝で重賞を勝った素質馬。春の高松宮記念では、3番人気に推されたが、不良馬場にて7着に惨敗した。海外スプリントG15着の後、前走セントウルS2着した。そのときの差し脚が阪神コースで上がり3ハロン32.4秒と強烈であった。今度こそ差しきれると信じて、横山典弘騎手の最年長G1勝ちと、安田隆行調教師の引退前のG1勝ちにも期待して、本命に推す。


①ナムラクレア牝4浜中…14523回のミッキーアイル産駒。春はシルクロードSを快勝後、高松宮記念で2着。その後、ビクトリアマイルに挑戦したが、8着に惨敗した。前走キーンランドCは、重馬場も味方して、快勝した。現在、1番人気となっているが、1200m実績の安定さと、11番の好枠を引いたことを考えて、対抗とする。


③ピクシーナイト牡5戸崎…12322回のモーリス産駒。一昨年のこのレースの勝ち馬であり、実績は文句なし。当時は、CBC賞とセントウルSを連続2着の後、1200m勝ちが無いままで、勝利した。香港での災難から復帰後、なかなか結果に繋がらないレースが続いているが、セントウルSを叩いて状態がアップしている。当時の主戦騎手であった福永調教師が稽古に跨って、元に戻りつつあるとコメントしたとおり、状態さえ戻れば結果に繋がると信じて単穴に推す。


⑦オールアットワンス牝5石川…11420回のマクフィ産駒、母父はディープインパクト。一昨年のアイビスSDの勝ち馬であり、前走は1年振りでアイビスSDを快勝した。1000m重賞の勝ち鞍しかないが、平場では中山コースでの1200m勝ちもある。そもそも、1年の休み明けでいきなり重賞を勝つような実績馬であり、叩いた上積みを考えると、ここで通用しても不思議ではない。


②テイエムスパーダ牝4国分恭…15521回のレッドスパーダ産駒。2歳のころは、フェニックス賞でナムラクレアの半馬身差2着したとおり、1200m実績のある馬。逃げ脚質のため、鮮やかに勝つか、惨敗かの極端な結果が多い。前走セントウルSでは逃げて快勝、今回も12番と好枠を引き、逃げた場合はしぶといと考えて押さえる。


⑤ウインマーベル牡4松山…17424回のアイルハヴアナザー産駒で、母父はフジキセキ。昨年のこのレースで2着した実績馬。良馬場限定のようで、不良馬場の高松宮記念と、重馬場のキーンランドCでは惨敗した。今回は馬場状態にも恵まれて、好走が見込めるだけに、押さえることにする。


⑩マッドクール牡4坂井…9533回のDark Angel産駒で、外国産馬。未勝利勝ちから4連勝して、その後シルクロードSに挑戦し、1番人気になり、ナムラクレアから差の無い3着と好走した。前走ハンデ戦CBC賞では、1番人気ながら斤量58.5を気にしたのか休み明けのせいか、初めて馬券圏外の9着に惨敗した。前走の敗因は不明ながら、叩いた上積みを考えると好走しても不思議はない。